今年の読書(143)『浜村渚の計算ノート 3さつめ』青柳碧人(講談社文庫)
11月
28日
18歳から39歳の年齢対象者は、<高木>の作成した数学プログラムにより教育されてきており、殺人指令を受ける催眠術に洗脳されています。警視庁対策本部はこのプログラムに洗脳されていない刑事たちを集め、数学のエキスパートとして中学2年生の<浜村渚>に応援を求めます。
本書も 『浜村渚の計算ノート 1』 ・ 『浜村渚の計算ノート 2さつめ』 と同様に、数多くの数学者と定理が登場しており、「なるほど」という数学の世界が楽しめました。
特に『「プラトン立体城」殺人事件』の章は、各種の立方体と数式を利用した事件で、建築学的にも面白く、建築設計を生業としている立場として面白く読めました。