1日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落して始まりまし。前週に最高値を更新した後で、主力株には持ち高調整の売りも出ています。
ダウ平均株価は前週に331ドル上昇し、3連休前29日に
最高値「3万9807ドル37セント」を付けています。節目となる4万ドルを前に持ち高調整の売りも出やすく、1日朝の米債券市場で長期金利が前営業日の終値(4.20%)より高い(4.2%台後半)で推移し、株式相場の重荷となっている面もあります。
<パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長>は米株式・債券市場が休みだった3月29日のイベントでの討議で、米経済が好調なことから「利下げを急ぐ必要はない」との考えを示しています。(FRB)が早期利下げを急がないとの観測も株売りにつながっています。
3月29日発表の
2月の米個人消費支出(PCE)物価指数は変動の大きいエネルギー・食品を除くコアの上昇率が前年同月比(2.8%)と1月(2.9%)から鈍化し、市場予想と一致しています。インフレ減速を示したとの受け止めがあり、相場の支えとなっている面があります。
ダウ平均株価は、前日比240ドル52セント(0.60%)安の3万9566ドル85セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比17.37ポイント(11%)高の1万6396.83でした。
S&P500種株価指数は、前日比10.58ポイント (0.20%)安の5243.77でした。