花径10センチばかりのカップ咲で、豪華な花姿の【ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサーヌ】を、花壇の中で見つけました。
樹高2メートルほどの高さに、数輪の花が咲いていました。
2002年、フランスの<メイアン>社が作出、日本には2008年頃に導入された品種です。
<ピエール・ドゥ・ロンサーヌ>は、フランス・ルネサンス期を代表する詩人で、「プレイヤード派」の中心人物として「詩人たちの君主」とたたえられた人物です。
詩人の名称のままの「ピエール・ドゥ・ロンサーヌ」という品種がありますが、遺伝子上のつながりはなく、まったく別系統の<バラ>です。
昨日の 「オオマツヨイグサ」 の花が、<一日花>としてしぼみだす頃に、元気に開花するのが【アサガオ】です。
日本で最も発達した園芸植物の【アサガオ】は、ヒルガオ科サツマイモ(イポメア)属の一年草で、世界的に見てもこれほど多種多様な形態に変化した園芸植物は見当たりません。
特に江戸時代に流行り育成された品種は<変化朝顔>と呼ばれ、他の園芸植物とは異なり一代限りの種が多く、品種名が付けられていません。
<田牧大和>著の 『花合せ 濱次お役者双六』 の物語の中心はこの<変化朝顔>で、江戸時代当時における趣味人たちの【アサガオ】にかける行状が、よく描かれていました。
7月頃から咲き出しています【オオマツヨイグサ(大待宵草)】ですが、夕方に咲き朝にはしぼんでしまう<一日花>ですので、早起きしないと大きく開いた花姿を眺めることができません。
花径6~8センチ程度、花弁は4枚あり柱頭が4裂した<雌しべ>があり、その周りに8本の<雄しべ>がとりついています。
アカバナ科マツヨイグサ属の2年草ですが、この【オオマツヨイグサ】は文献によると、同じ属の仲間である「オニマツヨイグサ」や「コマツヨイグサ」のように花がしぼんだあとでも赤くならないとありますが、朱色をしているしぼんだ花もあり、これは少々疑問に感じています。
これからの暑い夏場、よく花壇で見かけるのが「ニチニチソウ」ですが、この<ミニナツ>はその園芸品種です。
キョウチクトウ科ニチニチソウ属の1年草、花は短命ですが、次々と花を咲かせますのであまり気になりません。
花径2センチばかり、中心部に赤色の目が入り、花弁は風車の形をしています。
小さい花を株一杯に咲かせ、草丈10~20センチ程度です。
この<ミニナツ>シリーズは何種類かあるようで、「日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2013」の苗部門で、「ストロベリー」という品種が最優秀賞を受賞、本種は花形に合わせてか【カザグルマ】と名付けられています。
< 2015年7月30日 >
< 2015年6月29日 >
「クスノキ」の幹から剥がれ落ちた【ノキシノブ】を持ち帰り、当初は1センチばかりの葉が2枚から成長観察を記録してきました。
園芸指導書もなく手探りで育ててきましたが、なんとかりっぱな景色を見せてくれるまでになりましたが、やや成長の進捗度が遅くなりつつと感じるのは、「根」を張る余裕がなくなってきたのかもしれません。
先月(下)顔を出した赤矢印の「葉」が少しばかり伸び、今月は黄色矢印を含んで裏側に2ヶ所、新しい「葉」が頭をのぞかせています。
一応来月の切りの良い(30)回目を一区切りとして、【ノキシノブ(軒忍)】の報告の最終回にしようと考えています。
新人の「葉」が、この一ヶ月で大きくなることを期待して、また明日から水やりの毎日です。
花の少ない時期、何がしかの花と遭遇いたしますと、ホッとしてしまいます。
きれいな桃色の花弁で、目を楽しませてくれる【ピンクノウゼンカズラ(桃色凌霄花)】です。
青い空に映える橙色の 「ノウゼンカズラ」 は中国原産、ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属ですが、本種は南アフリカ原産で、ポドラネア属と属が違います。
花期は6月~10月頃で花径5~6センチ、花弁は5裂していて萼片も5裂、赤紫色の筋が花弁に入ります。
本種の花は比較的に軽く、「ノウゼンカズラ」の花のように花序が下に垂れず、横に広がりを作りながら咲いていますので、軽やかな感じを受けます。
常緑の低木で樹高としては2メートル前後に成長する【イオクロマ・キアネウム】は、中央アメリカから南アメリカに約20種が分布しています。
園芸的にもあまり見かけないナス科イオクロマ属の植物で、国内で流通しているのは数種だけです。
枝先の葉脇から散形花序を出し、約5センチほどの細長い筒状の花を束状に下向きに咲かせ、花色は紫・赤・黄・白等、4月~11月頃が開化期、ナス科ですのでアルカロイドを含む有毒植物です。
名称に「セダム」とついていますが、「メキシコマンネングサ」 などのセダム属ではなく、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で、「花月(カネノナルキ)」 や 「サルメントーサ」 ・ 「ゴーラム」 などの多肉植物の仲間です。
草丈は15センチ程度で、地を這うように成長、開花時期は7月~11月と長く、花径3ミリ程度の桃色の小さな花を密に咲かせます。
属名の「クラッスラ」はギリシア語で「厚い」という意味があり、原種だけでも500種を超え、種間交配による園芸品種が多数作出されています。
一般的にクラッスラ属は多肉の「葉」を鑑賞対象としていますが、この【クーペリーセダム】はかわいい花が楽しめる種で、園芸業界では「あかり」という名称で流通しています。
暑い夏場のこの時期は、<ファルコン植物記>で取り上げる植物の採集が難しくなってきて、少し焦り気味です。
【フヨウ(芙蓉)】はアオイ科フヨウ属の落葉低木で、7月~10月頃にかけて花径10センチ程度の花を咲かせますが、夕方にはしぼんでしまう<一日花>で、一般的には桃色の花色が多く普及しているようです。
変種としては、朝咲き始めのころの花弁の色は白色ですが、時間が経つにつれて桃色に変化することを酒に酔ったひとの顔色に見立てた八重咲きの 「スイフヨウ(酔芙蓉)」 があり、またアメリカアラバマ州原産で花径が20センチを超える大きな花姿の 「アメリカフヨウ」(草芙蓉) もこれからが楽しみです。
<ハイビスカス>は、アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属に含まれる植物の総称として使用され、フヨウ属には250種、<ハイビスカス>としては約8000種の園芸品種が作出されています。
前回は珍しい 「二段咲き」 の「オレンジフラミンゴ」を紹介しました。「八重咲き」は今までにも何種かアップしていますが、綺麗な橙色の【オレンジサニー】という品種を見つけました。
5弁花の「一重咲き」を見慣れた目には、「葉」と一体でなければ「なんだろうなぁ~」と思える花姿です。
<一日花>の<ハイビスカス>ですが、豪華な花姿で精一杯咲いている姿は、健気な感じがしてなりません。
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