「門司港駅」保存・復原工事@鹿児島本線
7月
26日
「門司港駅」は九州における鉄道の玄関口として、1891(明治24)年に「門司」駅として開業。1914(大正3)年に移転し、このときから現在の駅舎が使われています。1942(昭和17)年、関門海峡をくぐる関門トンネルの開通にあわせ、「門司港」駅に改称。1988(昭和63)年には鉄道駅として初めて、駅舎が国の重要文化財に指定されました。
駅舎の工事は2012年に着手され、以降、解体調査や復原が進められてきました。方針としては、創建(1914年)当時の姿に戻すことが基本とされます。外壁は石貼り風にモルタルを塗り、屋根は天然の石盤を葺(ふ)き、さらに屋根まわりの飾りを復原。1929(昭和4)年に設置された正面車寄せの庇(ひさし)は除去します。
一方、駅舎正面の時計(1918年設置)や西側の通路上家(1931年増築)などは、その歴史的価値を尊重しそのまま残されます。修理後の駅舎は、これまでと同様、駅として使われます。
駅舎内部の1階旧三等待合室は、建築当初の姿を復原しつつ、構造補強を兼ねたエレベーターを新設。グランドオープン後は「スターバックスコーヒー」の門司港駅店(仮称)が入ります。