< (画像:飛鳥乃湯泉公式サイト) >
国の重要文化財「道後温泉本館」(松山市)の別館として9月26日に開館した「飛鳥乃湯泉」が本日、中庭の工事を終え、グランドオープンしました。
<聖徳太子>が596年に道後温泉に来浴された際、残したとされる「湯岡の碑文」に、「神の温泉を囲んで、椿が互いに枝を交えてしげりあい、椿の実は花びらを覆って温泉に垂れている」と描かれている当時の様子を「椿の森」として再現、中庭には当時の風景をイメージして約160本のツバキを植え、温泉が流れる約13メートルの川なども造られています。
本館は老朽化のため来年秋以降、約7年の耐震補強工事に入る予定です。部分的に営業は継続されますが、「飛鳥乃湯泉」は本館から徒歩1分で、新名所として期待されています。
神戸市三宮のJR三ノ宮駅ビル(三宮ターミナルビル)に出店するファッションビル「三宮オーパ」(三宮OPA)が2018年2月28日に(水)閉店します。
オーパとともに三宮ターミナルビルに出店する 「三宮ターミナルホテル」 も閉館を決めており、同ビルは2017年度末までに閉鎖、その後は解体されることとなります。
三宮オーパは1981年に「プランタン三宮」として開店。当時、ダイエーは三宮センター街に「ダイエー村」と呼ばれる専門店街を形成しており、プランタン神戸はこの中核店舗でした。
しかし、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災によりダイエー村が被災して営業不能になると、ダイエー村が担っていた専門店などを引き継ぐため、同年にプランタン神戸を百貨店からファッションビル「三宮オーパ」に、プランタン神戸Part2を百貨店から総合スーパー「ダイエー」に業態転換しました。その後、ダイエー神戸三宮店は2017年2月に高層階をオーパに転換しています。
ダイエー系ファッションビルとして知られる「オーパ」(OPA)は、もともと「新神戸オリエンタルパークアベニュー」の略であり、神戸は同社の創業の地でした。
現在、三宮ターミナルビル(11階建て)のうち、オーパが出店するのは地下2階~地上3階で、売場面積は4,170㎡。テナント数は約60店です。
JR西日本は三宮ターミナルビルを新たなビルへと建替えるために解体すことを発表していますが、オーパはサンシティ(ダイエー)内に新規出店したこともあり、建替え後のビルには再出店しない方針を示しています。
JR西日本グループでは大阪駅ビル「LUCUA」(ルクア)の成功以降、関西地区での駅ビル事業の拡充や高架下商店街の管理強化を進めており、三宮ターミナルビルも建替え後はJR西日本の自社主導型商業施設となる可能性が高いとおもえます。
一方で、「三宮OPA2」 が入居するサンシティビル(ダイエー神戸三宮店)も、神戸市主導による再開発で閉館することが決定しており、OPAが従来通り営業を継続できる施設は現在同社が経営する「三宮VIVRE」1施設のみとなるが、三宮VIVREも築49年と老朽化が深刻であり、今後もOPAが創業の地である神戸での店舗を維持できるのかは不透明です。
< (画像:丸栄公式サイトより) >
「丸栄」は1615年に創業、尾張藩の御用達の七家衆に位置付けられた「十一屋呉服店」を起源に持ちます。
現在の建物は1937年に丸物系の「三星百貨店」として建設されましたが、戦時中の物資不足により3階までしか完成しませんでした。1943年に「三星」は「十一屋」と合併して丸榮となり、1952年に建築家<村野藤吾>の設計により、地上8階地下2階の現店舗が完成しました。
1973年には更なる増築が行われ、専門店街「スカイル」も開業。現在の丸栄とスカイルを合わせた売場面積は58,022㎡となっている。また、1971年には豊橋市に支店の豊橋丸栄を開業させています。
その後、丸栄は名古屋三越(1980年開店、旧オリエンタル中村百貨店)などのライバル百貨店と差別化するために若者向けに舵を切り、松坂屋、三越、名鉄百貨店と合わせて「4M」と称され親しまれていましたが、バブル崩壊前後からは名古屋パルコ(1989年開店、1998年増床、パルコで売上トップ)やJR名古屋高島屋(2000年開店、2017年増床)、インターネット通販との競合に晒されることになったうえ、若者のアパレル消費の落ち込みにより苦戦。2008年には経営難から製薬(コルゲンコーワ)などで知られる名古屋市の大手商社「興和」と業務資本提携を結び、2017年7月には興和の完全子会社となっています。
また、2010年には豊橋丸栄を投資ファンドに売却しています。豊橋丸栄はその後、2012年に「ほの国百貨店」となり営業を続けていますが、かつて新城市、田原市にあったギフトショップ(豊橋丸栄運営)は閉店しています。
バブル期には800億円台だった丸栄の年商は、2017年2月期には186億円にまで下落し、3期連続の赤字となっていました。
興和は丸栄の跡地と広小路通りを挟んで隣接する同社所有の「栄町ビル」と「ニューサカエビル」の敷地を含めて一体的に再開発することを発表しています。
丸栄は閉店後に解体され、2020年ごろ跡地に暫定的な再開発ビルを建設。 その後、再開発の計画がまとまり次第、暫定的な再開発ビルを解体し、地域のランドマークとなる大規模再開発ビルを建設する計画です。
丸栄は2017年春から本館の耐震化工事をおこなうなど営業継続への意欲を見せていましたが、2018年6月30日の閉店後に廃業し、403年の歴史に幕を下ろすことになります。
< Corowa(コロワ)甲子園のイメージ図:(画像:三菱地所) >
三菱地所は、10月1日に休業しリニューアル工事を進めている兵庫県西宮市の商業施設「イオン甲子園店」について、来年5月をめどに新施設「Corowa(コロワ)甲子園」として開業すると発表しました。
隣接する甲子園球場の利用者の購入が多かった地下2階の食料品売り場は、引き続きイオングループが食品スーパーを出店します。地下1階~地上3階にはフードコートやレストラン、生活雑貨の店舗などが出店。4階~6階は駐車場として活用されます。
イオン甲子園店は阪神電気鉄道の甲子園駅前に立地し、三菱地所が2月に施設を取得していました。
< 復元イメージ図(画像:鹿島建設提供) >
1914(大正3)年の12月20日。皇居の正面に現在の日本を代表する駅のひとつである、東京駅が開業しました。
東京駅の丸の内駅舎は戦災に遭い、違う形で復旧されましたが、2012年に当初の姿へ復原修復されています。
しかし日本初の鉄道は、1872(明治5)年に新橋~横浜間で開業。それから42年後のことでした。東京駅は東海道方面への新橋駅、東北方面への上野駅など、それまで各所に別れていた東京のターミナルを集約、「中央停車場」を設ける構想から始まっています。
またこのときはまだ、東側の八重洲口はありませんでした。開設は1929(昭和4)年12月16日です。
ちなみに東京駅は、ホームの数が日本で一番多い駅。在来線が地上5面10線、地下4面8線、新幹線が5面10線、地下鉄が1面2線で、合計すると15面30線になります。面積は東京ドーム約3.6個分に相当。赤レンガ造りの丸の内口駅舎は<辰野金吾>らが設計したもので、2003年4月18日に国の重要文化財に指定されています。
サンテレビジョンは8日、本社社屋を神戸市中央区のポートアイランドにある神戸国際交流会館から同区のJR神戸駅前の住宅展示場敷地内(同区東川崎町1)に建設予定のビルに移転する計画を発表しました。
ビルはホテルも入る複合施設となる予定で、2020年度中に完成する見通し。2021年前半には新社屋で放送を始める予定です。
現在の本社は1995年の阪神大震災で被災しましたが、発生当日から放送を継続しました。2019年の開局50周年に合わせて移転し、放送機器を更新します。
社屋が入る複合ビルは、不動産会社「NTT都市開発」(東京都)、関東や東北などでホテルやレストランを展開する「聚楽」(同)と共同で開発する。地上13階地下1階、延べ約1万3600平方メートル。
社屋移転は、災害時の放送体制を強化するためで、地震などで停電した際、72時間放送を継続できる非常用電源を備え、放送設備も更新する。
聚楽は、西日本で初めてのホテル進出となり、250室程度になる見込み。サンテレビジョン移転と同時期に開業予定です。
大和ハウスグループの大和リース(大阪市)は12月7日(木)、商業施設「フレスポ舞子坂」(神戸市垂水区舞子坂4丁目1番17号) を開業します。
同店には、スーパーやドラッグストアなど8店舗が入る。1階にスーパー「マルアイ」やベーカリー「ブーランジェリ・コヤマ」(2018年2月オープン)、2階には「スギ薬局」や靴店、児童デイサービスの「ステップ」(同4月オープン)などが入る。マルアイなど一部の店舗は行開業している。
7日はオープン記念として、太鼓楽団大地の会による和太鼓の演奏が披露されるほか、当日3000円以上(税込・合算可)のレシートを持参すると、先着600人にオリジナルクッキーが1つプレゼントされます。
兵庫県が神戸市中央区の人工島「ポートアイランド」に整備した小児がん患者の治療に重点を置く県立粒子線医療センター付属神戸陽子線センターが12月1日(金)、診療を開始しています。小児専用の陽子線治療用照射室を備えるのは全国初ということです。
県によると、小児がんは、放射線治療から数年後に不妊や発育障害などの合併症が出ることがあり、粒子線治療は、がん細胞に直接照射するため、そうしたリスクを減らせるとして期待されています。
センターでは粒子線治療のうち水素の原子核(陽子)を使う陽子線治療を行ないます。年間で最大120人の小児がん患者の受け入れが可能。成人のがん患者も利用できます。全国の小児がんの発症者数は年間約3千人で、うち約700人は陽子線治療が有効という。
鉄筋コンクリート4階建て、延べ床面積約5900平方メートル。陽子線を照射する装置を備えた照射室は2室あり、一つが小児専用。壁に魚のイラストが描かれるなど内装も子供向けになっています。
草壁家模型「となりのトトロ」 (c)1988 Studio Ghibli
<高畑勲>、<宮崎駿>らの監督作に登場する建造物をテーマにした展覧会「ジブリの立体建造物展」が12月2日(土)から2018年2月5日(月)まで大阪・あべのハルカス美術館にて開催されます。
本展は「天空の城ラピュタ」(1986年)「となりのトトロ」(1988年)「平成狸合戦ぽんぽこ」(1944年)「千と千尋の神隠し」(2001年)「崖の上のポニョ」(2008年)といったスタジオジブリ作品に登場する建造物の背景画や美術ボードなど資料約450点を紹介する巡回展です。
建造物の模型も会場に並ぶほか、スタジオジブリ設立以前に<高畑>、、宮崎>が制作したテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」(1974年)の資料も展示されます。
屋根にタンポポが植えられた「タンポポ・ハウス」などで知られる建築家<藤森照信>が監修を担当しています。
110年前に建てられ、国の登録有形文化財になっている南海本線・浜寺公園駅(堺市西区)の旧駅舎を解体せず、建物ごと近くの広場まで約30メートル移動させる「曳家工事」が、昨日28日始まっています。
南海電鉄によると、1907年に完成した洋風木造の旧駅舎は、東京駅などを手掛けた建築家、<辰野金吾>の事務所の設計。駅周辺の高架化に伴って昨年1月に閉鎖されるまで、私鉄では国内最古の現役駅舎でした。
曳家工事は12月18日日まで3回の予定で、約130トンの建物を専用のレールを使って1回約10メートル移動させていきます。
2028年に完成する新駅の玄関部分として活用される予定。それまでは、広場で市民の交流スペースとして再利用されます。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ