夏の終わりから冬にかけて、星型をした紅桃色の5弁花の花を咲かせる【クロウエア・サリグナ】です。
オーストラリア東部、ニューサウスウェールズ州を中心として分布しているミカン科クロウエア属の常緑低木ですが、さすがにこの寒さでは葉の色があまり青々しくありません。
この【クロウエア・サリグナ】の葉は、披針形から槍形で幅があり、 「クロウエア・エクサラタ」 は、針状の細い葉をしており、この2種を掛けあわせた、「ポーリンダ・エクスタシー」という園芸品種が出ています。
園芸業界では「サザンクロス」として流通していますが、英名での「サザンクロス」はセリ科の植物を指しますのでまぎらわしく、本種の英名は「Willow-leaved crowea」といい、葉の形が「Willow(ヤナギ)」に似ているところから名付けられています。
本日は、ハッピーマンデー制度になった2000年から数えて15回目の「成人の日」で、飲酒が認められる年齢と言うことで、深紅色の<バラ>【乾杯】を、青年たちに捧げたいとおもいます。
フランスの<メイアン社>にも、 「チンチン」 というフランス語の乾杯を意味する赤色の<バラ>がありますが、本種の方が花弁数45枚、花径13センチの大輪で、花弁が尖って花の中心が高くなる<剣弁高芯咲き>の素晴らしい花姿です。
日本の<京成バラ園>の故鈴木省三氏の育成で、1983年ローマバラコンクールで金賞を受賞しています。
本日成人式を迎えられる青年たちには、花弁は肉厚で花茎もしっかりとしている【乾杯】は、雨に打たれてもうなだれることがありませんので、この<バラ>のように常に前向きな姿勢を持ち続けてほしいものです。
< リカステ・キャンディタ >
< リカステ・グルエンテ >
樹木の幹や枝、ときには岩肌などに着生して花を咲かせる「ラン」の仲間で、ラン科リカステ属の植物で、キューバ・メキシコ・ペルー・ブラジルなどに、約35種の原種が知られています。
株元から花茎を伸ばして、その先に一輪だけ花を咲かせます。
花は立派な<蕚>が三方向に大きく開いており、本来の花弁は中心に3枚ありますが、<蕚>より小さく、シンプルで清楚な感じで開いています。
品種改良されて、花色は黄色・白色・桃色・緑色・赤褐色と多彩ですが、青色系はありません。
属名のリカステは、トロイの最後の王プリアモスの娘「Lycaste」に由来して付けられています。
花弁(舌状花)が多数集まってボリューム感があり、立体的な花姿の「マスフラワー」としての<キク>です。
オランダにある<Deliflor Chrysanten B.D.>社の品種で、日本現地法人である静岡県浜松市にある<デリフローラジャパン>が取り扱っています。
一見普通の<キク>に見えてしまうのですが、花径10センチば狩りの中に、これだけ密に花弁が咲き誇る姿は、色合いと相まって豪華な一輪咲きです。
「ピンポン咲き」の<キク>として、 「ピンポンギク」 や 「フェリーポン」 を取り上げてきましたが、今回も丸い花姿の<キク>ですが、前者よりも大きくソフトボールぐらいの大きさがあります。
わたしも勉強不足で、この丸い形状には「ポンポン咲き」と「ピンポン咲き」があり、ともにオランダにての改良品種品ですが、その違いがあやふやで、園芸店でも混同されている感じです。
個人的に「ピンポン咲き」は、ピンポンのように小さく丸い形で、「ポンポン」咲きは完全な「八重咲き」の形状でその先端が丸く、全体が大きな球形になる品種だとしています。
写真の<キク>、いろいろと品種名を調べたのですが、「シローネ」 ・ 「フィーリングポン」 ・ 「バルーンマム」等、似たような花姿が多くて同定できませんでした。
【ラ・カンパネラ】といえば、<フランツ・リスト>のピアノ曲『パガニーニによる大練習曲』第3番を思い出しますが、練習曲と同様に力強いイメージを感じさせるフリル咲きの大輪種です。
百枚以上のフリル状の花弁が幾重にも重なり咲く姿は、豪華で圧巻です。
当初花が咲いたとき、育種家はフリル状の花弁が繊細だと想像しましたが、触ると花弁は厚くしっかりしているのに驚いたそうです。
この品種は「オークランド」という橙色の<バラ>の花から、突然生まれた枝変わりの品種で、愛知県幡豆郡にあります<アバンテローズ(内藤バラ園)>さんの<内藤完次>氏によって、2005年に作出されています。
冬場の花が少ないこの時期、大型の花を実らせる<キク>は、やはり貴重な植物です。
<アナスタシア>といえば、ロシア帝国最後の皇帝<ニコライ2世>と<アレクサンドラ皇后>の第四皇女をおもいだしますが、花の名称と関連があるのかは、分かりません。
花弁(舌状花)が細長く、花火を散らした感じで素直に伸びている特徴のある<スパイダー咲き>の花姿です。
花径10~13センチばかりの中輪一輪咲きで、花弁の色も写真の白色(アナスタシアホワイト)に始まり、緑色(アナスタシアグリーン)・ブロンズ色(アナスタシアブロンズ)・桃色(アナスタシアピンク)等、多彩な色の品種があるようです。
この寒い時期、鉢物に限らず門松や寄せ植えの素材として耐寒性のある<ハボタン>は良い働きを見せてくれていますが、何ともすごい<ハボタン>を見つけました。
以前にも虹色の<バラ>ということで、 「レインボーローズ」 という品種を紹介しましたが、なんと今回は「レインボーハボタン」ともいえる代物です。
正式な品種名は分かりませんが、<ハボタン>はアブラナ科アブラナ属の植物で、「キャベツ」や「ケール」の仲間ですので味は別として食用に耐えるはずですが、この虹色ではとても食べる気は起こりそうにもありません。
バイオの技術の成果だとはおもいますが、これから次々に「レンボウカラー」の植物が出てくるのかと、気になるところです。
花径3~4ミリほどの小さな白色の花が数十個集まって2センチばかりのひとつの花序をつくり、その花序が放射線状に広がり、線香花火のように15センチ程度の複散形花序を形成しているのが、【ホワイトレースフラワー】です。
セリ科アミ(ドクゼリモドキ)属の一年草で、地中海沿岸が原産地とされています。
同じセリ科に「ブルーレースフラワー」がありますが、こちらはトラキメネ属に分類され、原産地はオーストラリアの植物です。
猛毒成分を含む「ドクゼリ(毒芹)」の花に似ていますので、別名「ドクゼリモドキ(毒芹もどき)」と名付けられていますが、本種に毒は含まれていません。
三井住友銀行兵庫支店の入り口横にある植え込みに、【ニホンスイセン(日本水仙)】がきれいに咲き誇っています。
ヒガンバナ科スイセン属の耐寒性多年草で、この花は種子が出来ませんので増殖は<鱗茎>の株分けで行います。
地中海沿岸から中近東にかけてが原産地で、約50種の原種が知られていますが、本種だけが地中海から離れた日本や中国に分布しています。
一説によると黒潮に流された種が海岸にたどり着き、自生したと考えられています。
芳香のある盃状の花姿で、白色の6弁花で副花冠は黄色、雄しべは6本、雌しべは1本で花期は1~2月頃ですので、これから順次花が開き目を楽しませてくれそうです。
ちなみに、英国王立園芸協会(RHS)の 「スイセン」の分類 基準によれば、本種は<8W-Y>となります。
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