【バンダ・セルレア】は、ラン科バンダ属の分類されていますが、<バンダ>は東南アジアを中心として、中国南部~オーストラリアに約60種ほどが分布しています。
主に岩肌に根を張り付けて育つ着生蘭で、葉は棒状の「棒状葉」と、肉厚でやや幅のある「帯状葉」の2種類がありますが、本種は「帯状葉」の葉を左右交互に出しながら情報に伸びていきます。
基本的には枝分かれしない単茎性で、<バンダ>の名称はサンスクリット語の「着生する・まとわりつく」という意味の「バンダカ」に由来しています。
花色や花姿は種によって様々ですが、【バンダ・セルレア】は濃い青地に淡い青色の網目模様が鮮やかに入り、「セルレア」は「青色の」という意味です。
阪神・淡路大震災から20年目を迎えた今朝は、震災で亡くなられた方々への鎮魂花として、日本原産の花【サクラソウ(桜草)】 を捧げたいと思います。
サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、江戸時代に栽培が進み、数百種に及ぶ品種が育種され、現在約300種が1952年に設立された「さくらそう会」の認定を受けています。
高さ15~40センチの花茎を直立させ、その先端い数個の花を咲かせます。
花径2~3センチほどで、花弁は深く5裂に裂け、さらに各片の中央に切れ込みが入ります。
葉は楕円形でシワが多く、縁に浅い切れ込みがあり、茎や葉に白い軟毛が生えています。
園芸店では「サクラソウ」という名称で売られていますが、 「プリムラ・マラコイデス」 ・ 「プリムラ・オブコニカ」 などが多く、これらと区別するために本種は「日本サクラソウ」と表記されたりしています。
【ヒトツバ(一つ葉)】は、ウラボシ科ヒトツバ属の単葉の葉をもつシダ植物で、岩や樹皮などに着生しています。
ヒトツバ属はアジアの温帯域を中心に約100種類と言われていますが、厳密な分類ができておらず、日本では6種類が確認されています。
和名の【ヒトツバ】は、シダ植物の多くが <羽状複葉> であるのに対して、単葉であるところに由来して名づけられています。
ほふく茎は針金状で固くて長く伸び、あちらこちらから芽を出し、葉は長い楕円形で厚くてやや硬めの皮質をしており長さ20~40cm、表面は全面い細かい星状毛で覆われています。
路地裏の一角で植木鉢で育てられ、直径20センチばかりのこんもりとした樹形に「トピアリー」された【ジャノメエリカ(蛇の目エリカ)】と遭遇しました。
ツツジ科エリカ属の常緑低木で、エリカ属としては大型種で、温暖地では樹高2メートルあたりにまで成長します。
原産地は南アフリカ、葉は針状で輪状に映えています。
花期は11月頃から翌年4月頃、細かく分枝した枝先に3個の桃色~薄紫色の小さな釣鐘状の花を咲かせます。
花の数が少ないのですが、写真でもなんとか花の中心部の黒い部分がわかると思います。名称はこの黒い部分である<葯>が、蛇の目模様に見えることに由来、別名「クロシベエリカ(黒蕊エリカ)」と呼ばれ、日本には大正時代に導入されています。
垂れた姿は、一見「ヘチマ」の繊維のように見えますが、<チランジア>の品種は、変種や自然交配種を含めて700種類以上確認されており、その形状は様々です。
パイナップル科チランジア(ハナアナナス)属の非耐寒性常緑多年草で、最低気温5℃は確保が必要で、南米・アメリカ南部を原産地としています。
パイナップル科ということで花も咲き、小さな緑色の3弁花を咲かせます。
和名では「サルオガゼモドキ」と呼ばれ、「サルオガゼ」という菌類と藻類の共生体である地衣類に似ているところから名づけられました。
<チランジア>のほとんどが樹木や岩石に着生する着生植物で、土地や根を必要とせず、葉から雨や空気中の水分を吸収することで商標的に「エラープランツ」とも呼ばれています。
お正月の縁起物としてよく用いられる【カラタチバナ】ですが、別名「ヒャクリョウ(百両)」と呼ばれ、本来は左側にある赤色の実を実らせ、この黄色の実は園芸品種になります。
ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑低木で、樹高20~70センチほどに育ちます。
樹形はほぼ直立で、あまり枝分かれをすることはなく、7月頃に花径7ミリ前後の白い小さな花を葉脇に数個つけ、花冠は深く5裂して裂片は反り返っています。
【カラタチバナ】が「百両」と呼ばれているのは、江戸時代の寛政年間に斑入りの葉が大流行、百両単位で取引されたことに由来していますが、よく比べられる 「センリョウ(千両)」 や 「マンリョウ(万両)」 は正式名称です。
1855(安政2)年、ジャワ島ボゴールで発見された【オオベニゴウカン(大紅合歓)】ですが、その後原産地の(ボリビア・ペルー・ブラジル)からインドを経てジャワ島に運ばれたことがわかり、日本(沖縄)には1960年代に渡来、別名「アカバナブラシマメ」とも言われています。
マメ科ネムノキ亜科の常緑低木で、樹高は3メートルほどに育ちます。
日本では12月から3月頃にかけて開花、化粧パフに似た真っ赤な半円球の形状で花径は10センチ内外、散るときは花柄の根元からそのままの姿で落ちます。
糸状に見えている赤い部分は<雄しべ>であり、花弁は中心付近に集まっていて、色は主に赤・紫・青です。
運よく<蕾>と一緒に撮影できましたが、この<蕾>からは開花の面白い花姿は想像ができません。
改良された園芸品種として、白色の<雄しべ>の花姿のモノが流通しています。
冬と春に2度開花時期を持つ【セネッティ】は、一定の耐寒性、花付きの良さ、茎がしっかりとして花が垂れないなどの特徴を持っている <木立性セネシオ> の仲間で、「サントリーフラワーズ」が、 <シネラリア(サイネリア)> を改良した園芸品種です。
キク科ペリカリス属に分類され、葉は心臓形、従来の<シネラリア>より花茎が長く、草丈は40~50センチ、花径は60ミリ前後と見栄えがよく、色鮮やかなバイカラーで目を引きます。
淡い桃色の花弁に、全縁を濃いめの桃色の縁取りがあり、花弁にうっすらと条線が入る穏やかな色合いをみせる【エンゼルチャーム】です。
徳島県美馬市の「河野メリクロン」の育成種で、2009年3月19日に品種登録されており、登録番号は第17997号になっています。
「アンルーレ アップルティ」と 「エンザン スプリング インザドーム」 を交配させ、選抜されて育成されています。
今日は自らは渡航していませんがヨーロッパに日本のことを<ジパング>の名で紹介し、『黄金の国』伝説をもたらした<マルコ・ポーロ>(1254年9月15日~1324年1月9日)が亡くなった日です。
ヴェネツィア共和国の商人であり、捕虜として捕えられていた獄中で24年間の冒険旅行を口述した『東方見聞録』はつとに有名で、またスパゲッティを広めたと言われています。
その『黄金伝説』を彷彿させる黄金色の花弁を持つ【マルコ・ポーロ】は、フランスの<メイアン社>が1993年に作出しています。
あざやかな黄色で花径10センチ程度で花弁数は28枚、半剣弁高芯咲きで、スパイシーナ香りの芳香性を持ち、樹高は1.5メートルの木立地直立性の品種です。
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