今年の読書(99)『茶子の恋と決心』令丈ヒロ子(新潮文庫)
8月
22日
商店街には代々「おリキ様」と呼ばれる女の子が指名され、それをとりまく4人の男のたちが選ばれますが、7代目としての最初の仕事は、4人の男の子たちの中から、自分の夫を選ぶとともに、残り3人の男の子たちにも役目を振り分けなければなりません。
商店街の会長となるべき者、商店街の歴史を守る本屋さん、日本に貢献する企業を興しますが塩力出身ということを隠し通さなければいけない社長になるべき者等、振り分けに<茶子>は悩みますが、自然とそれぞれの役目が見えてきます。
スーパーマーケット中心の社会構造になってしまいましたが、歴史ある商店街を舞台とした青春物語として、楽しめた4巻です。