ノートルダム大聖堂の再建をめぐり国内論争
4月
19日
政府は17日、尖塔の再建について、世界中の建築家に呼びかけて国際コンペを行うと発表しました。<マクロン>大統領はこれに先立ち、5年以内の再建を目指す方針を掲げ、「より美しい姿にしよう」と呼びかけ、デザイン変更に前向きな姿勢を示しています。
これに対し、保守系の最大野党「共和党」の<ボキエ>党首は「元通りの姿にすべきだ」との考えを表明。同党幹部は「大統領は謙虚になるべきだ」と注文付け、「国民の声を問う」としてインターネットの意見募集を開始しています。極右「国民連合」の<ルペン>党首も、新デザインの導入に反対しています。
文化財の建築家の間でも意見が分かれています。「耐久性を優先し、木造の骨組みや鉛製の屋根は、現代の軽い金属に替えるべきだ」との声に対し、「歴史的建築物は忠実に再現すべきだ」との反論が出たいるようです。
大聖堂は14世紀に完成。尖塔は倒壊の危険から18世紀に撤去されました。19世紀、文豪<ユゴー>の呼びかけで大聖堂が全面修復された際、建築家<ビオレ・ル・デュク>が、かつての尖塔に新デザインを加えて復元しています。
投稿日 2019-04-19 20:28
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2019-04-19 20:49
ワオ!と言っているユーザー