『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』@<中村真夕>監督
1月
27日
17歳の時、愛国党党員の<山口二矢>が日本社会党委員長を刺殺する映像に衝撃を受け、「愛国」に目覚めたという<鈴木邦男>(76)です。大学時代には全国学協の代表にまで登りつめるも失脚し、その後、自身が右翼運動に引き入れた早稲田大学の後輩<森田必勝>が<三島由紀夫>とともに自決した1970年(昭和45年)11月25日の「楯の会事件」をきっかけとして、1972年(昭和47年)5月30日に政治団体「一水会」を立ち上げました。
政治的・思想的な挫折と葛藤を繰り返す中で、<鈴木>は自らが訴えてきた愛国心さえも疑い、異なる意見や価値観を持つ人たちの言葉に耳を傾けるようになります。
2年間にわたって<鈴木>の活動に密着し、彼の思想遍歴をたどりつつ、様々な人たちと交流を続ける姿を映し出しています。右翼活動をともにした<雨宮処凛(かりん)>(44)、「一水会」代表の<木村三浩>(63)、赤軍とも関係が深い映画監督の<足立正生>(80)、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の<蓮池透>(65)、元オウム真理教の<上祐史浩>(57)らが出演しています。
監督は、『ナオトひとりっきり Alone In Fukushima』(2015年)・初監督作品『ハリヨの夏』(2006年)の<中村真夕>(47)が務めています。