『浜村渚の計算ノート 1』青柳碧人(講談社文庫)
6月
17日
彼の作成した教育ソフトで勉強した日本人は予備催眠を埋め込まれており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなってしまいます。
警視庁の対策本部は、この20年間<高木>の数学教育を受けた人物を動員するわけにいかず、数学の天才中学生<浜村渚>の力を借り、事件解決に乗り出していきます。
僕こと対策本部の刑事<武藤龍之介>の目線で事件は語られ、「四色問題」・「数字のゼロの意味」・「フィナボッチ数列」・「円周率」等の数学的話題を織り込みながら、数学ミステリーとして楽しめました。