ファルコン植物記(1923)桃色の<ボタン>(2)【聖代】
5月
19日
写真は【聖代(せいだい)】ろいう品種ですが、和名の由来は分かりませんでした。
濃い桃色の千重咲きの大輪で花径15センチばかり、株の勢いが強い品種で、花弁の先端部分が半透明になり、ぼかしめいた雰囲気が妖艶です。
<ボタン>は8世紀頃の奈良時代に、中国より薬用植物として渡来していますが、前後に編纂されている日本で現存する最古の和歌集『万葉集』には、<ボタン(牡丹)>は登場していません。
平安時代には観賞用に植えられているようで、<清少納言>の『枕草子』(143段)には、<台の前に植ゑられたりける牡丹などのをかしきこと>などと登場しています。
また<藤原道綱母>の『蜻蛉日記』(天禄2年6月)には、<何とも知らぬ草どもしげき中に牡丹草どもいと情けなげにて、花散りはてるを見るにも>とあり、観賞用として親しまれていたのが読み取れます。
投稿日 2016-05-19 09:11
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投稿日 2016-05-19 09:14
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投稿日 2016-05-19 18:53
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投稿日 2016-05-20 10:36
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