< 「ゴールドレジデンス」シリーズ(画像:レオパレス21) >
建築業界に身を置く立場として、2019年2月7日、2018年に発覚した界壁施工不備物件に加え、施工不良が新たに33都道府県において1324棟で見つかったという、信じられないレオパレス21の施工の杜撰に対しては、言葉がありません。2005年11月17日に世間を揺るがした構造計算書偽造問題の「姉歯事件」に匹敵する驚きです。
賃貸アパート大手レオパレス21による新たな施工不良物件の発覚を受け、兵庫県は8日、建築基準法違反の疑いがある県内の60棟について、所在市町の内訳を公表しています。姫路市の17棟が最も多く、神戸市や伊丹市の各8棟など影響は計13市に及んでいるようです。
県によると、60棟は1996年3月~2001年1月に着工された「ゴールドレジデンス」シリーズ。いずれも天井の耐火性能に不備がある可能性が高いといいます。
同社施工の物件はこの60棟を含め県内に計1764棟あり、県は同社に対し、昨年4月に発覚した住戸を隔てる壁の施工不良調査と合わせ、天井の調査も全物件で実施させる方針です。
「姉歯事件」以後、建築確認申請の手続きが大幅に改正され、多大なる手間がかかるようになっていますが、今回の事件でも、都道府県や民間の建築確認機関などは建築主側に工事中の写真を提出させて見えない部分の材質を確認していますが、今回の問題は建築確認制度の死角が突かれた形になっており、今後新たな改正が行われることになるのではと危惧しています。
長崎市鍛冶屋町の料亭「春海(はるみ)」が3月末で閉店することが、報道されています。老舗料亭が92年の歴史に幕を下ろしますが、国登録有形文化財の建物は現在のまま残る形で検討しているといいます。
「春海」は1927年創業。元は書院造りを基調とした1907年建築の個人邸宅で、創業後に数寄屋風の部屋を造築しています。
木造2階建て。2015年3月26日に国登録有形文化財となり、長崎市景観重要建造物にも指定されています。歴史的な外観に加え、長崎名物の卓袱(しっぽく)料理が有名で、古くから政財界人にも親しまれてきました。
昨年解体が決まった長崎市上西山町の国登録有形文化財の 「富貴楼」 に続き、また一つ 老舗料亭の灯 が消えます。
< 10月5日に開館する新図書館(画像:大村市) >
長崎県と大村市が同市東本町に整備した(仮称)県立・市立一体型図書館および市歴史資料館」の開館時期について、大村市教委は6日、予定していた11月末から10月5日に前倒しすることが決まったと発表しています。
市教委によりますとと、1月末に完成した新図書館(愛称・ミライon図書館)は地上6階建て、延べ床面積約1万3200平方メートル。1階に200人収容可能の多目的ホール、2階に76人収容可能な研修室を備え、初年度の蔵書数は約125万冊を予定しています。
当初は完成後の引っ越し作業などに約8カ月掛かる見通しでしたが、業者との調整を進める中、繁忙期の3、4月も作業が可能となったため、開館を約2カ月前倒しできるといいます。
ミライon図書館の開館時間は平日午前10時~午後8時、土日祝日は午前10時~午後6時。休館日は毎週月曜日。
< 秋篠宮ご一家が仮住まいされる「御仮寓所」 >
秋篠宮ご一家が暮らす宮邸の改修工事の間、ご一家が仮住まいされる「御仮寓所」が東京・元赤坂の赤坂御用地内に完成し、外観が7日、報道陣に公開されています。10日に引っ越し、2021年度末まで住む予定。宮邸の改修工事は今年4月以降にも始まる見通しです。
秋篠宮邸の近くに建設された「御仮寓所」は、鉄筋コンクリート造りの3階建てで、延べ床面積は約1378平方メートル。居間や食堂、個室の他、応接室や執務室がある。宮邸の改修終了後は、職員の事務室や収蔵庫になる予定です。建設費は約9億8千万円。
宮内庁によりますと、2006年と2011年にも宮邸の改修が検討されましたが、秋篠宮さまの意向で見合わせていました。
< 改装後の外観イメージ(画像:米建築設計事務所ディラー・スコフィディオ+レンフロ) >
ピカソやゴッホなどの作品約20万点を収蔵する「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」(1929年11月7日開館)は2月5日、6月中旬から10月下旬にかけて一時休館すると発表しています。4億ドル(約440億円)の費用を掛けた施設拡張計画を実施します。改装後はより多くの作品が展示できるようになるといいます。
発表によりますと、展示スペースを約3700平方メートル広げて現行の約1.3倍とするほか、絵画や彫刻、写真など、種類の異なる作品を一緒に展示することも計画されています。一般公開の最終日は6月15日で、再オープンは10月21日の予定。
米紙ニューヨーク・タイムズは、日本の前衛写真家<大西茂>(1928~94年)の名前を挙げた上で、施設拡張によって「『見過ごされた芸術家』の作品にも新たに焦点を当てることができる」と報じています。
JR九州は、国の重要文化財で、1914年に完成したネオ・ルネサンス様式の門司港駅舎(北九州市門司区)の旧貴賓室の改修を終えて4日、報道陣に公開しています。
大正天皇が休憩した歴史を持ち、1935年に貴賓室としての役割を終えた部屋に、大正時代の重厚な雰囲気が蘇っています。
今年3月10日に 全面開業する駅舎の保存・修理 の一環でした。旧貴賓室は2階にあり、幅6.3メートル、奥行き6.8メートル。高級感のあるチーク材を使った天井から5灯のシャンデリアが吊り下がり、室内を照らします。当時を再現した色の壁紙が貼られています。
旧貴賓室は全面開業後に、駅舎にオープンする洋食レストラン「みかど食堂by NARISAWA」として利用される予定です。
名護市は市役所庁舎の壁面(国道58号側)に並ぶしっくい製のシーサーを、3月末までに安全性を考慮して、すべて撤去すると発表しています。
1981年の庁舎完成時に56体が設置されていましたが、近年は台風や塩害の影響で破損したり落下したりしています。瓦職人が一体一体手作りしたシーサーは市のシンボル的存在だっただけに、驚いています。
同庁舎(設計:象設計集団)は、1981年に日本建築学会賞を受賞した建築です。台座から海を望む56体のシーサーは市内に55ある字あざ(集落)と市庁舎自体を表しています。しかし劣化が進み、現在は残っているのは45体になっています。
市は比較的状態のいい10体は博物館倉庫に保管し、残りは処分する方向です。
< 1億7千万円を投じ、古民家の趣を残した上質な空間に改修する(画像:西日本鉄道) >
西日本鉄道は24日、太宰府天満宮(福岡県太宰府市)周辺で古民家を使った宿泊事業を始めると発表しています。1億7千万円を投じて3棟の古民家を改修し、今夏の開業を目指します。観光客の滞在時間を延ばし、地域活性化につなげます。棟数や客室数は段階的に増やし、他の沿線地域での事業展開も視野に入れているようです。
西鉄が古民家を活用して沿線地域の宿泊事業を手がけるのは初めて。歴史や日本文化に関心の高い国内外の旅行客を見据え、価格は2人1泊で計6万3千円程度。客室数は9室で、レストランは宿泊客以外も利用できるようにします。
23日付で福岡銀行などと設立した共同出資会社が事業を担います。資本金は8千万円で、出資額や比率は非公表。初年度の利用客数は約6000人、売上高は1億1千万円を目指しています。採算性を見極めながら規模を拡大し、将来的には7~8棟体制としたい意向です。
中華まんの工場見学施設「中華まんミュージアム」が、(埼玉県入間市狭山台234)の中村屋武蔵工場内に25日にオープンします。パネル展示やゲームなどを通じ、見て・聴いて・触れて・味わう体感型の見学ツアーが楽しめる。中華まんの奥深さに触れる見学施設は全国初になります。
約90分の見学ツアーは実際の製造ラインをガラス越しに見学でき、中華まんができるまで順を追って見学できます。全長約400メートルの見学コースは見応えたっぷり。 工場見学後は「おいしさゾーン」へ。中華まんの具材や手包み感を、パズルやタッチモニターゲームで遊びながら理解できる。お絵描きしたオリジナル中華まんをスキャンし、大画面に投影する壁面メディアアートも体験できます。最後に、せいろで蒸したふかふかの肉まんをキッチンルームで試食。
中村屋は、2015年に閉校した旧大妻女子大学狭山台校の跡地約8万3千平方メートルを取得。約100億円を投じて18年7月、1日40万個の生産能力を持つ、中華まん専用の武蔵工場を跡地に完成させています。
同社によると、中華まんじゅう類の市場規模は670億円(17年度)で拡大傾向。好況な中華まんをテーマにしたミュージアムを設け、ブランド力や企業イメージの向上につなげたい考え。工場見学施設「グリコピア・イースト」(北本市)など昨今の工場見学人気の高まりも背景にあるようです。
「中華まんミュージアム」は完全予約制。個人(9人以下)はウェブから、団体(10人以上)は電話で予約受け付け。見学は1日2回((1)午前10時(2)午後2時、所要時間約90分間)。各回20人。見学無料。休館日は水・木曜日、工場休業期間(5~8月中旬予定)、年末年始。問い合わせは同施設(電話04・2935・1592=オープン前は正午まで)。
阪神タイガースのキャンプ地、沖縄県宜野座村にある「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」(宜野座村字宜野座181)の大改修が終わり、宜野座多目的スポーツ施設の落成式が17日、行われました。
まず大きく変わったのはブルペンです。マウンド数は6個と変更はありませんが、面積は昨年の約1・5倍。駆けつける多くのファンのために、見学スペースも広がり、約120人が選手たちの投げ込みを見学できます。
またトレーニングルームも新設。ストレッチできるスペースも設けられ、その2階にはミーティングルームも作られています。これまで投手陣の待機場所は簡易テントだったにですが、大改修に伴い環境面から支えていく。
今回の事業は、総工費5億4000万円。芝生の部分がアスファルトで固められるなど、ファンの安全面も考慮した大改修となっています。
2月1日から一軍の阪神選手が、春季キャンプ地(期間:2月1日(金)~27日(水)まで)としての利用が始まります。
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