草むらの上を、フワリフワリと飛んでいる【ヒメウラナミジャノメ】と遭遇しました。
距離がありましたので、近づくまでに逃げられると思い、コンデジでの望遠撮影になりましたが、なんとか表翅の模様が見て取れます。
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科の蝶で、翅の裏面に細かい波形の模様が入り、後翅裏面の 目玉模様(蛇の目) が名称の由来です。
幼虫はイネ科の「ススキ」や「チヂミザサ」などを食草として、越冬形態は幼虫、日本全国に分布しており、春から秋なかば頃までを活動期とし、春型は夏型に比べてやや大きめです。
神戸の本日の天気予報は晴天にもかかわらず、お昼過ぎから大雨で雨宿りをしてしまいました。
少し小ぶりになり、歩き出しましたら、アスファルトの上でひっくり返っていた【クマバチ】と遭遇、死んでいるのかなと観察していましたら、脚をバタバタさせていましたので、表向きにひっくり返してあげました。
突然の大雨で【クマバチ】も逃げようがなく、雨に打たれて飛翔もままならずだったのかもしれません。
なんとか歩き出していましたので、元気に飛びだてよと声をかけ、歩き去りました。
葉に必死にしがみついて、【キイロスズメバチ】が食事中でした。
どうやら、葉についている白い綿のように見える 「エノキワタアブラムシ」 を食べているようです。
スズメバチ科スズメバチ亜科の【キイロスズメバチ】の餌は幅広く、色々な昆虫類を捕獲して巣に持ち帰り、また他のスズメバチ類と同様に、木の樹液や花の蜜も食用にします。
身体全体が橙色の強い黄色で、飛んでいるときは縞模様の蜂というよりは、ほぼ濃い黄色一色の蜂に見え、体長20ミリ強というスズメバチ類の中では小さい働き蜂ですが、攻撃性に関しては荒く、撮影には毎回緊張感が伴います。
< 右上の黒い幼虫は、「ナナホシテントウ」の幼虫です >
1枚目の写真は、 「コバンソウ(小判草)」 の葉にとまっていた<蜂>ですが、偶然にも右上に 「ナナホシテントウ」 の幼虫が飛び込んできました。
黄茶色の体色と長い触角を見て、これは「ヒゲナガハバチ」だとみていたのですが、横から写した写真で同定できなくなりました。
ハチ目(膜翅目)は大きく分けて、<広腰亜目>と<細腰亜目>とに分類されますが、ハバチ類は<広腰亜目>に属し、くびれのない寸胴型の体系をしていますが、本種は明らかに胸部と腹部が細くつながる<細腰亜目>の体形です。
ハチ目は91科198000種の大所帯ですので、手持ちの資料だけでは同定は無理だと諦めました。
ブ~ンと大きな羽音と、黒いずんぐりとした体形が近づきますと、怖い感じがする【クマバチ】ですが、性格は比較的に穏やかです。
体形に似合わず比較的小さな翅で せわしく飛び回り、顔の正面から写す機会はなかなか得られませんが、 「リーガス・ベゴニア」 から顔を出している機会に恵まれました。
<メス>は顔全体が黒く、複眼は切れ長で目の感覚が広く、顎も大きいために顔全体が大きく見えますが、写真は<オス>で複眼は丸く、目と目の間に黄白色の毛が密生、全体に小顔な印象です。
太い<口吻>を生かして花の根元に穴を開け、花粉を食べずに蜜だけを吸い取る<盗蜜>行為を行います。
本州の【クマバチ(=キムネクマバチ)】は、晩春から出現し、「フジ」や 「ニセアカシア」 などの花などによく飛来します。
翅を広げた幅が12センチほどあり、貫禄のある【クロアゲハ(黒揚羽)】です。
チョウ(鱗翅)目アゲハチョウ科アゲハチョウ属の蝶で、名称通り翅の表裏とも黒色で、裏面の後翅外縁には赤斑が並び、日本産の【クロアゲハ】は<尾状突起>を持っています。
<オス>には後翅前部に白い帯がありますが、この白い帯は時間の経過とともに黄味をを帯びてきます。
春型は夏型よりも小型で、赤斑が発達し、色も濃い黒色をしています。
幼虫は 「ナミアゲハ」 とよく似ていますが、身体に 茶褐色の帯 が入りますので、見分けることができます。
蠅のような小さな昆虫が地面にとまったなと近づきましたら、なんと甲虫目コガネムシ科ハナムグリ属の【コアオハナムグリ】が、小石の中に頭を突っ込んで潜り込もうとしていました。
何かあるのかとな不思議に思い掴みますと、頭を内側に丸め込み脚を折り曲げて「擬死体」になり、一度警戒態勢に入りますと5~10分間は動きません。
体長10~15ミリ程度の大きさ、各種の花に頭を突っ込むようにして花粉や蜜を餌としますので(花潜り)が転訛した名称です。
緑色から銅色や赤褐色の体色があり、翅に白点(金点)を散らばらせた模様が入り、身体には産毛状の細い毛を密生させていますので、花粉まみれの姿 が観察できます。
春先のこの時期に出現する成体は、土の中で越冬した幼虫で、秋に新成虫が出現します。
【ヤマトシジミ】は食草を「カタバミ」としていますので、都会の中でも結構見かける蝶として、<ファルコン昆虫記>の登場も一番多く28回目を迎えました。
シジミチョウは、チョウ(鱗翅)目シジミチョウ科の前翅長が10~15ミリと小さな蝶です。
「ベニシジミ」 や 「ウラナミシジミ」 ・ 「ウラギンシジミ」 などは翅の模様がはっきりとしていますのですぐに同定できますが、この裏翅の模様の黒点のわずかな位置のズレの違いで、「シルビアシジミ」・「ツバメシジミ」・「ルリシジミ」・「ヤクシマシジミ」等、名称が変わり、なかなか他種と遭遇しないので根気よくシジミチョウを見たときには撮影しています。
シジミチョウ科の蝶は、南極大陸を除いてすべての大陸に分布、多くの亜科・属に分類され、チョウ目全体では15000~20000種と言われていますが、そのうちシジミチョウ科は6000種と言われ40%を占めています。
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枯葉の上で休憩中の「ガガンボ(大蚊)」と遭遇しました。
「蚊」と名がついていますが、人を刺したり血を吸ったりすることはありません。
双翅目ガガンボ科に属する昆虫の総称で、世界中に分布していおり、日本では学名が付いているだけで約700種あり、未整理分はその倍はあるとされています。
写真の<ガガンボ>、かなり開帳も大きく脚も長い特徴から「ミカドガガンボ」かなと考えたんですが、胸部背面の模様に自信が持てず未同定としました。
各地で呼び名も変わり、「カトンボ」や「アシナガトンボ」、「カゲロウ」などと呼ばれているようです。
草むらの中で小型の昆虫を間近めている【ネコハエトリ】で、跳ねるように素早く行動します。
ハエトリグモ科コゲチャハエトリグモ属に分類されている、体長7~8ミリ程度の蜘蛛です。
<メス> は毛深く、全体的に明るい茶褐色の体色をしていますが、<オス>は、頭胸部が黒く、腹部は茶褐色で中心に黒い模様が入りますが、模様には個体差があります。
<オス>の成体は春から夏にかけてしか見れませんので、<オス>・<メス>の写真が揃いほっとしています。
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