2014(平成26)年3月3日(月)に発行された、第1種定型50グラムまでに使用できる額面「92円」としての普通切手「スミレ」の図案は、切手デザイナー<貝淵純子>が担当、グラビア3色刷りです。
「スミレ」はスミレ科スミレ属の耐寒性多年草で、世界中に約450種、日本には約60種が分布しています。
先ほど紹介した路傍に咲いていた 「ニオイスミレ」 は、心臓形の丸っぽい「葉形」でしたが、「スミレ」は細長い「葉」と共に地下茎から伸びる花茎の上に花を咲かせます。
花色は濃い紫色で、花径は約2.5センチ、側弁の内側に普通は白い<ひげ毛>があり、下弁の基部には長さ5~7ミリの<距>が見られます。
昨日読み終えた<遠藤武文>の 『天命の扉』 ですが、殺人事件の背後に「善光寺の秘仏」が、伏線として利用されていました。
善光寺は本尊を見ることができない「絶対秘仏」の寺として有名で、存在しているのかどうかさえ分かりませんが、文中に厨子に安置されているのは「阿弥陀如来」だといわれているが、秦氏の流れから考察すると「弥勒菩薩」だと予想している歴史家が登場しています。
ちょうど手持ちの古切手の中に、「法隆寺弥勒菩薩像」がありました。
この図案の切手は1981(昭和56)年1月20日に額面「170円」で発行され、1989年6月1日に「175円」に改められて発行されています。
中学の美術の時間に弥勒菩薩の微笑は「アルカイク・スマイル」だと教えられましたが、「スフィンクス」や「モナリザ」と並び、<世界三大微笑>とされています。
日本の四季を彩る様々な花を題材として、2013(平成25)年2月8日(金)に発行されている『季節の花シリーズ 第5集』のなかの一枚です。1シート(5種類・2枚)の10枚組として、額面「50円」(500円)と「80円」(800円)の2種類があります。
5種類の花は、「カーネーション ・ チューリップ ・ サクラ ・ ガーベラ ・ ワスレナグサ」で、切手デザイナー<中村ひとみ>の意匠、グラビア5色刷りでした。
5月の第2日曜日の「母の日」の贈り物として定着している「カーネーション」ですが、日本には江戸時代初期に、オランダ人を通して渡来したとされています。
図案として採用されている「カーネーション」は、1940(昭和15)年に<井野喜三郎>により作出された「Coral(コーラル)」という品種で、鮮やかな紅色、がく割りも少なく、日持ちが良い人気品種だとおもいます。
『春のグリーティング』切手として、2015(平成27)年1月16日(金)に発行されている10種類の内の一枚です。
額面「52円」と「82円」が発行され、どちらも1シート(5種類・2枚)で10枚の構成です。
「52円」切手は切手デザイナーの<中丸ひとみ>、2名のイラストレーター<松田寛子>・<笹沼香>が原画を担当、「82円」切手は<中村ひとみ>の担当でした。
春の時期に多い、卒業・入学や転居等のお知らせに花を添える意匠となっています。
花の名の 「パンジー」 は、花の模様が人間の顔に似て、8月には深く思索にふけるかのように前に傾くことから、フランス語の「パンセ(思想)」にちなみ、花言葉も「もの思い」や「わたしを思って」です。
正式な「いちごの日」は1月15日で、全国いちご消費拡大協議会が「いいいちご」の語呂合わせにより制定されていますが、15(いち・ご)日ということでこの切手を選びました。
この<いちご>の切手は、色鮮やかな季節の野菜や果物を題材とした『野菜とくだものシリーズ 第3集』として2015(平成27)年2月23日(月)に発行されています。
額面「52円」は1シート5種類10枚組、「82円」は1シート5種類10枚組としてオフセット6色刷り、原画作者はイラステレター<波多野光>、切手デザイナー<玉木明>の図案です。
<イチゴ>は日本医は江戸時代末に渡来していますが、本格的な栽培が開始されたのは1899(明治32)年頃からでフランスの品種が導入されました。
ちなみに農林水産省では、<イチゴ・メロン・スイカ>は「果物」ではなく、「果物的野菜」と分類されています。
いちご狩りのときには、全体が赤く色づき<へた>が反り返り、<へた>の下の部分に裂け目ができているのが完熟している目印で、おすすめです。
本日は「パンダ発見の日」です。1869(明治2)年のこの日、中国四川省で伝道活動を行っていたフランス人神父<アルマン・ダヴィド>は、白と黒の奇妙な熊の毛皮を見せられ、これは西洋に「ジャイアントパンダ」の存在を知るきっかけになりました。
パンダといえば「ジャイアントパンダ」と「レッサーパンダ」がいますが、「ジャイアントパンダ」はネコ目クマ科で、「レッサーパンダ」はネコ科レッサーパンダ科レッサーパンダ属として現生種は本種のみです。
この<郵便切手>は、かわいいしぐさを見せる動物の赤ちゃんと親子を題材とした『ほっとする動物シリーズ 第3集』として2015(平成27)年1月23日(金)に発行されています。
額面「52円」(5種10枚)、額面「82円」(5種10枚)の2種類がそれぞれ1シートとして、切手デザイナー<星山理佳>の意匠図案、オフセット6色刷りです。
1975(昭和50)年の3月10日、「山陽新幹線」岡山駅~博多駅間が開業、東京駅から博多駅までの新幹線が直通になりました。
また2011(平成23)年3月12日からは、「九州新幹線」とも直通運転が行われています。
鉄道絡みとして手持ちのなかから、「京成電鉄AE型」の切手です。
この切手は、日本の鉄道車両を題材とした『鉄道シリーズ 第2集』として2014(平成26)年10月10日(金)に発行され、1シートに10種類の電車の図案があり、そのうちの一枚です。
「京成電鉄AE型」は、2010年に営業運転を開始した特急車両で、グッドデザイン賞ならびに2011年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した車両です。
切手の意匠は切手デザイナー<丸山智>が担当、グラビア6色釣りで、シートの余白には「東京地下鉄1000系」が描かれています。
本日は『記念切手記念日』で、1894(明治27)年のこの日、明治天皇皇后両陛下のご成婚25周年を記念して、日本初の<記念切手>が発行された日です。
菊の紋章に雌雄の鶴2羽が描かれた図案で、紅色の内地用の「2銭」と、青色で外地用の「5銭」の2種類ですが、さすがにこの切手類は手元にはなく、皇室絡みとして「天皇陛下御在位六十年記念」を取り上げました。
1986(昭和61)年4月28日(天皇のお誕生日の前日)に発行され、本来は即位された12月25日に発行されるべきだと思いますが、当時の中曽根内閣の選挙絡みであったと聞いています。
日本では伝統的に天皇の肖像を切手や貨幣に用いないという不文律があり、図案は「京都御所と鳳凰」、そしてこの「棟飾りと菊花紋章」の2種類が発行されています。
本日3月8日は、語呂合わせから「みつ(3)ばち(8)の日」です。全日本蜂蜜協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定、ちなみに「はちみつの日」は8月3日です。
日本には「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」の2種が飼育されて蜂蜜の採集が行われています。
額面「20円」の<郵便切手>は、1954(昭和29)年1月20日に発行された「中尊寺金色堂」を最初として 「ふじ」 ・ 「ふじ(意匠変更)」 ・ 「松」 ・ 「ゆり」 と続き、6回目の意匠がこの「ニホンミツバチ」で、花は「レンゲソウ」が描かれています。
<蜂>の世界に関しては、学術的な 『ハチはなぜ大量死したのか』 (ローワン・ジェイコブセン)をはじめ、「オオスズメバチ」の世界を描いた 『風の中のマリア』 (百田尚樹)などが秀逸で楽しめる作品です。
「サクラソウ(桜草)」 は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、日本では北海道南部から本州・九州に分布していますが、今では自然の群生を見るのは難しいかもしれません。
少し湿った河原などを好み、花期は4月~5月頃、野生種の花色は桃色ですが、古典園芸植物のひとつで、江戸時代の元禄年間から栽培がされており、現在は300種を超える品種が残され、花色も花姿も多彩です。
この切手は2015(平成27)年2月2日(月)に発行され、グラビア3色刷り、切手デザイナー<貝淵純子>の図案で、これ以前の「普通切手」の100円は 「銀鶴」 でした。
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