9日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比189円73銭(0.50%)高の3万8392円10銭でした。前日に大幅に下げていた反動もあって、短期筋を中心に自律反発を狙った買いが入りました。決算と同時に公表される企業の業績見通しなどを評価した個別物色も目立っています。
業績見通しは強弱感が分かれる内容となっていますが、オムロンは8日に発表しました今期の連結営業利益見通しが市場予想を上回り、買いが入っています。自社株買い枠の設定を発表するなど株主還元強化を打ち出す企業も投資家心理の支えとなりました。
日経平均は寄り付き後に下落する場面がありました。日銀が朝方に公表しました4月25〜26日開催分の金融政策決定会合の「主な意見」で、「金利のパスは市場で織り込まれているよりも高いものになる可能性がある」などの指摘があり。日銀の追加利上げへの警戒感が高まったほか、外国為替市場で円相場が、日本時間9時過ぎに
「1ドル=155円16銭」近辺」まで上昇する場面があったことが重荷となりました。
終値は続落し、前日比128円39銭(0.34%)安の3万8073円98銭で終えています。