先だっては、同じキク科セネキオ(セネシオ)属の 「アーモンドネックレス(大弦月城=ダイマユヅキジョウ)」 を紹介しましたが、同じ仲間の【ルビーネックレス】に花が咲いているのを見つけました。
キク科の花らしく舌状花と筒状花とから成り立ち、筒状花は周辺部から開花して、柱頭が2裂した雌しべが特徴的です。
細い花茎がのびた先端に花径1センチ程度の小さな花を咲かせますが、開きかけた段階のようできれいに写せませんでしたが、本来は多肉的な「葉」の赤紫色の色合いを観賞する植物です。
原産地は南アフリカで匍匐性があり、赤紫色の細い茎を伸ばして長さ2~3センチの円筒形の「葉」が茎と共に赤紫色に変化しますので、【ルビーネックレス】と呼ばれ、和名では「紫月(シゲツ)」です。
「グリーンネックレス(緑の鈴)」 もすでに取り上げていますので、この仲間としては「三日月ネックレス(弦月)」だけが未紹介ですので、なんとか探したいものです。
あまり陽の当らない路地裏で、【ハラン(葉蘭)】の群生と遭遇しました。
クサスギカズラ科ハラン属の常緑多年草で、原産地は中国だといわれています。
茎は横にはうように地下茎の形を取りますので、地表には楕円形で長さ50~60センチの大きな葉しか姿を見せていません。
花は紫色で、5月頃に地面スレスレに咲き、密集した葉に隠れていますので、知らないと目にする機会は少ないとおもいます。
花後は緑色の果実が出来ますが、これも地面の上に置かれた感じで結実しています。
関西で【ハラン】といえば、お寿司屋さんで皿替わりに使われたり、お弁当のおかずの仕切り飾りに使用されたりしていますが、関東では「笹」が殺菌作用があるからでしょうか、多いようです。
「バラン」と呼ばれる方も多いようですが、植物学としては正式名称ではなく、<人造のビニール製の葉>を指す言葉として、区分けされています。
黄色系の【デンドロビューム】の代表的な品種で、岡山市にあります「山本デンドロビューム園」で育成されました。
花付きがよく、1節に4~5輪以上の花が着花しますので、全体的に黄色の花で埋まった感じになります。
この品種が出るまでは、黄色系は前年度に伸びた茎に咲く<バックバルブ咲き>が主流でした。
他の品種に比べて、出荷するまで一年余分に育成しなければならず、生産者から敬遠されており、あまり市場には流通しておりませんでした。
花姿は、アッパーセバル(上蕚片)・ロウセバル(下蕚片)共、花弁に比べて細い形が特徴的です。
単なる黄色い花だと見過ごしそうですが、生産者の並々ならぬ改良の上、一年で黄色い花を咲かせる努力が隠れています。
昨日のお昼ご飯は、 「LION CURRY」 さんで「特製チキンカレー」をいただきました。
カウンター席として6人程度しか座れませんが、間隔がゆったりとしていますので落ち着けます。
その店内に置かれていた観葉植物が、写真の【ドラセナ・ワーネッキ】です。
リュゼツラン科ドラセナ属で、熱帯アフリカが原産地です。
1926年に導入された「ドラセナ・デレメンシス」の変種で、緑の葉に入る白い縦縞の斑が美しく、和名では「シロシマセンネンボク(白縞千年木)」と呼ばれています。
この種を基に「レモンライム・コンパクタ・アオワーネッキ」などの園芸品種が多数生まれました。
成長が遅く、横に広がりませんので、小さなお店にはちょうどいい観葉植物です。
昨夜から降り続いた雨も朝方にあがり、お天気も回復気味の神戸です。
駅までの道すがら、枯れた葉が目立つ草むら中、青紫色の花が一輪だけ顔を出していました。
近付いてみますと、キョウチクトウ科ツルニチニチ属の【ツルニチニチソウ(蔓日々草)】です。
本来の開花時期は、4月上旬頃だと思うのですが、2カ月も早い開花に驚きました。
花弁に雨粒が残っていますが、植物自身が身振るいして振り落とすわけにもいかず、冷たくないかと心配してしまいます。
冬場に5ミリ程度の釣鐘の小さな花を固めて咲かせる【エリカ・ダーレンシス】です。
ツツジ科エリカ属の耐寒性常緑低木で、この種は20センチから2メートル程度の大きさになります。
エリカ属は約700種と言われていますが、ほとんどが南アフリカのケープ地方が原産地で、残りわずかが地中海からヨーロッパにかけて分布しています。
1890年代、イギリスのダービーシャのダーレイデルにある「ジェイムズ・スミス・ナーサリー」で発見されたことにより、名称として地名のダーレンシスが付けられました。
「エリカ・カルネア」 と、「エリカ・エリゲナ」の自然交配種で、丈夫で耐寒性にも優れていますので、この種を基本に30種以上の園芸品種が育成されています。
一見「エリカ・カルネア」と色合いも形状も良く似ていますが、花の先端の形状が異なっています。
「葉」の形が、アーモンドの実にそっくりな【アーモンドネックレス】です。
キク科セネキオ(セネシオ)属の植物で、属としては世界中に2000種以上ある大きな属ですが、多肉植物としては80種ほどが属しており、アフリカ・ナミビアが原産地です。
プリッとした肉月の良い「葉」がかわいいのか別名「京童子」、またやや反り加減の形から「大弦月城(ダイマユヅキジョウ)」と呼ばれています。
「葉」には縦に縞模様があり、花茎を伸ばして先端にかわいらしい白い花を固めて咲かせますが、雄しべ・雌しべ共に面白い形状をしています。
セネキオ(セネシオ)属には、同じように枝を垂らしながら「丸い葉」を付ける 「グリーンネックレス」 がありますが、どちらも観葉植物として人気者です。
一般的に<ドラセナ>といえば、幅広い緑色の葉に黄緑の縦斑が入る「幸福の木」として有名な「ドラセナマッサンゲアナ」を思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。
リュウゼツラン科ドラセナ属の原種および分布は、アフリカの亜熱帯地域を中心に50種類以上あり、「葉」の美しさで観葉植物として高い人気です。
非常に生命力に富む樹木で、カナリア諸島では樹齢1000年を超える樹木が発見されています。
写真の【コーディラインレッド】、一見ユリ科の「ハラン」の葉に似た感じですが、「葉」の縁に見事な赤紅色の覆輪が入り、とても存在感のある「葉姿」を見せてくれています。
同じドラセナ属の仲間で、葉の幅が狭くて長い 「ユルディリネ・インデイビザ・レッドスター」 も、赤銅色の色合いが美しいですが、寒い時期のこの色は見ているだけで元気が出てきます。
赤~桃色系の品種がが多い<シンビジューム>の中で、どちらかと言えば渋めの黄緑色の品種【ブルーラグーン】です。
特徴として、<リップ(唇弁)>の先端に、えんじ色の斑紋が入ります。
一般的には、左右の<ベダル(花弁)>と<セバル(下蕚片)>は重なるように咲いていますが、この品種は上側の<ペダル>が重ならず、分離しています。
品種名の【ブルーラグーン(Blue Lagoon=青い潟湖)】は、アイスランドの首都レイキャヴィーク近郊にある温泉施設の名前です。
面積は約5000㎡あり、世界最大規模の露天風呂として有名で、白濁した温泉水を脈々と湛えています。
花全体が「青色」や「白色」なら、【ブルーラグーン】の地名通り温泉のイメージがわくのですが、この落ち着いた黄緑色とどうつながるのか、眺めていても分かりません。
( 写真右下の丸い葉は、横に植えられていた「ストック(白色)」の葉です )
イソマツ科リモニウム属に分類されている<リモニウム>ですが、以前まではスターチス属という分類でしたので、園芸業界ではいまだ「スターチス」名で流通しているのを多くみかけます。
一般的に「スターチス」の名で流通しているのは、「リモニウム・シヌアータ」とその園芸品種で、日本には昭和初期に導入され、別名「ハナハマサジ(花浜匙)」と呼ばれています。
花茎は羽付きの餃子のように翼状のひだを持ち、やや平たい感じで、その先端に小さな花をまとめて咲かせます。
花びらは白色が多く<蕚>との色違いでツートンカラーもあり、<蕚>は漏斗状で青紫色・黄色・桃色・白色など多彩で、花びらよりも外側の<蕚>が目立ちます。
花が落ちた後でも、<蕚>はきれいな色のまま残りますので、ドライフラワーなどに利用されています。
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