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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『社交ダンスが終った夜に』レイ・ブラッドベリ(新潮文庫)

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『社交ダンスが終った夜に』レイ...
本書は2002年に刊行された短篇集で、1980年代を中心に表題作を含めて25篇が収録されています。

短篇集で素ので紹介文も難しく、<SFの抒情詩人>と謳われたブラッドベリーならではの面白みが味わえ、1947年・1948年と2連連続でアメリカの年間短篇集(O・ヘンリー賞)に連続して作品が掲載された実力者ですので、どの作品も安心して楽しめました。

『華氏451°』・『火星年代記』とSF作家としてデビューを果たしていますが、なんといっても『たんぽぽのお酒』が少年ファンタージとして素晴らしい作品でした。

イリノイ州の小さな町を舞台に、12歳の少年<ダグラス>のひと夏の不思議な体験を描いた作品でしたが、87歳になった昨年には続編となる『さよなら僕の夏』を刊行(晶文社)され、年齢を感じさせない筆力に脱帽してしまいます。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『姥ざかり花の旅笠』田辺聖子(集英社)

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『姥ざかり花の旅笠』田辺聖子(...
兵庫県伊丹市在住の作家、<田辺聖子>さんこと<お聖さん>の著作です。
あとわずかで読み切るというところで、<お聖さん>の文化勲章受賞のニュースを聞き、なんだかタイミングがいいなぁと感じました。

この本、副題として~小田宅子(いえこ)の「東路日記」~とあり、160年前の女性の旅日記が中心として構成されています。

主人公の<小田宅子>さんは53歳。俳優<高倉健>さんの5代前のご先祖さんに当たられとかで、帯には<健さん>の推薦文があります。

北九州筑前、上底井野村(現福岡県中間市)からお伊勢さん、善光寺、日光、江戸までもの踏破の記録。
江戸時代の女旅の記録として、俳句・短歌を書き綴りながらの記録で、興味が付きませんでした。
日記に出てくる記述と、短歌等からお聖さん独特の解釈と解説が交互に入るという構成で、雑学の知識としては7年ほど前の出版ですが、高得点の内容でした。

当時の江戸文化に興味がある方は、一度手に取られたらと思います。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『レスキューウイングス』小川一水(メディアファクトリー)

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『レスキューウイングス』小川一...
小学5年生のときに、友人たち2人と勝手に乗り出したボートが沖に流され、レスキュー隊に助け出された<高須英治>も25歳、陸上自衛隊小松基地にて救難員(メディック)として頑張っています。

<高須>の右肩には、ボートの遭難事故以来「灯(ともり)」という女の子の幽霊が居座り、遭難救助のときには誰よりも早く遭難者を見つける手助けをしてくれていました。

本書は警察や消防・海上保安庁などが救助不可能と判断した最悪の条件下で出動するレスキュー隊員の日常と行動を描き、年齢・国籍に関係なく、改めて「命」の大切さを知らしめてくれる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『ありふれた魔法』盛田隆二(光文社文庫)

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『ありふれた魔法』盛田隆二(光...
主人公は、城南銀行五反田支店の次長<秋野智之>44歳です。
2歳年上の妻<仁美>とは社内結婚で、長女<鈴花>は中学2年生を筆頭に男の子が二人いますが、二男の<健斗>は耳の持病で病院通いをしています。

ある日<秋野>は、渉外課の26歳の<森村茜>から、取引先の社長ともめているという相談を受け、社長の別荘がある箱根まで同行しますが、帰途の途中にみせた彼女の涙に男心をくすぐられます。

水曜日の「ノー残業デー」には、<秋野>は<茜>とのデートを重ね、やがて男と女の関係に行きつきますが、融資を断られた顧客にホテルでの密会場面を写真に撮られ、融資話をちらつかせて強請られます。

年頃の娘との会話、銀行内の業務や上司と部下との関係、取引先との折衝等も細かく、一人の銀行員の心の機微が、見事に描かれていました。
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『ラビリンス』ケイト・モス:森嶋マリ訳(ソフトバンククリエイティブ)

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『ラビリンス』ケイト・モス:森...
『失われた福音書』 『死海文書のすべて』 『イエスの遺伝子』 『小説「聖書」旧約/新約篇』 『聖書ミステリー』 『イエスのビデオ』 etc.

別段キリスト教徒でもありませんが、イエスに関連する歴史物の小説には興味があり、本箱の段を少しばかり占領しております。

数年前、たまたま相方に『ダ・ヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン著)を渡したことがあり、読んで面白かったのか、映画まで見に行っておりました。

その後、上記にあげた小説を読んでみたらと言っていたのですが、読み切ったみたいで、「他に何かないの?」との催促。

仕方なしに、書店で探して来たのが『ラビリンス』(ケイト・モス著)です。
現在と800年前の出来事を前後させながら、秘宝の書物を探し求める小説です。
全英で100万部との宣伝文でしたが、私の評価は星ひとつ。
相方はこれは面白いとのことで、黙って読書時間を過ごしてくれていますので、しばらくは静かで助かります。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『駅神』図子慧(ハヤカワ文庫)

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『駅神』図子慧(ハヤカワ文庫)
主人公<相沢章平>は、香川県から東京に下宿している大学一年生です。

飛行機の火災事故を当てたことにより一躍有名になった占い師は、下町の路線・京成金町線に雨の日に出没、通称「ヨンバンセン」と呼ばれています。

<章平>は自分の父親が行方不明になり、「ヨンバンセン」に占ってもらうのですが、「卦」の解釈に困っていたところ「新宿易学学院」の理事長<紅川朱美>と知り合い、個性ある学院のメンバーと「卦」についての講義を受けることになります。

全四話からなる短篇集ですが、どの話しにも「卦」の話題が豊富で、易学入門書みたいに面白く読めました。

巻末には「六四卦」の解説や、100円硬貨を使用した占い方法もつけられており、「駅」を舞台とした「易」のお話しで、下宿先の大家<ミヤコ>をはじめ、人情味あふれるミステリー仕立てになっています。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『ネプチューンの迷宮』佐々木譲(扶桑社文庫)

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『ネプチューンの迷宮』佐々木譲...
オーストラリアを訪問していた人権擁護団体のスェーデン人のヨットが爆発されたところから物語は始まりますが、のちに登場してくる元軍人の<レボ・テルベア>の伏線でした。

海上自衛隊時代は潜水士として海難事故の救助に携わっていた<宇佐美>は、部下を死なせた過去を持ち、日系リゾートホテルでダイバーとして案内役を務めていましたが支配人と意見が合いません。

そんな時、昔一緒に引き揚げ作業を組んだ<赤嶺>から、ポーレア島のゼロ戦引き上げの仕事に誘われ、二人してポーレア共和国に出向きます。
ポーレア島はリン鉱石の採掘収入で国を維持していましたが、あと3年で掘りつくされ、その後をどうするかで別の島に移住する案の前大統領の<トビー・ムーンライト>派と、現地に留まる現大統領<パタオ>派の衝突が顕著になってきていました。

獄中の前大統領の甥が毒殺、<赤嶺>が何者かに銃殺される事件が立て続けに起こり、<宇佐美>は傭兵を使った軍事行動を予測、警察長官<ムンゴク>と殺人犯に間違われた<レボ>と協力の元、島の鎮圧に乗り出します。

赤道直下の小さな共和国を舞台に、日本との密約を絡めながら、果敢に状況の鎮圧を行う警察長官<ムンゴク>達の国際陰謀に絡む活躍が、息をも付かせぬ展開が楽しめた、700ページを超す長編でした。
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『悪党たちは千里を走る』貫井徳郎(集英社文庫)

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『悪党たちは千里を走る』貫井徳...
馬鹿らしいサラリーマンの営業職からドロップアウトした34歳の<高杉篤郎>は詐欺師となり、カード詐欺でコンビを組んだ<園部>と、徳川埋蔵金にからむ出資金詐欺を企み資産家の<金本>の家を訪れます。

先客としてリトグラフを販売に来ていた美人の画商<三枝(三上菜摘子)>に、出資話は嘘だと見抜かれ、早々と退散してきます。

一発転機を狙い、高級住宅街に住む<渋井>家の愛犬<レックス>を誘拐して身代金を取ろうと策略しての下見中、あろうことか画商の<三上菜摘子>と遭遇、お互い詐欺師同志ということで愛犬掠奪の計画を練るのですが、<三上>のいつもと違う不審な行動に誘拐を察知した小学5年生の<渋井巧>は、小遣いをくれない父親からお金を取ろうと、仲間として加わりますが、反対に<巧>が誘拐されてしまいます。

身代金を巡る二転三転のどんでん返しが繰り返されるなか、無事に<巧>を助け出せるのかと、<高杉>・<園部>・<三上>3人の奮闘が軽快に描かれ、面白いコン・ゲームが楽しめる一冊でした。
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『ストリベリーナイト』誉田哲也(光文社文庫)

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果物の「ストロベリー」は甘くておいしいのですが、本書の意味する所は読後に(赤い色=血)だとの認識がじんわりと心に響いてきます。

警視庁捜査一課の<姫川玲子>警部補は29歳、第十係の主任を務め4名の部下がいます。
非番のときに、ビニ-ルシートに包まれた惨殺死体が発見され、姫川班が駆り出され捜査を進めていきますが、死体の状況と周辺環境を見て、単なる単独の殺人事件ではないことに<姫川>は気付き、溜池をさらうとビニールシートに包まれた新たな死体を発見します。

同じ手口で殺された二人の関係が見つけられないなか、捜査線上に「ストロベリーナイト」というタイトルの殺人ショウがネット上に流れていることを、部下の<大塚>巡査は突き止めますが、情報屋に投稿者の身元調査を依頼した彼は、何者かに撃たれて殉職、事件は一気にクライマックスへと上りつめていきます。

<姫川>は17歳の夏に連続暴行魔に襲われた過去を持ち、その時の経験から警察官を目指したエピソードを文中に織り込みながら、登場する脇役の刑事たちも個性的で、今後の展開が楽しみなシリーズになりそうです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『あやし うらめし あな かなし』浅田次郎(双葉文庫)

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範疇的には「ホラー小説」になると思いますが、どれもおぞましい恐怖感を感じさせる内容ではなく、「優霊物語(ジェントル・ゴースト・ストーリー)」と言わしめる世界が楽しめました。

本書には、昔から伝わる怪談話を伯母から聞かされた物語『赤い絆』、著者自らの体験にもとづいた『虫篝(むしかがり)』など7篇が納められており、どれも日本特有の神秘性と妖怪な世界で起こる出来事が展開しています。

<上田秋声>の『雨月物語』や<柳田国男>の『遠野物語』などの延長として、現代の怪談小説に一石を投げる短篇集です。
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