24日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落して始まりました。24日朝にかけて四半期決算を発表したIBMやハネウェル・インターナショナルなどが下げ、指数の重荷となっています。半面、ハイテク株の一角には買いが入り、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上昇しています。
IBMは(10%)ほど下げる場面がありました。23日夕発表の2025年4〜6月期決算でソフトウエア部門が市場予想ほど伸びず、最終的には(マイナス7.61%)で終えています。24日に決算を発表したハネウェルも売られています。24日にメディケア(高齢者向け公的医療保険)事業の慣行に不正がなかったかを巡る米司法省の捜査に協力していると公表し、経営の不透明感につながり、ユナイテッドヘルス・グループも下げています。
一方、ハイテクや半導体関連には買いが入っています。ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、23日夕に市場予想を上回る決算を発表したアルファベットが上昇しています。人工知能(AI)需要などからクラウド事業の成長が加速し、2025年の設備投資額の見通しを引き上げました。AI半導体需要の強さが確認されたとしてエヌビディアやブロードコム、マイクロン・テクノロジーなどに買いが入っています。
相互関税の上乗せ分の発動停止期限が8月1日に迫るなか、主要な貿易相手国・地域との協議が進展していることは好感されていますが、<トランプ米大統領>は23日に相互関税が「15〜50%の範囲になる」と述べており、貿易政策には依然として不透明感が残ります。
ダウ平均株価は、前日比316ドル38セント(0.70%)安の4万4693ドル91セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比37.94ポイント(0.18%)高の2万1057.96で終え、昨日(7月23日)の「2万1020.02」を超え、最高値を更新しています。
S&P500種株価指数は、前日比4.48ポイント (0.070%)高の6363.39で終え、昨日(7月23日)の「6358.94」を超え、最高値を更新しています。