28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まりました。株式相場が高値圏にあるなか、主力株の一角に持ち高調整売りが出ています。半面、米国と欧州連合(EU)が貿易交渉で合意に達したことが投資家心理を支え、ダウ平均株価は上昇する場面が見られました。
先週末25日の米株式市場では、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は連日で最高値を更新しています。ダウ平均株価も昨年(12月4日)に付けました
最高値「4万5014ドル04セント」に接近しています。28日は高値警戒感から主力株の一角に持ち高調整や利益確定の売りが先行しています。
今週は米連邦準備理事会(FRB)が29〜30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開きます。政策金利を据え置く公算が大きく、<パウエル議長>の記者会見の内容に注目が集まります。大手ハイテクでは、30日にマイクロソフトとメタプラットフォームズが、31日にアップルとアマゾン・ドット・コムがそれぞれ四半期決算を発表します。金融政策や主力企業の決算の内容を見極めたいとの雰囲気も見られます。
ダウ平均株価は、前日比64ドル36セント(0.14%)安の4万4837ドル56セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比70.27ポイント(0.33%)高の2万1178.58で終え、昨日(7月25日)の「2万1108.32」を超え、最高値を更新しています。
S&P500種株価指数は、前日比1.13ポイント (0.018%)高の6389.77で終え、昨日(7月25日)の「6388.64」を超え、6日連続で最高値を更新しています。