「1ドル=149円91銭」
12月
9日
9日早朝の東京外国為替市場で、円相場は上昇しています。8時30分時点は「1ドル=149円96〜98銭」と前週末17時時点と比べて13銭の円高・ドル安でした。11月の米雇用統計を受けて米連邦準備理事会(FRB)が12月に追加利下げに動くとの観測が強まり、日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢となっています。
6日発表されました11月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比22万7000人増と市場予想を上回りましたが、失業率は(4.2%)と10月の(4.1%)から悪化でした。(FRB)の追加利下げを妨げる内容ではなかったとして米金利先物市場では、17〜18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.25%)の利下げが決まるとみられ、円相場を押し上げました。
もっとも、円相場の上値を試す動きも鈍く、市場では「1ドル=150円」を超えて円高・ドル安が進むと、日銀が18〜19日に開く金融政策決定会合で追加利上げの決定を見送るとの思惑がくすぶっています。決定会合の結果が明らかになるまでは持ち高を積極的に一方向に傾ける市場参加者が少なくなり、円相場の上値を抑えています。