JAXA探査機「月面着陸には成功」
1月
20日
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人探査機「SLIM」は、2023年9月7日に鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット47号機で打ち上げられ、4か月ほどかけておよそ38万キロ離れた月に向かって飛行を続け、月面への着陸に挑戦、20日午前0時ごろから「SLIM」は月面着陸に向けて、高度およそ15キロから降下を開始し、データでは午前0時20分ごろ、高度が0メートルに位置していると表示されています。
(JAXA)は午前2時すぎから会見を開き、「着陸には成功した」と発表しました。ただし、搭載した太陽電池が電力を発生していないということです。
(JAXA)宇宙科学研究所は太陽電池が電力を発生せず、バッテリーを使っている状況について「いまのところは数時間、バッテリーの電力がもつであろうと考えている。バッテリー電力を温存するために、ヒーターの電力を切るなどの延命作業を実施している。ピンポイント着陸のためのナビゲーションのデータを「SLIM」が正確に取っていれば、どのような軌道を描いて、探査機が降りていったのかをあとで再現できるので、優先的に取得しようと考えている」と説明しています。
また搭載していました「LEV-1」と「LEV-2」の2つの小型ロボットについては「月の上空でホバリングしている最中に、「LEV-1」が分離できたものとみている。分離されると自動的に電波を送りますが、その電波の受信に成功しています。なので、「LEV-1」、および「LEV-2」は正常に分離できたと考えている」と説明しています。