ファルコン植物記(1676)長い芒がある【チヂミザサ】
10月
23日
和名は、葉が卵状楕円形で、先端へ向かってやや細まり先が尖っている形が<ササ(笹)>に似て、葉に縮んだようなシワがあることに由来します。
秋ごろに花が咲き、茎の一部が立ち上がり、先端から穂を出します。
花茎の上半分ぐらいにまばらな短い柄が出て、それぞれの枝に少数ずつの小穂(しょうすい)を付けます。
開花時には雌しべの柱頭の羽毛状の毛が目立ち、また紫色の<葯>がイネ科としては見栄えする姿を見せてくれます。
果実が熟しますと、小穂の基部ではがれやすくなり、その毛で動物の体や衣服に付く、いわゆる<ひっつき虫>の仲間です。