『凱里ブルース』(2015年)で知られる新鋭<ビー・ガン>(30)が監督を務めた『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』は、父の死をきっかけに故郷・凱里(かいり)へ里帰りした「ルオ・ホンウ」を主人公とした作品です。
有名女優と同じ名前を持つ女の面影を追って、「ルオ」が現実と記憶と夢が交錯する旅へ出るさまを描いています。公開されたポスタービジュアルには、<ホアン・ジエ(黄王介)>演じる「ルオ」と<タン・ウェイ(湯 唯)>(40)演じる謎の女「ワン・チーウェン」の姿があしらわれています。
後半部分約60分続く3D映像の長回しが話題を呼んでいます。2種類ある予告編として、2D版予告ではよりストーリーに焦点が当てられ、3D版と題した予告には「ルオ」が映画館でメガネをかける長回し導入部のシーンなどが切り取られています。
2018年・第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。日本では、同年の第19回東京フィルメックスで学生審査員賞を受賞した『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』」は、2020年2月28日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国で順次ロードショー公開されます。
なお『凱里ブルース』も4月より東京のシアター・イメージフォーラムほかで公開される予定です。
<綾野剛>と<北川景子>が共演する『ドクター・デスの遺産ーBLACK FILEー』が、11月に全国で公開されます。撮影は2019年7月から8月にかけて行われ、現在は編集作業中です。
<中山七里>の小説『ドクター・デスの遺産』(2017年5月31日・角川書店)を原作とする本作は、警視庁捜査一課の敏腕刑事「犬養隼人」と冷静沈着な女性刑事「高千穂明日香」が、安楽死を手口とする連続殺人犯を追うクライムサスペンス。
終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件の捜査に乗り出した「犬養」と「高千穂」は、依頼を受けて患者を安楽死させる医師「ドクター・デス」の存在にたどり着きます。そんな中、重度の腎臓病に苦しむ「犬養」の娘「沙耶香」が、「ドクター・デス」に安楽死の依頼をしてしまいます。
「犬養」を<綾野剛>、「高千穂」を<北川景子>が演じ、監督は、 『60歳のラブレター』(2009年)、 『神様のカルテ』 (2011年) ・ の<深川栄洋>が務めています。
<平林勇>(47)の長編初監督作『SHELL and JOINT』が、2020年3月27日(金)に、東京・シネマート新宿と大阪・シネマート心斎橋等で全国で公開されます。
これまで20本の短編映画やアニメを作ってきた<平林勇>監督です。『BABIN』(2008年)がロカルノ国際映画祭で審査員賞に輝き、『663114』(2011年)がベルリン国際映画祭のジェネレーション(14plus)部門で短編スペシャルメンションに選ばれたほか、『ウタモノガタリーCINEMA FIGHTERS projectー』(2018年)の1編『Kuu』」も監督しています。
『SHELL and JOINT』は、節足動物をモチーフに、生と死と性というテーマを描く作品です。カプセルホテルの従業員2名に加え、子を亡くしたフィンランド人、逃亡犯、ミジンコを研究する学生といったホテル利用客の人生の断片を映し出します。
ホテルの従業員役として、節足動物のことばかり考えている男「新渡戸」に<堀部圭亮>(53)が、脳をバクテリアに支配されている女「坂本」に<筒井真理子>(59)が扮しています。
そのほか佐藤藍子、北川弘美、須藤温子、久住小春、東加奈子、野島直人、野本かりあらが出演。オランダのロッテルダム国際映画祭、スウェーデンのヨーテボリ映画祭、アメリカのスラムダンス映画祭に正式招待されている作品です。
『鯉のはなシアター』2018年) ・ 『シネマの天使』(2015年) ・ 『ラジオの恋』(2012年)などを手がけた広島県広島市出身の<時川英之>(47)が監督と脚本を担当した『彼女は夢で踊る』が、4月10日(金)より東京・新宿武蔵野館で公開されたのち、全国で順次ロードショー公開されます。
本作は、実在のストリップ劇場「広島第一劇場」(広島市中区薬研堀9ー3)を舞台とするラブストーリーです。劇場のラストステージを飾るのは、この舞台で幕を引く有名ストリッパーや、謎めいた若い踊り子。最後の幕が上がり、観客たちはステージの踊り子たちの裸の先にある何かを見つめていました。劇場の終演に劇場の社長「木下」は、忘れていたありし日のダンサーとの秘密の恋、そして胸の奥に隠していた秘密を思い出していました。
『影に抱かれて眠れ』 (2019年・監督:和泉聖治 )の<加藤雅也>(56)が「木下」を演じ、特撮ドラマ『仮面ライダービルド』の<犬飼貴丈>(25)が青年時代の「木下」に扮しています。
ヒロインを務めたのは、2016年の第59回ブルーリボン賞において 『ジムノペディに乱れる』 (監督: 行定 勲)の「安里」役で新人賞に輝いた<岡村いずみ>(30)。そのほか<横山雄二>(52)、現役ストリッパーとして活躍する<矢沢ようこ>(43)が共演に名を連ねています。
『コララインとボタンの魔女』(2009年・監督:ヘンリー・セリック)『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2017年・監督:トラヴィス・ナイト)で知られる制作会社スタジオライカの新作ストップモーションアニメ「Missing Link(原題)」は、アメリカで2019年4月12日に公開されていますが、日本では2020年秋に東京・新宿バルト9ほか全国で公開される予定です。
第77回ゴールデングローブ賞でアニメ映画賞を受賞した本作は、神話と怪獣研究の第一人者を自称する「ライオネル」卿と、人類の遠い祖先にあたる生きた化石「ミッシング・リンク」を軸に展開していく物語。種族で唯一生き残った孤独な生き物「ミッシング・リンク」が、遠い親類を探すため「ライオネル」卿とともに伝説のシャングリラを目指すさまが描かれています。
<ヒュー・ジャックマン>が「ライオネル」卿、<ザック・ガリフィアナキス>が「ミッシング・リンク」に声を当て、<ゾーイ・サルダナ>、<エマ・トンプソン>もボイスキャストに名を連ねた。監督と脚本を担当したのは<クリス・バトラー>です。
また、本作は第92回アカデミー賞の長編アニメーション賞部門にノミネートされているほか、第47回アニー賞で最多8部門の候補となっています。
異色の政治活動家<鈴木邦男>の素顔に迫るドキュメンタリー映画『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』が、2020年2月1日から公開されます。
17歳の時、愛国党党員の<山口二矢>が日本社会党委員長を刺殺する映像に衝撃を受け、「愛国」に目覚めたという<鈴木邦男>(76)です。大学時代には全国学協の代表にまで登りつめるも失脚し、その後、自身が右翼運動に引き入れた早稲田大学の後輩<森田必勝>が<三島由紀夫>とともに自決した1970年(昭和45年)11月25日の「楯の会事件」をきっかけとして、1972年(昭和47年)5月30日に政治団体「一水会」を立ち上げました。
政治的・思想的な挫折と葛藤を繰り返す中で、<鈴木>は自らが訴えてきた愛国心さえも疑い、異なる意見や価値観を持つ人たちの言葉に耳を傾けるようになります。
2年間にわたって<鈴木>の活動に密着し、彼の思想遍歴をたどりつつ、様々な人たちと交流を続ける姿を映し出しています。右翼活動をともにした<雨宮処凛(かりん)>(44)、「一水会」代表の<木村三浩>(63)、赤軍とも関係が深い映画監督の<足立正生>(80)、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の<蓮池透>(65)、元オウム真理教の<上祐史浩>(57)らが出演しています。
監督は、『ナオトひとりっきり Alone In Fukushima』(2015年)・初監督作品『ハリヨの夏』(2006年)の<中村真夕>(47)が務めています。
<ライアン・ジョンソン>が監督を務め、<アガサ・クリスティー>に捧げて脚本を執筆したオリジナルの密室殺人ミステリー『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』が、2020年1月31日より公開されます。
世界的ミステリー作家「ハーラン・スロンビー」の85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれました。その翌朝、「ハーラン」が遺体となって発見されます。依頼を受けた名探偵「ブノワ・ブラン」は、事件の調査を進めていきます。
莫大な資産を抱える「ハーラン」の子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となったことから、裕福な家族の裏側に隠れたさまざまな人間関係があぶりだされていきます。
名探偵「ブラン」役を「007」シリーズの<ダニエル・クレイグ>、一族の異端児「ランサム」役を『キャプテン・アメリカ』・『アベンジャーズ』シリーズの<クリス・エバンス>が演じるほか、<クリストファー・プラマー>、<アナ・デ・アルマス>、<ジェイミー・リー・カーティス>らが出演しています。
イタリアの作家<ドナート・カリシ>のベストセラー小説を映画化し、<トニ・セルビッロ>と<ジャン・レノ>が初共演を果たすミステリー『THE GIRL IN THE FOG(英題)』が、『霧の中の少女』の邦題で、2月28日から全国で順次公開されます。<カリシ>自らメガホンをとり、伏線やミスリードをちりばめ、少女失踪事件の謎に翻ろうされるカリスマ警部の物語を描きます。
物語の舞台は、クリスマスシーズンに妖しい霧が立ちこめる田舎町アヴェショー。ある日、地元の純真な少女「アンナ・ルー」が自宅から教会に向かう途中で、こつ然と姿を消してしまいます。都会からやってきた「ヴォーゲル」警部は、目撃情報も物証も一切ない失踪を誘拐事件だと断定。メディアを操りセンセーションを巻き起こしながら、犯罪者をあぶり出すという独特の捜査を展開します。やがて「ヴォーゲル」は捜査線上に浮かび上がった「マルティーニ」教授を容疑者として追いつめますが、正体不明の連続誘拐魔「霧の男」に関する情報が新たにもたらされ、「ヴォーゲル」の完璧な捜査は根底から覆されていきます。
『グレート・ビューティー 追憶のローマ』(2013年) ・ 『LORO 欲望のイタリア』 (2019年)など名匠<パオロ・ソレンティーノ>とのタッグ作で知られ、「イタリアの至宝」とも呼ばれる<トニ・セルビッロ>が演じるのは、カリスマ性と威厳を兼ね備えた型破りな捜査官「ヴォーゲル」。『レオン(1994)』 ・ 『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)で知られるフランスの名優<ジャン・レノ>、『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』(2007年)の<アレッシオ・ボーニ>が共演しています。
本作で映画監督デビューを果たし、<ダスティン・ホフマン>と<トニ・セルビッロ>の共演作『Into the Labyrinth』が待機する<ドナート・カリシ>監督は、犯罪学と行動科学を研究し、大学で連続殺人犯をテーマに卒業論文を執筆した経歴を持ちます。スリラーに不可欠な要素を「数多くのどんでん返しと謎、独特の感情、サスペンス」だと明かし、謎が張りめぐらされた巧妙なストーリーにのせ、ごく普通の人間の心の巣食う「平凡な悪」という主題を探求しています。
半身不随となり人生に絶望した中年男性と、家族のために夢を諦めた出稼ぎ家政婦の交流を描いた『淪落の人』が、2020年2月1日より公開されます。
事故で半身不随となった「リョン・チョンウィン」は、人生に何の希望も抱けないまま日々を過ごしていました。妻とは離婚、妹との関係もうまくいかず、楽しみは唯一の友人である元同僚「ファイ」との会話と、海外の大学に通う息子の成長だけでした。
そんなある日、若いフィリピン人女性「エブリン」が住み込み家政婦としてやって来ます。広東語が話せない彼女にいら立ちを募らせる「チョンウィン」でしたが、片言の英語で会話をするうちに、互いに情が芽生えていきます。
やがて、「エブリン」が生活のために写真家の道を諦めたことを知った「チョンウィン」は、彼女の夢を叶える手助けをしようと考えます。
「エブリン・サントス」に<クリセル・コンサンジ>が扮し、『インファナル・アフェア』の<アンソニー・ウォン>が「チョンウィン」を演じ、第38回香港電影金像奨最優秀主演男優賞など数々の賞を受賞しています。2019年・第14回大阪アジアン映画祭に『みじめな人』のタイトルで出品され、観客賞を受賞した作品です。
<ウィル・スミス>(51)と<マーティン・ローレンス>(54)主演による大ヒットアクション映画「バッドボーイズ」(1995年)シリーズの2003年『バッドボーイズ2バッド』(監督: マイケル・ベイ)以来17年ぶり新作となるシリーズ第3弾となる『バッドボーイズ フォー・ライフ』が、米国では2020年1月17日に先行公開されていますが、2020年1月31日(金)から全国で公開されます。
マイアミ市警の敏腕刑事コンビ、「マイク・ローリー」(ウィル・スミス)と「マーカス・バーネット」(マーティン・ローレンス)。ブランド物のスーツをスタイリッシュに着こなし、得意のドライビングテクニックでポルシェを飛ばす「マイク」に対し、「マーカス」は家族こそが守るべき大切なものと考え、そろそろ引退を考えています。若いエリートたちと組むことになった2人は、自分たちが年寄り扱いされることに我慢できません。
そんな中、「マイク」が何者かに命を狙われ、バッドボーイズ最大にして最後の危機が訪れます。
『ギャングスタ』 (2018年)で注目を集め、2018年米バラエティ誌による「見るべき10人の監督たち」に選出されたベルギー出身の新鋭<アディル・エル・アルビ>(31)と<ビラル・ファラー>(34)が監督を務めています。
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