北海道松前郡松前町は国指定史跡の「松前城」について、天守を江戸末期の建設当時と同様に木造で復元する方針を決めています。昨年12月の町議会で<石山英雄>町長が表明しました。
戦後に鉄筋コンクリートで再建(1961年(昭和36年)5月16日に竣工)された天守は老朽化で耐震性が危ぶまれ、改修を検討していました。整備期間は最短で16年、事業費約30億円を見込み、町は国や道に補助を求めてゆく方針です。
「松前城」は、北方警備の拠点として江戸幕府が松前藩に築城を命じ、1854(安政元)年に完成。長崎県五島市池田町にあった「石田城」と並び日本における最後期の日本式城郭とされ、また、北海道内で唯一つの日本式城郭です。
岐阜県白川村にある世界文化遺産の合掌造り集落で14日、冬の風物詩「白川郷ライトアップ」が始まっています。
国の重要文化財「和田家」などの合掌家屋32棟が闇夜に照らし出され、積雪は約30センチと例年より少なめで、かやぶき屋根の上の雪もまばらでしたが、幻想的な光景は訪れた観光客を魅了していました。
午後5時半、照明が点灯されると合掌家屋が幻想的に浮かび上がった。ライトアップは今年で33回目。年々増える観光客の混雑緩和対策として、貸し切りバスなどの大型車の他に、今シーズンはマイカーやレンタカーなどの普通車も完全予約制となっています。人気がある展望台からの見学も予約制になりました。
例年、1日に7千~8千人が詰め掛け、交通渋滞などの問題が発生したため、今年から展望台の入場を1日千人までの予約制にし、「千円」の入場料も設定されています。8月の予約開始から2日で3万人を超える応募があり、抽選を行ったといいます。
ライトアップは今月20、27日、2月3、11、17日にも午後5時半~7時半に開催されます。
< トキワ荘を再現した(仮称)「マンガの聖地としまミュージアム」の完成予想図(画像:豊島区) >
豊島区が進めるトキワ荘再現施設「仮称)「マンガの聖地としまミュージアム」の着工日が1月15日、オープン日が2020年3月22日に決まっています。また当初一億円が目標だった寄付金は個人・法人合わせて約二億七千万円が集まりました。
「トキワ荘」は同区南長崎にあった木造二階建てアパートで、<手塚治虫>さん、<寺田ヒロオ>さん、<赤塚不二夫>さん、<藤子不二雄A>さん、<藤子・F・不二雄>さん、日本の女性少女漫画家の草分け的存在の<水野英子>さんら昭和を代表する多くのマンガ家たちが暮らしていました。
1982年、老朽化のため取り壊されましたが、区は2016年、元の場所に近い南長崎花咲公園に当時の姿で復元することを決めました。
総工費は約九9億5千万円。うち1億円を寄付金で賄う計画でしたが想定以上の金額が集まり、目標額を3億円に引き上げています。ふるさと納税による個人寄付は526件で計約1億838万円、法人寄付は147件で計1億6540万円。個人寄付には、同区高田3丁目に本社を置く「ビックカメラ」創業者<新井隆司>から8千万円の大口寄付があったものの、大半は3万円の小口で、東北から沖縄まで幅広い賛同者を得ています。
ミュージアムは「トキワ荘」とほぼ同寸の二階建てで、一階は回遊情報コーナーと企画展示室に。情報コーナーにはトキワ荘に関連する作家の著作約千二百冊を並べ、自由に読めるようにされます。二階はマンガ家の個室や共同トイレ、炊事場を間取りも含めて忠実に再現されます.
山形県鶴岡市は11日、「荘銀タクト鶴岡(市文化会館)」(設計管理 妹島・新穂・石川共同体/施工 竹中工務店・菅原建設・鈴木工務店)が建築やデザインの世界的なウェブマガジン「design(デザイン)boom(ブーム)」で、2018年の「世界中で最も話題の美術館と文化センター トップ10」に選ばれたと発表しています。
「designboom」はイタリア・ミラノ、中国・北京、米国ニューヨークの3都市を拠点とするメディアで、読者は全世界に約400万人いるとされています。毎年12月、1年間で取り上げたプロジェクトの中から、最も話題となったものを10件選んでいます。
「荘銀タクト鶴岡」は昨年3月に紹介されました。今回の記事では10カ所の筆頭に登場。「広い天蓋(てんがい)で覆われ、居心地が良いように設計されている」などとし、施設概要のほか、地元の学生や芸術団体のニーズに応えるための公共スペースがあることにも触れています。
< 安土城の模型(画像:滋賀県近江八幡市安土町小中・安土城郭資料館) >
戦国時代に<織田信長>が築き、豪壮華麗な天主を誇ったとされる「安土城」(滋賀県近江八幡市)の復元に向け、滋賀県が新年度から本格的な検討に乗り出します。全容の分かる資料がない「幻の城」で、海外の資料も調査してきましたが実を結んではいません。近年の「城ブーム」などを追い風に民間団体の再建熱も高まり、県は調査団の再派遣も視野に、名城復活への道を探ります。
「安土城」は築城から3年後の1582(天正10)年、天主が焼失しました。長年復元を望む声がある一方、城跡は国指定特別史跡のため、文化庁の許可を得るには建造当時の設計図や絵図などをそろえる必要があります。
そのため県と旧安土町は1984年、<信長>が天正遣欧使節を通じてローマ法王に献上したとされる屏風(びょうぶ)絵「安土城之図」を探す調査団をバチカンに派遣。その後も調査は続けられたが、発見には至っていません。
一方で全国的に城巡り観光が注目され、信長を討った武将<明智光秀>が主人公のNHK大河ドラマの2020年放映が決定。国も文化財の保護から活用へかじを切る中、県は経済効果が大きいとみて、復元の糸口を探ることにしました。
仮に屏風絵が見つかっても、耐震性の観点などから木造での復元は難しいとの見方が優勢です。そのため県庁内には、城跡に近く、かつ史跡指定外の場所に、信頼性が高いとされる復元図面で再建するのが最も現実的とする意見もあります。いずれにせよ巨額を要するため、民間と連携して可能性を探る方針です。
昨年、県に再建を提言した滋賀経済産業協会はコンクリート造りの場合、工費は300億円程度と試算。商業施設の併設も構想し「長期的に考えれば費用面はクリアできる」としています。
首里城公園では、2016(平成28)年8月から着手していた「首里城正殿」外部の漆等塗り直しの作業が、2019(平成30)年11月を持って完了しています。
首里城(スイグスク)は天然の漆が塗られた、いわば「漆工芸の作品」です。沖縄の強い日差しや台風による強烈な風雨で劣化したため、2年3ヶ月の工期をかけ美しくお色直しした正殿は、正に芸術作品といっていいほどの美しさと輝きを放っています。
1992(平成4)年11月2日の開園から約26年、その間にも部分的な塗り直しは行われてきましたが、背面側から 始まり、唐破風、正面左右と全方位を同時期に塗り直したのは今回が初めてとなります。
開園当時より研究が進み、より琉球王国時代に近い工程と技法によって塗り直しの作業が行われています。
熊本地震で被災した熊本城大天守(6階建て)の石垣が復旧し、熊本市は27日、報道陣に公開しています。敵の侵入を防ぐため、上に行くほど角度が急になる「武者返し」と呼ばれる美しい曲線が復活しています。
2016(平成28)年4月14日の熊本地震では、大天守で791個の石が崩れました。できる限り元の石で積み直したが、割れるなどして使えなくなった約120個については、石工が新たに作り直した。年明けからは、隣の小天守の石垣で約2400個の石を積み直す作業がすすめられます。
熊本市はラグビーワールドカップの試合が熊本で開かれる(2019年10月6日・10月13日)に合わせ、2019年10月5日から、大天守近くまで立ち寄れるようにして限定的に公開する予定です。2020年春ごろから復旧完了までは、18億円かけて整備する専用通路で見学できるようになります。
< 神戸市兵庫区のミナイチ跡地に建つビルの完成予想図(画像:和田興産)
兵庫県は、県内の商店街と周辺の住宅地を活性化させる「まちなか再生事業」の第1号として、神戸市兵庫区の東山・ミナイチ区域を認定しました。
商店と市営住宅が同居していた古いビルの建て替えなどが決まっており、ビルから近隣商店街への引っ越し費用や施設整備費などの一部を、県は神戸市などと補助します。
「まちなか再生事業」は兵庫県が2015年度に始めた事業。商店街再生を目指す市町は、県に申し出てモデル区域の指定を受け、民間の再生協議会を設立し、計画を策定する。県が事業として認定すれば、市町などと支援する。
東山商店街は、同区東山町周辺にあり、約130店舗のうち約1割が空き店舗になっています。
「ミナイチ」は、湊川協同組合の愛称で、地下1階地上10階建てビルの下層階で約40店が営業。ビル老朽化に伴い、3階以上にあった市営住宅は廃止され、ミナイチは2019年3月に営業を終えまう。高齢の店主の多くは廃業を検討。跡地には和田興産(神戸市中央区)が、2022年に14階建てマンションを建設し、1階に商店のスペースが設けられる計画です。
< 「ヴィアイン京都駅八条口」完成予想図(画像:JR西日本デイリーサービスネット) >
JR西日本のグループ会社、JR西日本デイリーサービスネット(兵庫県尼崎市)は18日、京都市南区のJR京都駅南側に計468室の宿泊特化型ホテル「ヴィアイン京都駅八条口」を来年5月30日に開業すると発表しています。
地上10階建てで延べ床面積約1万4100平方メートル。宿泊料金は1室2万520円から。京都駅から徒歩約2分という好立地を生かしてビジネス客や訪日客の利用を見込んでいます。
内装には、ベッドのヘッドボードに白生地製造卸の伊と幸(中京区)が開発した絹ガラスを用いる。墨色に染めた絹地に金箔(きんぱく)で意匠を施し、ガラスに封入した工芸品で和の雰囲気を演出し、差別化を図る。
同グループは、同ホテル近くに計432室の「ホテルヴィスキオ京都byグランヴィア」を同じ来年5月30日に開業します.
世界最大475ホテルのホテルネットワークを展開するアパグループが、神戸エリア2棟目、兵庫県内で3棟目となる直営ホテル「アパホテル(神戸三宮駅前〉」(中央区下山手通2-11-12)を、2020年1月に開業します。
同ホテルは生田神社西側、東急ハンズ三宮店の裏側に近接し、東門街や元町などの繁華街からも近い場所に開業。また、ビジネスやレジャーにも便利な立地となっています。
神戸に複数のホテルを進出させているのはこれまで東急REI、東横イン、サンルート、クラウンパレス/パールシティのみでしたが、アパ、ルミナス、神戸プラザホテル、リブマックス等が次々と二軒目を計画中です。
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