チュビチュビチュビルルル・・・と大きな鳴き声で空を見上げますと、電線にオスの【ツバメ】がとまっていました。
スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類され、体長20センチ弱、雌雄同色ですが、オスのほうが尾が長く、二つに分かれている形が「燕尾服」の語源になっています。
北半球の広い範囲で繫殖、日本では沖縄県は旅鳥として通過し、定着しての繁殖は行いません。
日本で繁殖する【ツバメ】は、台湾を経由してフィリピン・マレーシアで越冬することが知られていますが、中日本から西日本各地でしばし日本で越冬する個体もあり、<森昌子>の演歌のタイトルでもありますが、「越冬ツバメ」と呼ばれています。
神戸市内も20度近い気温が続いていますので、【セイヨウミツバチ(西洋蜜蜂)】も活動が活発になり、 「ローズマリー」 の花に群がっていました。
全体的に黒っぽい 「ニホンミツバチ」 に比べて【セイヨウミツバチ】は腹部上部が黄橙色をしていますので見分けやすいのですが、個体差もあり正確を比するには、後翅の翅脈の形状で見分けるのが一番確実です。
社会性「ハチ類」の中で、「マルハナバチ」などは世界中に約500種ほど分類されていますが、「ミツバチ」は9種しかいません。
「セイヨウミツバチ」(26亜種)と「トウヨウミツバチ」(ニホンミツバチはその1亜種)は、洋の東西のそれぞれ熱帯から寒冷地までの広域に分布し、その他の「オオミツバチ」や「コミツバチ」などの7種は、いずれもアジアの熱帯地域に局地的に生息しています。
目まぐるしく方向を変えながら飛行する蝶をみつけ、その行動から【テングチョウ(天狗蝶)】だと同定できました。
あまり距離を飛ぶ蝶ではありませんので、根気よく着地を待ちましたら、運よく目の前に着地です。
長い冬眠生活でしたのでしょう、翅を広げて太陽光を受け、身体を温めているようでした。
横からの姿 はよく撮影していますが、翅の全景が撮れる機会は少なく、貴重な一枚になりました。
前翅の縁には角状の突起があり、翅の表麺には褐色~橙色の斑紋があり、前翅前方には白い斑紋が入ります。
歩道の横を、餌を探している【ムクドリ(椋鳥)】が歩いていましが、地面や野草などに潜む虫を探している様子でした。
スズメ目ムクドリ科ムクドリ属の鳥類で、全長は20数センチ、「スズメ」よりも大きくて、「ハト」よりも小さい感じです。
クチバシと足が黄色をしていますので、すぐに【ムクドリ】だと同定できますが、翼と胸・首は茶褐色で、腰は白く、目の周囲から頬にかけて不規則な白斑が入り、その模様は個体差が出ます。
冬には 大群で群れ飛び、和名の椋鳥の語源は「群木鳥・群来鳥(ムレキドリ)」から転じた説と、秋に熟す「椋の木」の黒い実を好むからとの説があるようです。
今年最初の昆虫記の登場は、【チャスジハエトリ(茶筋蠅取)】になりました。
クモ目ハエトリグモ科スジハエトリグモ属に分類され、巣を作らずに屋内を徘徊しながら「蚊」や「蠅」などの小昆虫などを捕食する益虫です。
成体になるのは5月頃で、写真の【チャスジハエトリ】は体長5ミリ、成体の約半分ほどの大きさしかありませんが、しっかりと大きな目で睨んでいます。
本来ならピョンピョンと跳ねて逃げるのですが、まだ幼体ですので、ごそごそと歩いて逃げていきました。
この時期に餌があるのかどうか気になるところですが、しっかりと成体に成長して、また元気な姿を見てみたいものです。
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夏から秋にかけてが活動期の【ホソヘリカメムシ】だと思いますが、道路で 「ノキシノブ」 の成長観察記録を撮影していましたら、隣家の城壁にとまっていました。
「エンドウ」・「インゲン」・「ダイズ」などのマメ科の植物の汁を餌とする食害虫として知られ、秋には 「ヤツデ」 の花の蜜など餌としています。
カメムシ目(半翅目)ホソヘリカメムシ科に分類され、体長は20ミリ弱、体色は茶褐色で後ろ足が長くて太く、ガニ股姿勢で、トゲが生えています。
本種の幼虫は「アリ(蟻)」に擬態した姿で、気を付けて観察しないと見分けがつきません。
あまり人見知りをしない性格なのでしょうか、近づいても「スズメ」のようにすぐに飛び立つことはありませんでした。
【ハクセキレイ(白鶺鴒)】は、スズメ目セキレイ科セキレイ属に分類される鳥類で、世界中に広く分布する「タイリクハクセキレイ」の一亜種になります。
日本では、北海道や東北地方など北部で生息している鳥でした。
近年、関東・中部地方に繁殖地を広げているようで、西日本で観察できる機会は少ないと思っていましたが、運よくまだ頬が黄色い幼鳥と遭遇できました。
成鳥は体長20センチ程度、「ムクドリ」よりもやや小さく、頭から肩・背にかけて黒色もしくは灰色をしており、腹部は白色ですが胸部が黒く、目の左右に黒色の<過眼線>が入り、また尾羽を上下に揺らすように歩く姿は、なかなかかわいらしい仕草です。
今年は【ナナホシテントウ】たちとの遭遇が少なく、 <終齢幼虫> のみのアップでした。
活動期の8月は台風の襲来が多く、雨の日が続いた影響が出ているようです。
久しぶりに赤朱色の上翅の色を目にし、今年最初で最後の遭遇かなとおもいながら、記録として撮りました。
この時期では餌となる 「アブラムシ」 たちの姿も見かけることがなく、さぞや腹を空かせているのではないかと、気になるところです。
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ここ二三日、神戸の最高気温は18~19度です。
昨日は 「コカマキリ」 をアップできましたが、11月下旬のこの時期に昆虫を見つけますと、それだけで嬉しくなります。
毎年草むらでの生態を観察できていましたが、今年は元気な姿を見つけることができずに諦めていましたが、なんとアスファルトの車道の上で【サトクダマキモドキ】を見つけました。
本来は夜行性で、生息地も地上ではなく背丈のある草の上や高い木の葉を食べています。
全身が保護色のきれいな緑色をしており、産卵管が見えませんので<オス>ですが、車にひかれてはと思い、近くの草むらに移しておきました。
名称通り体長60ミリほどの小型の【コカマキリ】が、「西洋ヨモギ」の葉の上にいました。
一瞬 「チョウセンカマキリ」 に比べて腹部が幅広ですので 「ハラビロカマキリ」 かなと思ったのですが、威嚇するために動かした前脚(鎌)の裏側の基部と腿節の内側に、黒いはっきりとした模様が見て取れましたので、【コカマキリ】だとわかりました。
ほとんどの個体は、肌色から茶褐色の体色が多いのですが、緑色や赤褐色の変異体も出現します。
林の近くの草むらや河川敷の草の生い茂った場所に生息しており、敵に合うと死んだふりをしますので、割と簡単に捕獲できます。
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