約30年ぶりに一緒に暮らすことになった、家族を捨てた父と発達障害のある息子が、本当の親子関係を築くまでを笑いと涙を交えて描いたイスラエル製作の人間ドラマ 『靴ひも』 が2020年10月17日より全国で公開されます。
母の急死により、残された発達障害のある50歳の息子。かつて家を出て行った父親が呼び出され、約30年ぶりに親子2人での生活が始まります。生活習慣へのこだわりが強い息子に、父はどう接したらよいか戸惑いながらも2人は徐々に打ち解けていきます。
そんな中、父が末期の腎不全と診断され、人工透析が必要となります。特別給付金申請の面接の場で、特別な支援が必要であるとアピールするため、息子が靴ひもを結べないふりをします。
イスラエル・アカデミー賞で8部門にノミネートされ、父親役の<ドブ・グリックマン>が助演男優賞を受賞しています。息子「ガディー」は<ネボ・キムヒ>が演じ、監督は、<ヤコブ・ゴールドワッサー>が務めています。
上段左から<清原果耶>「羽田凜」 <細田佳央太>「水埜亘」 <オダギリジョー>「加持航平」
下段左から<戸田恵子>「八谷早智子」 <岩松了>「八谷芳明」 <小林薫>「山音広太郎
『ビリギャル』(2015年)や『罪の声』(2020年10月30日公開)の<土井裕泰>(56)が監督を務め、2021年1月に全国で公開される予定の、<菅田将暉>(27)と<有村架純>(27)がダブル主演しています『花束みたいな恋をした』に<清原果耶>、<細田佳央太>、<オダギリジョー>、<戸田恵子>、<岩松了>、<小林薫>らが参加していることが公表されています。あわせて<押井守>(69)が本人役で出演すると発表されています。
<坂元裕二>(53)がオリジナル脚本を手がけた本作は、東京の京王線・明大前駅で終電を逃し、21歳で偶然出会った「山音麦」と「八谷絹」の姿を描くラブストーリー。2人が過ごした〈最高の5年間〉がつづられ、<菅田将暉>が「山音麦」、<有村架純>が「八谷絹」を演じています。
<清原果耶>と<細田佳央太>は「麦」と「絹」がかつてのお互いの姿を重ねる若い男女「羽田凜」と「水埜亘」、<オダギリジョー>は「絹」の勤務先であるイベント会社の社長「加持航平」に扮しています。<戸田恵子>と<岩松了>は「絹」の両親である「八谷早智子」役と「八谷芳明」役、<小林薫>は「麦」の父「山音広太郎」役にキャスティングされています。
なお<押井守>は、サブカルチャー好きの「麦」と「絹」をつなぐきっかけとなり〈神〉と称される存在として登場します。そのほか韓英恵、中崎敏、小久保寿人、瀧内公美、森優作、古川琴音、篠原悠伸、八木アリサ、佐藤寛太、岡部たかし、萩原みのり、福山翔大、萩原利久、片山友希、宇野祥平、佐藤玲、水澤紳吾らがキャストに名を連ねています。
映画プロデューサーとして1976年に角川映画の第1作として『犬神家の一族』や『セーラー服と機関銃』(1981年12月)など数々のヒット作を手がけ、『天と地と』( 1990年11月)や『汚れた英雄』(1982年12月)などでは自ら監督を務めた<角川春樹>(78)の8作目となる監督作品 『みをつくし料理帳』 が、2020年10月16日より全国で公開されます。
2012年と2014年には<北川景子>主演でスペシャルドラマ化、2017年には<黒木華>主演で テレビドラマ化 もされた宝塚市出身・在住の作家<高田郁>による同名人気時代小説を、テレビドラマ版『この世界の片隅に』の<松本穂香>主演で映画化。享和二年の大坂、仲の良い幼なじみだった8歳の「澪」と「野江」を大洪水が襲います。数年後、大洪水で両親を亡くし、「野江」とも離れ離れになってしまった「澪」は江戸に暮らしていました。
蕎麦処「つる家」の店主に助けられ、天性の料理の才能を見いだされた「澪」は女料理人として働き、さまざまな困難に立ち向かいながらも店の看板料理を生み出していきます。
その味が江戸中の評判になっていったある日、吉原・翁屋の「又次」が「つる家」にやってきます。「又次」の用件は、吉原で頂点を極める「あさひ太夫」のために「澪」の看板料理を作ってほしいというものでした。
主人公「澪」役を、 <松本穂香>(23)、「野江」役を 『ハルカの陶』 (2019年・監督: 末次成人)の <奈緒>(25)、「又次」役を二代目<中村獅童>(48)がそれぞれ演じています。
高校生の男女が殺人を犯しながら逃亡する姿を描いたスプラッター青春群像劇『ファンファーレが鳴り響く』が、2020年10月17日より全国で公開されます。
吃音症が原因で同級生からイジメられ、鬱屈とした日々を過ごす高校生の「明彦」。家族に悩みを打ち明けることもできず、脳内で空想の神を殺すことでなんとか自身を保っていました。
そんなある日、明彦は同級生の「光莉」が野良猫を殺す場面に遭遇。他者の血を見たいという欲求を抱える彼女との出会いを通し、「明彦」の中で何かが変わる。自分がイジメられていることをホームルームで訴える「明彦」でしたが、そのせいでイジメは激しさを増してしまいます。
イジメの現場に居合わせた「光莉」は、持っていたナイフで加害者の同級生を殺してしまいます。その現実から逃げるように、東へと向かう「明彦」と「光莉」だした。
『おいしい家族』 (2019年・監督: ふくだももこ)の<笠松将>(27)が「明彦」、『Dressing Up』(2012年・監督: 安川有果)の<祷キララ>(20)が「光莉」を演じています。初長編『されど青春の端くれ』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019グランプリ&シネガーアワード(批評家賞)を受賞した<森田和樹>の商業デビュー監督作品です。
1979年、ポストパンク時代のマージーサイドを舞台に、英国フットボール発祥の文化「Football Casual」(カジュアルズ)の黎明期を描いた青春映画『アウェイデイズ』が、2020年10月16日より全国で公開されます。
<ケビン・サンプソン>が1998年に発表した同名小説を基に、自らの拠りどころを求めてもがく若者たちの破滅的な青春をリアルに描き出します。中産階級の家庭で暮らす19歳の「カーティ」は下級公務員として働きながら、収入のすべてをクラブ遊びやレコード、サッカー、ライブに費やしています。
そんなある日、エコー&ザ・バニーメンのライブを訪れた彼は、そこで「エルヴィス」という青年と運命的な出会いを果たします。スポーツブランドに身を包みスタジアムで問題を起こす悪名高いギャング集団「パック」メンバーである「エルヴィス」は、「パック」と付き合うことが危険であることを警告しますが、その一方で芸術、音楽、詩、そして死について語り合える「カーティ」に夢中になっていきます。しかし「パック」に憧れを抱く「カーティ」は、徐々に危険な世界へと足を踏み入れていくのでした。
「カーティ」を<ニッキ・ベル>、「エルヴィス」を<リーアム・ボイル>が演じ、監督は、<パット・ホールデン>が務めています。
2020年6月にNHK BS8Kで放送 された<黒沢清>監督、<蒼井優>主演の同名ドラマをスクリーンサイズや色調を新たにした劇場版として劇場公開される『スパイの妻』が、2020年10月16日に全国で公開されます。
1940年の満州。恐ろしい国家機密を偶然知ってしまった「優作」は、正義のためにその顛末を世に知らしめようとします。夫が反逆者と疑われる中、妻の「聡子」はスパイの妻と罵られようとも、愛する夫を信じて、ともに生きることを心に誓います。
そんな2人の運命を太平洋戦争開戦間近の日本という時代の大きな荒波が飲み込んでいきます。
<蒼井優>と<高橋一生>が、 『ロマンスドール』 (2019年・監督:タナダユキ)に続いて夫婦役を演じたほか、<東出昌大>、<笹野高史>、<恒松祐里>、<玄理>、<みのすけ>、<坂東龍太>らが顔を揃えています。
『ハッピーアワー』の<濱口竜介>と<野原位>が<黒沢清>とともに脚本を担当。『ペトロールズ』や『東京事変』で活躍するミュージシャンの<長岡亮介>が音楽を担当しています。
第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で 銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞 した作品です。
池袋を舞台にしたオリジナル長編アニメ映画 『君は彼方』 が、2020年11月27日(金)より全国で公開されますが、「追加キャスト」 の最終追加キャストが発表されています。
めまぐるしく変化をみせる街・池袋。芸術、映画、そして漫画・アニメーションの街として新しさの中に、どこか懐かしいレトロな部分も持ち合わせている地を舞台にしています。
監督・原作・脚本を務めるのは長編劇場アニメーション作品は初となる<瀬名快伸>です。アニメーション初の主役となる<松本穂香>が主人公「澪」を演じる他、主人公の幼なじみ「新」役を<瀬戸利樹>、不思議な世界に迷い込む「澪」を助ける謎の少女「菊ちゃん」役を<早見沙織>、「澪」の友人「円佳」役を<小倉唯>が声を当てています。
さらに、<山寺宏一>と<大谷育江>がヘンテコなガイド「ギーモン」役でキャリア初となる二人一役で出演しています。
そして、新たに澪を支える優しい駄菓子屋の「森おばあちゃん」役で<夏木マリ>、<世の境>の番人「殯(もがり)」役で<竹中直人>、怪しい占い師「織夏」役で<土屋アンナ>、「澪」の母親「宮益沙智」役で<仙道敦子>、「忘れ物口の係員」役で<木本武宏>(TKO)の出演が発表されています。
歌手<LiSA>(33)が11日、東京・押上の東京スカイツリータウン・ドームガーデンで行われた映画 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 (10月16日公開)の点灯式イベントに声優の<花江夏樹>(29)、<鬼頭明里>(25)らと登場しています。
主題歌 『炎(ほむら)』 を担当した縁で、楽曲について「『鬼滅の刃』のみんなの劇場デビューを堪能して作品にどっぷりつかれるような言葉遣いとかを含めて作品に寄り添いながら制作しました」と自信をみせていました。
また、主人公「竈戸炭治郎」の声を務めた<花江夏樹>は、「いいアフレコでした。役者同士のすごい化学反応が起きて、みんなの気合がすごかった」と収録を振り返り、「映像も音楽もすべて素晴らしかった。予告編で伝えきれない魅力があるのでとにかく劇場で見てほしい」とアピールしています。
バンクーバー国際映画祭ロゴマーク(通称 VIFF: Vancouver International Film Festival)
第39回バンクーバー国際映画祭が9月24日~10月7日(現地時間)の14日間にわたり開催されました。今年は新型コロナウィルス感染拡大防止を考慮し初となるオンライン配信を中心としながら、数作品は劇場上映も交えて実施されています。
オープニング作品『Monkey Beach』(ロレッタ・サラ・トッド監督、カナダ)を皮切りに、長編102本、短編98本が揃い、トーク/イベントは19本が行われました。
カナダ国外からのラインナップとしては、今年2月末に開催された第70回ベルリン映画祭金熊賞を受賞したイラン生まれの<モハマド・ラスロフ>監督作『There Is No Evil』(ドイツ)のカナダプレミアをはじめ、カンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭でも上映された<フランソワ・オゾン>監督の新作『Summer of 85』(フランス)、<ヴィゴ・モーテンセン>が初の監督を務めた『Falling』(カナダ)などが出品されています。
日本からは、現在上映中の 『人数の町』 (荒木伸二監督)のカナダプレミアをはじめ、 『スペシャルアクターズ』 (上田慎一郎監督)、 『酔うと化け物になる父がつらい』 (片桐健滋監督)、『ダンシング・マリー』(SABU監督)の4本が正式招待作品として参加しました。
最終日に発表された観客賞のグランプリは、1990年にカナダのケベック州で実際に起きた抗議活動を監督の実体験を基にして描かれた<トレイシー・ディア>監督による長編初監督作『Beans』が受賞。現地5日に発表された同映画祭でベスト・カナダ映画賞も受賞している本作は、10月頭に実施された北米最大級の国際映画祭であるトロント国際映画祭でも観客賞3位につけていた注目作でした。
アイヌの血を引く少年の成長を通して現代に生きるアイヌ民族のリアルな姿をみずみずしく描き、 第19回トライベッカ映画祭の国際コンペティション部門で審査員特別賞を受賞 した 『アイヌモシリ』 が、2020年10月17日より全国で公開されます。
北海道阿寒湖畔のアイヌコタンで母と暮らす14歳の少年「カント」は、1年前に父を亡くして以来、アイヌ文化と距離を置くようになっていました。友人と組んだバンドの練習に熱中する日々を送る「カント」は、中学卒業後は高校進学のため故郷を離れることを決めていました。
そんな中、「カント」の父の友人だったアイヌコタンの中心的人物「デボ」は、「カント」をキャンプへ連れて行き、自然の中で育まれたアイヌの精神や文化について教え込もうとします。
自らもアイヌの血を引く<下倉幹人>が演技初挑戦にして主演を務め、アイデンティティに揺れる主人公「カント」を演じました。監督は、前作 『リベリアの白い血』 (2015年)が国内外で高く評価された<福永壮志>(38)が務めています。
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