『鉱 ARAGANE』(2015年)で長編デビューを飾った<小田香>監督(33)が、メキシコ・ユカタン半島洞窟内にある泉セノーテの神秘を追った日本・メキシコ合作ドキュメンタリー『セノーテ』が、2020年9月19日より全国で公開されます。
メキシコ、ユカタン半島北部。その地に点在するセノーテと呼ばれる洞窟内の泉は、マヤ文明の時代唯一の水源で、雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもありました。この泉の近辺には現在もマヤにルーツを持つ人びとが生活しています。
マヤの人たちによって伝えられてきた精霊の声やマヤ演劇のセリフテキスト、そして水中と地上を浮遊する映像から、現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐる人びとの過去と現在の記憶が紡がれていきます。
1980年4月1日、『裸足の季節』で歌手デビューして、今年40周年を迎えた歌手<松田聖子>(58)のこれまでの歩みを解き明かす特集番組『松田聖子スペシャル 風に向かって歌い続けた40年』がNHK総合で9月22日(火・後10:45~)に放送されます。
ひとりの少女アイドルとしてデビューし、果敢に挑んだアメリカ進出を経て、 セルフ・プロデュースをこなすアーティスト への40年間。番組では、デビュー当時からの秘蔵映像をかき集め、<財津和夫>、<篠山紀信>、<松任谷由実>、<松本隆>ら関係者にインタビューを行い、「今だから語る知られざる秘話」を収録。そこにはアイドルとして活躍を続けた舞台裏で、<聖子>自身も初めて知る多くの秘話がありました。
<松本隆>と<松任谷由美>が名曲『赤いスイートピー』(1982年1月)をどんな葛藤の中で生み出したのか? <篠山紀信>は共に仕事をした米ニューヨークで、<聖子>のどんな思いを見抜いていたのか? ひとりの女性の、まさに「風に向かう」成長物語が、明かされます。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、デビュー40周年のコンサートやイベントが中止や延期となる中、新たなバージョンで歌い直した 『瑠璃色の地球 2020』の、〈夜明けの来ない夜は無い〉という歌詞などが改めて注目されたメッセージソングへの思いも語られます。
また、『小さなラブソング』(1983年)以来、37年ぶりに<松田聖子>自身の歌詞に<財津和夫>が作曲したデビュー40周年の新曲『風に向かう一輪の花』のスペシャルパフォーマンスも行われるようです。
『ダークナイト』 (2008年)3部作や 『インセプション』 (2010年)・ 『インターステラー』 (2014年)など数々の話題作を送り出してきた<クリストファー・ノーラン>監督によるオリジナル脚本のアクションサスペンス超大作『TENET テネット』が、2020年9月18日より全国で公開されます。
「現在から未来に進む時間のルールから脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描きます。
主演は<デンゼル・ワシントン>の息子で、<スパイク・リー>監督がアカデミー脚色賞を受賞した『ブラック・クランズマン』(2018年)で映画初主演を務めた<ジョン・デビッド・ワシントン>。共演は<ロバート・パティンソン>、<エリザベス・デビッキ>、<アーロン・テイラー=ジョンソン>のほか、 『ダンケルク』 (2017年)に続いて<クリストファー・ノーラン>作品に参加となった<ケネス・ブラナー>、そして<クリストファー・ノーラン>作品に欠かせない<マイケル・ケイン>らが出演しています。
撮影の<ホイテ・バン・ホイテマ>、美術の<ネイサン・クローリー>など、スタッフも過去に<クリストファー・ノーラン>作品に参加してきた実力派が集い、音楽は 『ブラックパンサー』 (2018年・監督:ライアン・クーグラー)でアカデミー賞を受賞した<ルドウィグ・ゴランソン>が<クリストファー・ノーラン>作品に初参加しています。
『The Longest Drive(原題)』を手がけた<フランシス・アナン>(35)が監督を務め、<ダニエル・ラドクリフ>(31)が主演した『Escape from Pretoria』が、 『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』 の邦題で、2020年9月18日より東京のシネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国で順次公開されます。
本作は、脱獄計画に挑んだ男たちの実話をもとにしたスリラー。南アフリカ人の男「ティム・ジェンキン」が反アパルトヘイト組織「アフリカ民族会議(ANC)」の隠密作戦を行ったことで刑務所に投獄され、自由と平等を手にするため仲間とともに脱出を試みるさまが描かれます。
「ティムジェンキン」を<ダニエル・ラドクリフ>が演じたほか、『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』(2019年・監督:ジェフ・トレメイン)の<ダニエル・ウェバー>、『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年・監督:クリス・コロンバス )の<イアン・ハート>、ドラマ『ミス・フィッシャーの殺人ミステリー』の<ネイサン・ペイジ>が出演しています。
<スティービー・ワンダー>、<マービン・ゲイ>、<ジャクソン5>などを輩出し、2019年に創設60周年を迎えた音楽レーベル「モータウン」の正史を描いたアメリカ・イギリス合作ドキュメンタリー(原題)『Hitsville: The Making of Motown』が、邦題『メイキング オブ モータウン』 として、2020年9月18日より全国で公開されます。
創設者<ベリー・ゴーディ>により1959年にその歴史をスタートさせた「モータウン」レーベルは、ソウルやR&Bの数多くのヒットを連発し、数多くのスターを世に送り出しました。
本作では創設者<ベリー・ゴーディ>が初めて密着を許可した取材映像、関係者や所属アーティストの回想や証言など貴重な映像群から構成。<ゴーディ>の親友で戦友でもある<スモーキー・ロビンソン。と旧交を温めながら、<コーディ>の一代記とともに「モータウン」の60年にわたる歴史、そしてレーベルの魅力を解き明かしていく(112分)です。
監督は、<ベンジャミン・ターナー>と< ゲイブ・ターナー>が務めています。
都会に生きる男女の微妙な三角関係を描いた 『孤独な惑星』 (2011年)の<筒井武文>監督が、現代のテヘランを舞台に撮りあげた日本・イラン合作によるサスペンスドラマ『ホテルニュームーン』が、2020年9月18日より全国で公開されます。
生まれる前に父を亡くし、教師の母「ヌシン」と2人で暮らす大学生の「モナ」。過保護な「ヌシン」は1人娘に厳しい門限を課して交友関係にも目を光らせ、「モナ」はそんな母にうんざりしていました。
ある日、「ヌシン」がホテルで見知らぬ日本人男性と会っている姿を目撃した「モナ」は、自身の出生を巡る母の話に疑念を抱き始めます。母娘の間に生まれた小さな綻びは、やがて大きな亀裂へと発展していきます。
イランの国民的女優<マーナズ・アフシャル>が母「ヌシン」、新人女優<ラレ・マルズバン>が娘「モナ」を演じ、<永瀬正敏>、<小林綾子>が共演しています。
アニメ映画「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』」で、 <渡辺直美> (32)が敵キャラクター「ジルコニア」の声を担当しています。
「美少女戦士セーラームーン」は、1992年に『月刊なかよし』(講談社)で連載が始まった<武内直子>さんの漫画。同年からテレビ朝日系列でアニメ放送され「月にかわっておしおきよ!」のセリフも人気になりました。劇場版は1993〜1995年に3作品が作られています。
<今千秋>が監督した本作は、『美少女戦士セーラームーンCrystal』の第4期「デッド・ムーン編」を描く2部作の劇場版です。「ジルコニア」は、地球征服を成し遂げるためにセーラー戦士たちの前に立ちはだかる敵として登場します。
<三石琴乃>、<金元寿子>、<佐藤利奈>、<小清水亜美>、<伊藤静>、、福圓美里>、<野島健児>がキャストに名を連ねる「劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』」の前編は2021年1月8日、後編は2021年2月11日に封切られます。
<レオナルド・ディカプリオ>(45)らが製作総指揮に名を連ねたドキュメンタリー『プラスチックの海』が、2020年11月13日より全国で順次公開されます。
本作を監督したのはジャーナリスト、映画制作者、活動家である<クレイグ・リーソン>です。彼は毎年800万トンものプラスチックゴミが海に捨てられている事実を知り、海洋学者や環境活動家、ジャーナリストとともに世界の海を調査・撮影することを決意します。
『プラスチックの海』では撮影クルーと世界中を訪れ、人類がこの数十年プラスチック製品の使い捨てを続けてきたことで、危機的なレベルの海洋汚染が続いていることを明らかにしていきます。
出演には、イギリスの動物学者、植物学者<デヴィッド・アッテンボロー>、アメリカ合衆国第44代大統領<バラク・ オバマ>、アメリカの海洋生物学者<シルヴィア・アール>、フリーダイビング(素潜り)122メートルの世界新記録を樹立した女性ダイバー<タニヤ・ストリーター>の名も並んでいます。
ポーランド映画『聖なる犯罪者』が、2021年1月15日に全国で公開されます。
本作の主人公は、少年院に服役中で、前科者は聖職に就けないことを知りながら神父を夢見る「ダニエル」。仮釈放となった「ダニエル」はふと立ち寄った田舎の教会で、新任の司祭と勘違いされ代わりを命じられます。数年前に村で起こった凄惨な事故について知った「ダニエル」が村人たちの心の傷を癒そうとする中、少年院にいた男が現れ、「すべてを暴く」と「ダニエル」を脅し始めます。
2019年にヴェネツィア国際映画祭のヴェニスデイズ部門で上映された本作は、ポーランドのアカデミー賞とされるイーグル賞にて作品賞を含む11部門で受賞。さらに第92回アカデミー賞(2020年2月10日)では、 『パラサイト 半地下の家族』 (監督:ポン・ジュノ)や 『ペイン・アンド・グローリー』 (監督:ペドロ・アルモドバル)に並び国際長編映画賞の候補となりました。
監督を務めたのは、『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』(2014年)やNetflix作品『ヘイター』(2020年)の<ヤン・コマサ>(38)です。
主演の<バルトシュ・ビィエレニア>(28)は、第55回シカゴ国際映画祭(2019年10月29日)、第30回ストックホルム映画祭(2019年11月17日)で主演男優賞を受賞し、第70回ベルリン国際映画祭(2020年3月1日)では若手俳優に与えられるヨーロピアン・シューティングスター賞にも選ばれています。
俳優の<菅田将暉>(27)、女優の<小松菜奈>(24)が共演する映画 『糸』 が、9月8日付けで観客動員100万人を突破しています。
同作は、<中島みゆき>(68)が知人の結婚を祝して作り、1992年10月7日にアルバムが、1998年にシングルリリースされた名曲を、『楽園』 (2019年)・ 『菊とギロチン』 (2018年)・ 『64ロクヨン』 (2016年)などの<瀬々敬久>監督が、実写映画化しています。
<菅田将暉>が演じる「高橋漣」と<小松菜奈>が演じる「園田葵」は、13歳のとき北海道で出会い初めての恋をします。しかし、「葵」は養父からの虐待に耐えかねて、町から逃げ出し、母と北海道を移ることになります。離れ離れになった2人は、それから8年後、東京で再会を果たすも、北海道で生きる決意をした「漣」と世界中を飛び回って自分を試したい「葵」は、別の人生を歩み始めていました。さらに10年後、平成最後の2019年に、もう一度だけ2人はめぐり逢うことになります。
コロナ禍で4月24日の公開から約4ヶ月の延期を経て、8月21日より公開された本作は、週末動員ランキング(8月22~23日)で1位にランクイン。初日アンケート結果によりますと、10代・20代を中心に、30代~50代、そしてシニア層の観客も多く、モチーフとなった人気曲『糸』と同様、幅広い年代から支持を集める結果になっています。
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