今年の読書(98)『おリキ様の代替わり』令丈ヒロ子(新潮文庫)
8月
21日
どの巻も200ページばかりの薄い文庫本ですので、気軽に読めるのがありがたいです。
2巻目では塩力商店街のスーパーの進出に対処するために<茶子>たち「若だんなの会」が奮闘するところで終わりましたが、今回はこの物語の核心である「おリキ様」の全容が提示され、<茶子>を取り巻く4人の男の子たちとの運命と舞台となっている塩力商店街の核心にも触れられています。
7代目の「おリキ様」として、男の子たちの運命を左右する<茶子>はどのような決断を強いられるのかは、第4巻目に引き継がれて完結となるようです。