今年の読書(27)『宰領・隠蔽捜査5』今野敏(新潮文庫)
5月
18日
衆議院銀の<牛丸>が、行方不明との連絡が、<伊丹>刑事部長から連絡を受けた大森署長の<竜崎>は、空港から事務所への通り道となる大森管内ということもあり厳戒態勢を引きますが、議員の運転手の他殺死体が発見され、誘拐犯からの電話がかかってきます。
誘拐と殺人事件は警視庁の管轄下で発声していますが、電話は神奈川県内ということで、警視庁と神奈川県警の合同捜査になり、指揮を命じられたのは、大森署長の<竜崎>でした。
階級社会が顕著な警察組織の人間関係と反目しあう組織の板挟みにあいながらも、<竜神>は、自分の信念のもと事件の解決に向かいます。
ほんsyは、第1作目の『隠蔽捜査』を背景としている要素が強く、息子<邦彦>も東大受験3回目の正念場を迎え、警察官として、父親としての<竜崎>の人間性が、浮き彫りにされています。