<松本清張>の長編推理小説を『ジョゼと虎と魚たち』(1985年)の<犬童一心>が映画化した『ゼロの焦点』が、2009年11月14日より全国で公開されます。 主演に<広末涼子>を据えて、<中谷美紀>、<木村多江>が共演しています。結婚式の7日後に消息不明となった夫「鵜原憲一」(西島秀俊)の足跡を追って北陸・金沢を訪れた「禎子」(広末涼子)は、そこで「鵜原憲一」の得意先だった社長夫人の「室田佐知子」(中谷美紀)、受付嬢の「田沼久子」(木村多江)に出会います。 一方、「憲一」に関わりのある人物が被害者となる殺人事件が相次いで起こり始めます。
ベルリン映画祭金熊賞受賞作『出発』(1967年)や『早春』(1970年)、『ザ・シャウト/さまよえる幻響』(1977年)といった異色作で知られるポーランドの<イエジー・スコリモフスキ>の17年ぶりの監督作『アンナと過ごした4日間』が、2009年10月17日より公開されます。 ポーランドの寂れた地方都市に住む中年男性の「レオン」は、病院の火葬場で働きながら年老いた祖母と暮らしていました。ある日釣りに出かけた「レオン」は、看護婦の「アンナ」が何者かにレイプされているのを目撃してしまいます。 急いで警察に通報しますが、犯人だと誤解されて自分が捕まってしまいます。やがて釈放されますが、「レオン」は「アンナ」に恋心を抱いてしまったため、自分の家から見える彼女の部屋を監視するようになります。しかし「レオン」は病院での仕事を失ってしまい、遂に「アンナ」に睡眠薬を盛って彼女の部屋に忍び込みます。 第21回東京国際映画祭で、審査員特別賞を受賞した作品です。
パレスチナ問題を扱ったコメディ『D.I.』で第55回カンヌ国際映画祭(2002年5月26日)審査員賞および国際映画批評家連盟賞を受賞した<エリア・スレイマン>監督が、フランス・イギリス・イタリア・ベルギー合作として、イスラエルで生きるパレスチナ人家族を父と息子の2代に渡って描いた半自伝的ドラマ『時の彼方』が、2009年10月18日より全国で公開されます。 ナザレ降伏前の1948年から1970年、1980年を経て現在に至るまで4つの時代ごとの家族の姿を通し、イスラエル建国から現代に及ぶパレスチナ史を浮かび上がらせていきます。 現代パートには成長した息子役として<スレイマン>監督自身が出演しています。
ある家族に養子として引き取られた美少女「エスター」が巻き起こす惨劇を描いた『エスター』が、2009年10月10日より、全国で公開されます。 赤ん坊を死産で失い、悲しみに暮れていた夫婦「ケイト」と「ジョン」は、養子を迎えようとある孤児院を訪れます。そこで出会った少女「エスター」に強く惹きつけられた2人は、彼女を引き取ることになります。しかし、日に日にエスカレートする「エスター」の不気味な言動に、「ケイト」は不安を覚え始めます。 原作は<アレックス・メイス>の小説で、主演は『ディパーテッド』の<ベラ・ファーミガ>、監督は、2005年公開の『蝋人形の館』というホラーがデビュー作の<ジャウム・コレット=セラ>が務めています
<太宰治>の同名青春小説『パンドラの匣』(1946年)を、『パビリオン山椒魚』(2006年)の<冨永昌敬>が監督を務め映画化した『パンドラの匣』が、2009年10月10日より全国で公開されます。 結核のため出兵することもかなわず太平洋戦争終結を迎えた少年「ひばり」は、「健康道場」と称する風変わりな結核療養所に入所。気まぐれで明るい看護士の「マア坊」や、美人看護士長の「竹さん」、個性的な療養患者たちとの日々を通して、次第に生きる活力を取り戻していきます。 主演は『フレフレ少女』の<染谷将太>、「マア坊」に<仲里依紗>、芥川賞作家で歌手の<川上未映子>が美人看護士の「竹さん」を演じ、女優デビューしています。
『秘密』(1999年・監督:滝田洋二郎 )・『容疑者Xの献身』(2008年・監督西谷弘)など映画化が相次ぐ<東野圭吾>のベストセラー小説『さまよう刃』を、<行定勲>監督作品の脚本を手掛けてきた<益子昌一>が映画化した『さまよう刃』(2004年12月・朝日新聞出版刊))が、2009年10月10日に全国で公開されます。 主演は『半落ち』(2004年・監督:佐々部清 )の<寺尾聰>、共演に<竹野内豊>、<伊藤四朗>ほか。 妻に先立たれ、一人娘「絵摩」の成長だけを楽しみに生きていた「長峰」は、ある日突然、残虐な少年犯罪により娘を失います。絶望の日々を送る「長峰」のもとに、謎の人物から犯人の正体を告げる電話が入ります。 悩んだ末、電話で言われたアパートへ出向きます。留守宅へ上がり込み、部屋を物色すると、複数のビデオテープがあり。そこには「絵摩」が犯人2人に陵辱されている映像が写っていました。偶然帰宅した犯人の一人「伴崎敦也」を惨殺した「長峰」は、虫の息の「伴崎」からもう一人の犯人「菅野快児」の潜伏場所を聞き出します。 少年犯罪被害者の悲痛の叫び、正義とは一体何なのか、誰が犯人を裁くのか。思いも寄らない結末が待ち受けていました。
『誰も知らない』・『歩いても 歩いても』の<是枝裕和>監督が、<業田良家>の短編漫画『ゴーダ哲学堂 空気人形』を映画化した『空気人形』が、2009年9月26日より全国で公開されます。 レトロなアパートで「秀雄」(板尾創路)と暮らす「空気人形」(ペ・ドゥナ)に、ある日思いがけずに心が宿ってしまいます。 人形は持ち主が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え、一人で街歩きを楽しむようになり、やがて彼女はレンタルビデオ店で働く「純一」(ARATA)にひそかな恋心を抱き、自分も彼と同じ店でアルバイトをすることに決めます。 主演の「空気人形」は、韓国の人気女優<ペ・ドゥナ>が演じています。
大ヒットアクション「XーMEN」シリーズの人気キャラクター、<ヒュー・ジャックマン>扮する「ウルヴァリン」の過去を描く物語『ウルヴァリン:XーMEN ZERO』が、2009年9月11日より全国で公開されます。 驚異の肉体再生能力と戦闘力を持つ兄「ビクター」(リーヴ・シュレイバー)と弟「ローガン」(ヒュー・ジャックマン)は、150年以上に渡り共に生きてきましたが、ある事件が引き金となり袂を分かちあいます。「ローガン」は自らの体に超金属アダマンチウムを移植し、ウルヴァリンとして「ビクター」打倒をめざします。 監督は『ツォツィ』(2005年)で第78回アカデミー外国語映画賞を受賞した<ギャビン・フッド>が務めています。
マカロニ・ウェスタンの名作『続・夕陽のガンマン』(1966年・監督: セルジオ・レオーネ)にインスパイアされて製作された韓国製ウェスタンで映画に登場する3人の朝鮮人ガンマンを表した題名『グッド・バッド・ウィアード』が、2009年8月29日より全国で公開されます。 日本による朝鮮統治が行われていた1930年代。満州(現在の中国東北地方)の荒野を舞台に、金のためなら手段を選ばない凄腕の賞金稼ぎ「パク・ドウォン」(チョン・ウソン)、プライドの高い冷酷なギャングのボス「パク・チャンイ」(イ・ビョンホン)、間抜けだがしたたかなコソ泥「ユン。テグ」(ソン・ガンホ)の3人が、日本軍の残した1枚の宝の地図をめぐって争奪戦を始めます。 さらに、地図の正体の推測が交錯する中、大日本帝国陸軍と、大日本帝国軍による大陸横断列車の建設予定地だとして追う朝鮮独立軍や、三国派の馬賊団まで地図を手中に収めようと大混戦になる。果たして最後の勝者は誰になるのか。 人気俳優<ソン・ガンホ>、<イ・ビョンホン>、<チョン・ウソン>が主演。監督は、『反則王』(1999年)の<キム・ジウン>が務めています。
<リュック・ベッソン>製作、<リーアム・ニーソン>主演で描くサスペンス・アクション『96時間』が、2009年8月22日より公開されます。 17歳のアメリカ人少女「キム」が、友人と訪れていたパリで何者かに誘拐されてしまいます。 事件発生時に「キム」と携帯電話で話していた父親の「ブライアン」は、元秘密工作員の知識と行動力で犯人グループの身元を割り出し、自らの手で犯人たちから娘を奪還しようと決意、アルバニア系の人身売買組織だと判明した犯人一味のもとへ単身パリへ向かいます。 主人公「ブライアン・ミルズ」を<リーアム・ニーソン>が演じ、「キム」に<マギー・グレイス>、ブライアンの元妻「レノーア」に<ファムケ・ヤンセン>が共演しています。