昨日アップしました 「ドドナエア・ポップブッシュ・プルプレア」 の新芽もきれいな色でしたが、この【カリステモン・ミスターフォスター】の新芽も赤銅色で、また枝に蕾が並んでいました。
フトモモ科ブラシノキ属、オーストラリア原産の常緑中木種として、約30種ほどの仲間が自生、春から初夏、かけて、また秋にもボトルブラシ上の 円筒形の花 を咲かせます。
明治時代に渡来、和名としては「金宝樹」と葉づけられています。
どの仲間も正式名称が長く、難しい名称が多いので、普通は属名の「カリステモン」もしくは 「ブラシノキ」 で流通しているようです。
街路樹の植え込みとしては、珍しい【ドドナエア・ポップブッシュ・プルプレア】が植え込まれているのを見つけました。
ムクロジ科ドドナエア属の常緑中木種で、原産地はニュージーランドです。
属にはオーストラリアを中心として約60種が分布しています。
カラーリーフとしてきれいな葉を観賞するのが主目的で、細長い葉の形状で気温により葉の色合いが変わり、冬場にはむらさきがかった銅葉色になりますが、年間を通じて落葉することはありません。
冬場には花が咲き、花後には実が付きます。正確には種子を被う「莢」が花のように赤くなるのも魅力的な樹木です。
大きなプランターから、50センチばかりの花茎を伸ばし、先端に2輪の大きな花を咲かせている<アマリリス>を見つけました。
花径20センチ近い見事な大輪の八重咲き品種ですので、「レッドピーコック」に間違いがないかなと見ているのですが、同定は避けました。
ヒガンバナ科ヒッペアストラム属の球根草で、中南米・西インド諸島に約90種ほどの原種があり、数百種を超える園芸品種が育成され、日本には江戸時代末期に渡来しています。
学名の「 Hippeastrum(ヒッペアストラム)」 は、ギリシア語の「騎士(=hippeus)」と「星(=astoron)」からなり、英名はこれにちなんで「ナイトスター・リリー」です。
通勤時に通りますお家の生け垣に、今年もきれいに【ナニワイバラ(難波薔薇)】が咲き出しています。
バラ科バラ属に分類される、中国原産の原種バラのひとつです。
名称の由来は、難波(大阪)商人が日本に持ち込んだことに由来、別名として「ロレヴィガーター」 ・ 「チェロキーローズ」 と呼ばれています。
茎には細い棘と太い曲がった棘に覆われ、花径7~8センチの目にも鮮やかな純白の一重咲きの美しい花姿です。
この【ナニワイバラ】の蜜や花粉が美味しいのか、多くの昆虫たちが集まります。
「ナミルリイロハラナガハナアブ」 ・ 「コアオハナムグリ」 ・ 「ヒゲナガホソクチゾウムシ」 ・
「コハナバチ」 などを撮影してきていますが、今年もひとつひとつの花を注意深く眺める季節がやってきました。
街路樹として植えられている、【カツラ(桂)】の樹を見つけました。
葉が出る前に葉脇に花を咲かせますので、来年は忘れずに再訪問したいと考えています。
カツラ科カツラ属の落葉高木で、成長しますと樹高30メートル、直径2メートルほどになり、雌雄異株で雄花・雌花ともに花弁も蕚のない花を咲かせ、雄葉は多数の雄しべがあり、雌花は3~5本の雌しべを持ち柱頭は糸状になっています。
葉はハート形の丸い円形が特徴的で、秋には黄色く紅葉、匂いを放つ芳香性があります。
兵庫県朝来市の糸井渓谷には、樹齢2000年、樹高35メートルの「糸井の大カツラ」があり、国の天然記念物に指定されています。
「藤棚」は日よけ代わりとして用いられ、その下にはベンチなどがよく置かれています。
湊川神社にも「藤棚」がありますが、その下には植え込みがあり、参拝者には気づかれにくい場所に設置されています。
<フジ>はマメ科フジ属の蔓性落葉樹、<フジ>には蔓が右巻きと左巻きの2種類があり、右巻きの標準和名は「フジ(藤)」または「ノダフジ(野田藤)」、左巻きの標準和名は「ヤマフジ(山藤)」または「ノフジ(野藤)」です。
日本固有種として、『万葉集』には<フジ>の花が27首詠まれており、上古より観賞の対象にされていたのが分かります。
好日性植物で総状花序は長く垂れ下がり、「フジ」はひと房に約100花ほど咲かせますが、「ヤマフジ」はひと房に30花ほどです。
共に長い<豆果(莢果)>を実らせますが、花を多く咲かせる割には、ひと房に実るのは2~3本程度でしょうか、子供の頃は「刀」としてよく遊んでいました。
「ツツジ」が咲き出している植え込みの中に<ジューンベリー>が植えられており、開花時期は4月上旬ごろですが、終わりかけの花を見つけることができました。
バラ科サイフリボク属の落葉低木として、属には約10種類が分類されていますが、日本では 「ザイフリボク」 が仲間として属しています。
葉が出る前から同時期に、花径2センチばかりの白い5弁花を咲かせ、芽吹いた直後の新葉は銅色をしていますが、徐々に緑色に変わっていきます。
花後に果実をつけ、6月頃に赤~紅紫色に熟しますので、<ジューンベリー>=「6月のベリー(果実)」の名称が付けられています。
【カタバミ】 は世界中に分布しているカタバミ科カタバミ属の多年草ですが、道路端や空き地などに繁殖しています。
地方名(方言)が多くあり、「かがみぐさ」 ・ 「すいば」 ・「ねこあし」 ・ 「もんかたばみ」 など、『日本方言大辞典』には180種以上が記録されています。
3枚葉の葉は、雨に当たったり夜になると閉じる性質を持っており、花も日陰では開いていません。別名に「雀の袴」がありますが、夜になると葉を小さくたたむことに因んでいます。
春から夏にかけて小さな黄色の5弁花を咲かせ、雄しべは長いモノと短いモノが5ほんずつあり、雌しべの花柱は5裂しています。
なんといっても 「ヤマトシジミ」 の幼虫の食草ですから、都会で見かけることができるのも、この【カタバミ】のおかげです。
空き地を加工フェンスの足元に、草丈60センチばかりの【ノゲシ(野芥子)】が咲いていました。
キク科ノゲシ属で、名称に「ケシ」と付いていますが、ケシ科の「ケシ」とは葉が似ているだけで別系統、ヨーロッパ原産の史前帰化植物として、空き地や道端に自生しています。
花期は春先から秋までと長く、春先に咲き出しますので別名として「ハルノノゲシ(春の野芥子)」、また「ケシアザミ(芥子薊)」とも呼ばれています。
同じ属の仲間に 「オニノゲシ(鬼野芥子)」 があり、こちらの葉の棘は痛いですが、本種の棘は柔らかくて触っても痛くありません。
道路と歩道の間にある植え込みに、きれいな【千重大紫(センエオオムラサキ)】が咲いていました。
葉がなければ「バラ」と間違えそうな花姿で、「ヒラドツツジ」の「オオムラサキ(大紫)」の八重咲き品種です。
江戸時代に貿易船と共に長崎県平戸市に沖縄の「ケラマツツジ」や中国の「タイワンヤマツツジ」などが導入され、日本産の「モチツツジ」や「キシツツジ」との間で自然交雑が起こり、多くの品種が生まれました。
その中から1951(昭和26)年以降に選抜された約300種ほどの品種を、「ヒラドツツジ(平戸躑躅)」と命名されています。
「オオムラサキ」は、「リュウキュウツツジ」と「ケラマツツジ」の交雑種と推測され、<ヒラドツツジ系>に分類されていますが、この【千重大紫】は<オオキリシマツツジ系>に分類されています。
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