賃貸アパート大手「レオパレス21」の施工不良問題が混迷を深めているようです。同社が4月10日に発表した3月末時点の調査状況では、不良物件が2月末時点よりも約3800棟増え、計1万4599棟に拡大。改修工事費用の増加に加え、ブランドイメージ低下による客離れも明確になり、収益悪化の懸念が強まっています。
10日の発表では、調査が終わった約2万棟のうち7割超で不良があった計算となります。同社は全約3万9千棟を対象に調査を進めており、今後の施工不良件数の増加は必至の様相です。
同社は当初、「ネイルシリーズ」など10シリーズで施工不良があるとし、優先的に調査を開始。その後、国土交通省が2月に、その他の計42シリーズの調査を指示しました。新たに対象になったシリーズの調査は3割程度まで進んでいますが、すでに約1500棟の施工不良が判明しています。
同社は補修工事費用の引き当てなどによる特別損失計上で、平成30年度は最終赤字に転落する見通し。不良物件が追加されることで業績回復は厳しさを増します。同時にブランドイメージ低下の懸念も大きく、問題がクローズアップされる中で、今年3月の入居率は84・3%と過去3年間で最低水準となり、客離れが鮮明になっています。
賃貸アパートは生活に密着する事業だけに消費者からの信頼回復が重要。しかし同社が状況を公表すればするほど問題が根深いことだけが明らかになり、事態収束の道筋は見えてこないのが現状のようです。
< 奈良公園バスターミナルのイメージ(画像:奈良県) >
奈良県が2019年4月13日(土)、奈良市内に「奈良公園バスターミナル」をオープンします。
場所は県庁の東隣、道路を挟んで奈良公園の目の前という立地です。1階の観光バス乗降場のほか、駐機場、交通コントロール施設、歴史展示コーナーやレクチャーホール、店舗などを併設。3階にあたる屋上には緑地も整備されます。
東大寺や興福寺、春日大社、奈良国立博物館などが点在する奈良公園周辺は、修学旅行などの定番スポットであるほか、近年は外国人観光客も増加しており、多くの観光バスが乗り入れるため渋滞が発生しています。奈良県はバスターミナルの整備について、周辺における交通渋滞の緩和、周遊環境の向上を目的としています。なお、観光バスのバスターミナル利用は完全予約制です。
バスターミナルのオープンとともに、奈良交通グループの奈交サービスがターミナル内に土産物店「奈良銘品館 奈良公園バスターミナル店」を開業。そのほか、ターミナル内にはカフェやレストランなどが入居します。
建築や家具など近代デザインの基礎を築いたドイツの造形学校「バウハウス」設立100年を記念して発祥の地の同国中部ワイマールに新たな「バウハウス博物館」(ハイケ・ハナダ設計)が完成し、6日に一般公開が始まっています。「バウハウス」の歴史や約千点の貴重な資料が展示され、多くの市民が訪れているようです。
「バウハウス」は1919年4月、ドイツの建築家であり近代建築の四大巨匠(ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に)の一人とされる<グロピウス>(1883年5月18日~1969年7月5日)を初代校長に設立。機能性を備えた住宅や家具などの日常的な製品を市民に広く届けることを目標に掲げ、世界の建築やデザインに大きな影響を与えました。
移転先の北部デッサウに残るガラスを多く使ったコンクリート造りの旧校舎などが世界遺産に登録されています。
大丸松坂屋百貨店が運営する商業施設「BINO東洞院」が本日3日、京都市中京区東洞院通蛸薬師下ルにオープンしています。女性の美容と健康を軸に、ハンバーガー専門店やバレエグッズ店など計5店舗が入居しています。
施設は3階建てで、延べ1600平方メートル。米国発で京都初出店の「シェイクシャック」ではハンバーガーをはじめ、京都限定の宇治抹茶を使ったシェイク、舞妓をデザインした雑貨などを販売します。バレエ用品を扱う「チャコット」では、フィットネスのウエアも取りそろえています。
ほかにオーダースーツ専門店「ギンザグローバルスタイル」やセレクトショップ「ストラスブルゴ」が進出。ジム「ベストスタイルフィットネス」は6月の開店が予定されています。
大丸松坂屋百貨店を含むJ・フロントリテイリンググループは、苦戦する衣料品を圧縮し、雑貨や食料品の販売比率を高める商業施設を近年展開しています。「BINO東洞院」では、生活にこだわる若い男女をターゲットに飲食や運動などの「時間消費」をテーマとした施設を提案していくようです。
「無印良品」を展開する良品計画は4月2日、東京・銀座に4月4日に開業する旗艦店「無印良品 銀座」の内覧会を開いています。
6階から10階には、国内初のホテル「MUJI HOTEL GINZA」を併設し、また、同じく国内初のレストラン「MUJI Diner」を設け、無印良品の世界観を感じてもらうことを目指します。
1~6階の「無印良品」の売り場(面積約4千平方メートル)は、昨年12月に閉店した有楽町店の1・2倍。990店舗のなかで最大の広さになります。食品の取り扱いを増やしたのが特徴で、野菜や果物など生鮮品を約100品目そろえ、お弁当も販売。ベーカリーは朝7時半から焼きたてパンを販売します。地下1階にはオープンキッチンのレストランも。
今回オープンする世界旗艦店は、銀座の地に世界中から訪れる人や銀座界隈ではたらき生活を営む人、そこで販売する商品を生み出す生産者など、この店舗に関わる人たちがそれぞれに想いを馳せたり、実際に出会い、繋がりが生まれる場となることを目指します。そのために、生活者の視点で、くらしの基本として本当に必要な商品と本当に必要なサービスを揃え、銀座から世界中に無印良品の考える「感じ良いくらし」を発信していきますとのこと。
< 「ブルジュ・ハリファ」 >
本日は、様々な高層建築のため構造システムを構築しましたバングラデシュ系アメリカ人の建築技術者で建築家の<ファズラー・ラーマン・カーン>(1929年4月3日~1982年3月27日)の生誕90周年になります。
彼は、イギリス領時代のダッカ(現在のバングラデシュの首都)に生まれます。ダッカ大学で土木工学を学び、奨学金を得て、1952年に渡米。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で3年間、構造工学を学び、1955年より建築技術者としてのキャリアをスタートさせます。
シカゴに本社を置く、アメリカの大手建築事務所「スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)」に入社し、様々な高層ビルを手がけて行きます。
1969年に完成したシカゴの「ジョン・ハンコック・センター」の設計、1973年に完成した「シアーズ・タワー(現 ウィリス・タワー)」の設計で世界的にも有名になりました。
「ジョン・ハンコック・センター(最頂部:457.2m)」は完成時、アメリカで2番目の高さ、「シアーズ・タワー(最頂部:527.3m)」は完成時、アメリカで1番高いビルでした。
「シアーズ・タワー」は現在でも「1(ワン)ワールドトレードセンター(最頂部:541.3m)」(2014年11月3日開業)に続くアメリカで2番目の高さのビルです。
彼は、高層ビルの設計・建設には、強度のある「剛」の構造だけではなく、地震や風に対応する「柔」の構造も必要だとして、「チューブ構造」の建築技術を生み出しました。
チューブ構造とは、ビルの外側にフレームで筒状の構造体をつくり、全体をつるして支える仕組みです。建物を支える構造体を隠さずそのままデザインに取り込んだことでも、注目を集め、チューブ構造は、現在も高層ビルの建築に欠かせない技術となっています。
ちなみに「1ワールドトレードセンター」の設計は、彼の所属した「スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)」が手がけています。
その他、日本の「東京ミッドタウン」(2007年3月30日開業)や、アラブ首長国連邦ドバイにある世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ(最頂部:828.9m)」(2010年1月4日開業)もSOMの設計です。
< 「旧御料品製造所」(画像:川西市) >
兵庫県川西市教育委員会は、清涼飲料水「三ツ矢サイダー」を製造した大正期の施設など2棟(同市平野)を、市の登録文化遺産に登録しています。昨年3月に新設した制度で、地域の文化遺産を守るため、従来の指定文化財よりも基準や規制が緩やかな点が特徴。今回の2棟が登録の第1号となります。
指定文化財は、修理に補助金が出る一方、現状変更には教育委員会の許可が必要となるなど規制や基準が比較的厳しい制度です。同市教委は基準に満たない歴史、文化的な建物や伝承なども後世に広く残せるよう、基準を緩めた顕彰制度を導入。補助金はないものの、現状変更は届け出制となります。
今回登録された施設は、アサヒ飲料が所有する平野鉱泉工場跡の「旧御料品製造所」と「旧源泉地施設」。
同工場は明治期、炭酸ガスを含む水が湧き出た川西市平野地区に整備され、三ツ矢サイダーなどを製造。1971年に閉鎖されています。
「旧御料品製造所」は、皇室向けの製造施設で大正初期の建築とされる約50平方メートルの平屋で、当時まだ珍しかった鉄筋コンクリート造りの可能性が高いといいます。「旧源泉地施設」は約30平方メートルの平屋。湧き出る水をここでためて各製造施設に配水していたとみられています。
< 信玄ミュージアムの完成予想図(画像:甲府市) >
甲府市は、武田神社(創建1919(大正8)年)の南隣に建設を進めている「甲府市武田氏館跡歴史館」を4月5日(金)に開館すると発表しています。愛称は公募で寄せられた599件の中から、親しみやすさと国内外で有名な武田信玄の名が入っているという理由で「信玄ミュージアム」に決まっています。
武田神社は<武田信玄>の父<信虎>が建て、<信玄>、<勝頼>の3代が住んだ館の跡にあります。新施設は木造平屋建てで530平方メートル。入館無料の常設展示室では<信虎>、<信玄>、<勝頼。の3代を紹介します。特別展示室は有料(大人300円)で、日常の<信玄>の姿や<武田。氏が滅んだ後の館の変遷などを伝えます。
「エッフェル塔」は、フランスの首都パリの象徴的な名所となっている塔で、パリ7区、シャン・ド・マルス公園の北西に位置しています。「エッフェル塔」の名称は、塔の設計および建設者である<ギュスターヴ・エッフェル>に由来しています。
1889年のフランス革命100周年を記念してパリで第4回万国博覧会が開催されることが1884年に決定したものの、当初はそれほど目玉となるプランがあるわけではありませmmでした。
そうした中、橋梁建設、特に鉄橋において高い評価を得ていた建設会社・エッフェル社の技師である<モーリス・ケクラン>と<エミール・ヌーギエ>は1884年5月に、高さ300mの鉄の塔を建てて万博のシンボルとする案を立てました。この案に同じく社員である<ステファン・ソーヴェストル>が修正を加え、現在みられるエッフェル塔とほぼ同じ計画案を作成しました。この案は社長である<ギュスターヴ・エッフェル。の賛同と強力な支援を受け、各方面に売り込みが行われました。
建設は万博に間に合わせるため、2年2か月という驚異的な速さで、高さ312.3mの鉄塔を完成させました。またエッフェルは熟練作業員による少数精鋭主義を取るともに工事中の安全対策には特に意を払い、その結果工事期間中の死者は1人にとどまっています。総工費は当時として650万フラン(7億2300万)でした。
広島市西区東観音町の天満川沿いで70年余り続いてきた老舗料亭「う越久(うおきゅう)」が3月31日、のれんを下ろします。原爆からの復興と歩みをともにし、数多くの政財界人や著名人を迎えてきた。施設の老朽化などから閉店を決断したようです。
「う越久」は、西区観音本町で仕出しや魚の仲卸として開業、被爆後の1947(昭和22)年、現在の地に料亭として移転しました。増築を重ね、1951年~2010年ごろまでは割烹旅館としても愛されました。
野鳥や釣り人の小舟を眺める湖畔の宿として、<池田勇人>元首相や<美空ひばり>らがくつろぎの時間を過ごしたとされています。
バブル経済が崩壊、接待や付き合いの内容が変わる時代の流れのなかで、高級料亭は苦戦を強いられてきています。広島市内では、割烹旅館「ささき別荘」(南区・1950年創業、2004年閉店)などが店を閉じ、「う越久」も、築70年の建物では、改修費の利益を見込めないと判断、閉店を決断したようです。
長崎市の老舗料亭 「春海」 や 「富貴楼」 の閉店があり、地元神戸では、残念なことに、かなり前に「料亭の灯」が消えています。
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