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- ファルコン昆虫記(932)【クマゼミ】の<空蝉>(7)
例年より早い「梅雨明け」でしたが、ようやくカメムシ目(半翅目)セミ科の【クマゼミ】が元気よく泣き出しています。歳時記的に取り上げてきていますが、昆虫記として<空蝉>を取り上げてきませんでしたが、蝉が泣き出す周辺では、抜け殻としての<空蝉>が目立ってきました。
観察しやすい抜け殻としては、小さい部類の「ニイニイゼミ・ツクツクボウシ・ヒグラシ」の3種類、大きい部類としては「アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ」の3種類だと思います。
写真の抜け殻は【クマゼミ】です。大きい部類で、背中が盛り上がっている感じで見分けられます。また。おなか側の真ん中にでべそのような突起がありますので見間違えることはありません。
また「ミンミンゼミ」と「アブラゼミ」は触覚の第3番目の節の長さが、2番目の節の1.5倍と長いのが、「アブラゼミ」です。これで大型のセミの抜け殻の種類が見分けられると思います。
小さいセミで「ニイニイゼミ」は抜け殻に泥が付いていますので、これまたすぐに見分けられると思います。「ヒグラシ」は背中が盛り上がり殻に艶があります。「ツクツクボウシ」は、背中が平らで、殻に艶がありません。
各セミ共通ですが、お尻の先っぽ部分の突起が一つは「オス」で、突起が縦に2個並んでいるのが「メス」です。
この時期散歩がてらに、身近な<空蝉>の観察はいかがでしょうか。
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