『轟音』@<片山享>監督・脚本
12月
17日
俳優としても活動する<片山享>(39)が監督・脚本を務めた長編映画デビュー作となる本作は、<安楽涼>演じる「誠」を主人公とした物語。兄が犯罪を犯したことにより父が自殺し、母にも救われなかった「誠」は、自分を傷付けてくれるものを探しに家を飛び出します。しかし1人の浮浪者との出会いをきっかけに誠は「生」と向き合っていきます。キャストに<太田美恵>、<大宮将司>、<岸茉莉>、<中山卓也>、<柳谷一成>、<松林慎司>、<宮田和夫>らが名を連ね、<片山享>本人も出演しています。
29歳で亡くなった将棋棋士<村山聖(さとし)>を題材とした 『聖の青春』 (2016年)・『宇宙兄弟』(2012年)の監督<森義隆>は本作について「『安上がりなので地方(福井県)で撮りました』というくだらないご当地商業映画が氾濫するなか『轟音』は、それらをファーストカットで粉砕する」と感想を述べ、『一人の息子』(2018年)などで知られる俳優の<関口アナン>(31)は「轟音が流れている。最初から最後まで、登場人物の1人1人の頭の中に。多分、この音は、誰しもが一度は聞いたことがあって、多分、孤独な時に、流れるんだと思う」とコメントしています。