学名としては、「セネキオ・ラディカンス」が正式名称で、キク科セネキオ(セネシオ)属の常緑つる性多肉植物です。
原産地は南アフリカで、肉厚な「葉」が三日月の形に似ていますので、流通名としては【三日月ネックレス】と表示されています。
和名としては、「ゲンゲツ(弦月)」で、花は白色の花が咲きます。
セネキオ属の<ネックレス>と名付けられた品種(下記参考)は、すべて匍匐性のある茎が特徴で、吊り鉢などで繁殖させますと、茎が垂れさがり観葉植物としての趣きが味わえます。
<参考>
グリーンネックレス 「緑の鈴」
アーモンドネックレス 「ダイマユヅキジョウ(大弦月城)」
ルビーネックレス 「シゲツ(紫月)」
レモンやミントのような匂いを楽しめる【キューバンオレガノ】は、基本的には「ハーブ」ですが、「葉」の面白さから多肉植物として鑑賞目的で栽培されています。
シソ科プレクトランサス属の常緑多年草で、インドネシアが原産地です。
現地では「オレガノ」とありますように、料理の香辛料として日常的に使われている材料です。
プレクトランサス属の仲間は約200種あり、カラーリーフとして楽しめるものが多いです。
別名でも多く流通しているようで、「アロマティカス」や英名の「スープミント」、「スパニッシュタイム」・「インドミント」などの表記名で表示されています。
黄色系の<シンビジューム>として、前回の 「ブルーラグーン」 に続いての紹介です。
なんとも特徴的なリップ(唇弁)の色合いがあり、黒に近い濃いこげ茶色のブロッチが印象的です。
この【キスミー:クロッキー】という品種名も、花の色合いからではイメージがつながりませんが、リップの模様を良く見ようと顔を近づける動作にたとえているのかなと、眺めておりました。
今宵の「仙草」さんの【カサブランカ】は、本来の白色の趣に近い感じですが、花弁の縁に薄桃色の覆輪が入っていました。
【カサブランカ】は、オリエンタル・ハイブリッド種として、ヤマユリ亜属の「ヤマユリ」・「コノコユリ」・「タモトユリ」などの森林の<ユリ>を交配してつくられましたが、まだまだ複雑な交配種が育成されているようです。
この【カサブランカ】の外花被片(蕚)3枚は、内花被片(花弁)の3枚の大きさに比べて幅が細めで、大きさが同じ6枚の【カサブランカ】比べて、上品な感じを受けました。
きれいなグランドカバーとして、緑の絨毯状に仕上がっていました【タマリュウ(玉竜)】です。
ユリ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で、「リュウノヒゲ(竜の髭)」の葉長は30センチ程ですが、その改良品種として葉長が10センチ未満の矮性品種として改良されました。
別名としては、「ヒメリュウノヒゲ(姫竜の髭)」や「ギョクリュウ」と呼ばれています。
日陰などの悪条件でも十分に育ち、草丈も大きくならず、草刈りなどの管理も不要ですので、庭の縁どりやグランドカバーとして緑の面を作るのに人気があります。
夏場に花径5ミリほどの紫色の6弁花を咲かせ、冬には青紫色の丸い実を結実させます。
植物好きの方ならすぐに分かったと思いますが、アニメ『となりのトトロ』で、トトロに傘を貸したお礼にもらったドングリは、笹の葉に包まれ「リュウノヒゲ」で縛られていました。
路傍の枯れ草の中から、春の到来を告げる【オオイヌノフグリ】が、顔を出しておりました。
オオバコ科クワガタソウ属の越年草です。
原産地はヨーロッパですが、日本を含むアジア地域、南北アメリカ、アフリカ・オセアニアニ等に、帰化植物として雑草化しています。
花径5ミリほどの小さな花ですが、花弁の青紫色から、別名「瑠璃唐草」・「天人唐草」・「星の瞳」と呼ばれています。
花弁は4枚ですがそれぞれ大きさが違い、雄しべは2本あり、左右対称形をしています。
朝方に咲いた花は、一日もつことなく散るかわいそうな<一日花>です。
「フグリ(陰嚢)」という迷惑な名前が付けられていますが、花姿からではなく、結実した実の形が似ているところから、植物学者の牧野富太郎が名付けています。
タイトルに<クリスマスローズ>と入れましたが、正直80%ぐらいの自信しかありません。
某住宅の植え込みで大きく膨らんだ蕾が目にとまり、直観的に<クリスマスローズ>だと判断したのですが、「葉」の形状に「ん?」となりました。
「葉」は長い葉柄をもちその先に小葉をつけ、縁にギザギザが入る細めの葉形状を四方に広げていれば間違いがないのですが、幅のある3裂の葉形状です。
クリスマスの頃に開花する「ヘルボルス・ニゲル」系ではなく、有茎種で時期的に春先に開花する「オリエンタリス」系の園芸品種だと見ていますが、どのような花が開花するのか、楽しみに待ちたいとおもいます。
本日は「バレンタインデー」ですので、バラの「バレンタイン」をアップできればと考えたのですが、そうそううまい具合には見つかりません。
この時期ですので、桃色のニ輪仲良く並んで咲いていた、ツバキ科ツバキ属の<サザンカ(山茶花)>を選びました。
<サザンカ>は神戸市の「市花」だと以前にも書きましたが、鉢植えや生け垣に様々な品種を見つけることができます。
野生種は部分的に淡い桃色を交えた白色であるのに対し、園芸品種は赤・白・桃色等多彩な花色を見せてくれています。
写真の<サザンカ>は、カンツバキ群の「肥後サザンカ」と呼ばれる八重咲きの品種です。
外弁の先端が切れ込んだ花弁が特徴的で、桜の花弁に似た趣きがあります。
4枚の合弁花を多数集合させて咲かせる <カランコエ> は、ベンケイソウ科カランコエ属の多肉植物です。
マダガスカルを中心に、東・南アフリカ・中近東・台湾などに約100種ほどが分布しています。
ほとんどが一重咲きですが、八重咲きの園芸品種を見かけました。
肉厚な葉で<カランコエ>だとは分かりますが、花姿だけでは同定できない変身ぶりです。
園芸業界では、【クイーン・ローズ・フラワーズ】と名付けられ、デンマークで育成されています。
写真の緋色の<フィーベ>をはじめ、赤紅色の<モナ>、黄色の<カレン>、桃色の<ジョディー>等、数種類が流通しているようです。
いつもは画面に対して花姿を大きく取り込んで撮影していますが、 【ソシンロウバイ】 のコメントのときには、樹木全体の雰囲気を入れ込んでアップしました。
コメントの中で、【ソシンロウバイ】は、<花弁>と<蕚>との区別が不明瞭で、つぼみを覆っている<蕚>は褐色で、開花時期に内側のモノが伸びて大きくなり、伸びた部分は花弁と同じ黄色をしています>と書いていたのですが、呑み仲間から「違いを見て見たい」との要望がありました。
右側の写真が【ソシンロウバイ】で、淡い黄色の<花弁>と<蕚>が同じ色合いで見分けが付けにくいですが、左側の【ロウバイ】は、<花弁>が褐色に色付き、<蕚>との形も違うことが見て取れると思います。
熱心にコメントを読んでいただけるのはありがたいことですが、依頼を無事にこなすために探して両方の写真撮影も大変でしたが、なんとか要望に答えられました。
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