<諏訪敦彦> (59)の監督作品 『風の電話』 が、第70回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式出品されています。
岩手県大槌町に設置された「風の電話」をモチーフに、少女「ハル」が広島から故郷・岩手にたどり着くまでの道のりと心の救済を描いた本作。東日本大震災で家族を失い広島に移り住んだ「ハル」を<モトーラ世理奈>が演じ、<西島秀俊>、<西田敏行>、<三浦友和>らが共演しています。
同映画祭のジェネレーション部門は、発掘作品や若者が出演する作品を対象としており、「ジェネレーション(14plus)」と「ジェネレーション(Kplus)」という2つのコンペティションで構成されています。『風の電話』は「Generation 14plus」に招待されました。<諏訪>の作品がジェネレーション部門に選出されるのは、2009年製作の 『ユキとニナ』 以来2度目になります。
映画祭サイドは、本作の選出理由を「主人公の若い女性の視点から、まだ過去とは言えない日本社会のトラウマとその風景を幅広いキャラクターとストーリーで、繊細かつエモーショナルに描いたロードムービーです。これは、映画だからできる素晴らしい作品だと思っています。このことを、我々は、ぜひベルリンでたたえたい」と説明しています。
第70回ベルリン国際映画祭は、ドイツ現地時間2月20日から3月1日に開催。『風の電話』は日本で明日1月24日(金)に全国で公開されます。
<山田孝之>(36)が主演を務める『ステップ』が、2020年4月3日(金)より全国で公開されます。
<重松清>の同名小説『ステップ』(2009年3月・中央公論新社刊)を原作とした本作は、突然妻を亡くした主人公「健一」が、娘の美紀とともに歩んでいく10年間を描いた物語です。「健一」を<山田孝之>が演じ、『虹色デイズ』(2018年) ・ 『大人ドロップ』(2007年)の<飯塚健>(41)が監督、脚本、編集を担当しています。
結婚3年目、30歳という若さで妻の「朋子」に先立たれた「健一」。妻の父母から1人娘の「美紀」(:(2歳~12歳)中野翠咲・白鳥玉季・田中里念)を引き取ろうかと声をかけてもらいましたが、「健一」は妻と時間をともにした妻の気配が漂う家で、娘と天国にいる妻との新しい生活を始めることを決めます。娘の美紀の保育園から小学校卒業までの10年間、さまざまな壁にぶつかりながらも、亡き妻を思いながら、「健一」はゆっくりと歩みを進めていきます。
<秦基博>(39)が書き下ろした主題歌『在る』が流れる予告編には、家事や育児、仕事に励みながらも「もうダメかもしれないな」と「健一」が弱音を吐くさまを収録。彼を温かく見守る周囲の人々を演じるのは、保育園の先生の<伊藤沙莉>、カフェの店員<川栄李奈>、健一が勤務する会社の同僚<広末涼子>、健一の義母<余貴美子>、健一の義父<國村隼>らがキャストに名を連ねています。
【追記3月30日】配給元のエイベックス・ピクチャーズは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う各行政機関の発表や方針を鑑みて公開を延期したと発表しています。
1970年代後半のイギリスで人種差別撤廃を主張し続けた若者たちによる運動を追った音楽ドキュメンタリー『白い暴動』が、4月3日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、UPLINK吉祥寺ほか全国で順次公開されます。
「英国病」と呼ばれるほどの経済破綻状態に陥っていた時期のイギリスを舞台とした本作。市民は募る不満や不安を移民に転嫁し、特に黒人たちへ暴力の矛先を向けていました。そんな中、芸術家として活動していた<レッド・ソーンダズ>を中心とした数人の若者たちが発足した集団「ロック・アゲインスト・レイシズム」は、人種や生まれによる差別への反発から抗議を開始。彼らのメッセージはミュージシャンの<ザ・クラッシュ>、<トム・ロビンソン>、<スティール・パルス>らに支持され、約10万人によるデモ行進と音楽フェスティバルが決行されました。
監督を務めたのは、BBCのドキュメンタリーや短編「Let's Dance: Bowie Down Under(原題)」を手がけた<ルビカ・シャー>です。アジア系移民の家庭に生まれた彼女は、両親が直面した人種差別について聞き興味を抱いたことで制作を決意しました。
ソーンダズ、ロジャー・ハドル、ケイト・ウェブ、クラッシュ、ロビンソン、シャム 69、パルスが出演。このたび公開されたティザーヴィジュアルには、フェスティバルでクラッシュが楽曲『白い暴動』を演奏しているカットが収められています。撮影したのは、ロック・アゲインスト・レイシズムのメンバーでもあったカメラマンの<シド・シェルトン>です。
第74回毎日映画コンクール賞の 「ノミネート作品」 から、各賞が発表されています。
日本映画大賞に輝いたのは、<石川慶>が監督を務めた 『蜜蜂と遠雷』 でした。監督賞、スポニチグランプリ新人賞の<鈴鹿央士>とあわせて最多3冠を獲得しています。また<阪本順治>監督の 『半世界』 も<池脇千鶴>の女優助演賞、脚本賞、録音賞で3冠を達成しています。
日本映画優秀賞には<藤井道人>が監督した 『新聞記者』 が選ばれ、<シム・ウンギョン>が女優主演賞に。男優主演賞には 『カツベン!』 の<成田凌>が輝き、同作は美術賞とあわせて2部門で受賞しています。また男優助演賞は 『凪待ち』 の<吉澤健>へ、スポニチグランプリ新人賞は『蜜蜂と遠雷』の<鈴鹿央士>のほか 『町田くんの世界』 の<関水渚>が選ばれています。
また、映画ファンの投票で決まる「TSUTAYAプレミアム映画ファン賞」は、日本映画部門で『凪待ち』、外国映画部門で<トッド・フィリップス>監督の 『ジョーカー』 が受賞しています。
<波瑠>(28)と<成田凌>(26)がダブル主演を務める「弥生、三月-君を愛した30年ー」が、2020年3月20日(金・祝)より全国で公開されます。
ドラマ『同期のサクラ』(2019年10月9日から12月18日まで日本テレビ系「水曜ドラマ」)の<遊川和彦>(64)が自身のオリジナル脚本を映画化する本作は、ある男女の30年間を3月だけの出来事で紡ぐラブストーリーです。
高校時代に親友「サクラ」を病気で亡くした「弥生」と「太郎」が、互いへの思いを秘めたまま別々の道を歩み出し、運命に翻弄されながらも年月を重ねていくさまが描かれます。
<波瑠>が「弥生」、<成田凌>が「太郎」を演じ、「サクラ」役に<杉咲花>、<岡田健史>、<小澤征悦>、<黒木瞳>がキャストに名を連ねています。
夫や子どもに人生を捧げてきた83歳の主婦が、長年の自分の夢をかなえるべくスコットランドの山を目指す姿を描いたヒューマンドラマ『イーディ、83歳 初めての山登り』が、2020年1月24日から全国で公開されます。
ロンドンで暮らす「イーディ」は30年間にわたって夫の介護を続けてきましたが、娘にはその苦労を理解してもらえず、老人施設への入居を勧められています。そんなある日、「イーディ」はフィッシュアンドチップス屋の店員のふとした言葉をきっかけに、かつての夢だったスコットランドのスイルベン山に登ることを決意します。
夜行列車でスコットランドへ向かった彼女は、偶然知り合った地元の登山用品店の青年「ジョニー」をトレーナーとして雇い、山頂を目指すための訓練を開始します。誇り高く頑固な「イーディ」は「ジョニー」と衝突を繰り返しますが、彼の丁寧な指導のもと多くのことを学び、人に頼ることの大切さに気づいていきます。ついに準備を終え、念願のスイルベン山に挑む「イーディ」でしたたが。
主演は『縞模様のパジャマの少年』(2008年・監督: マーク・ハーマン)の<シーラ・ハンコック>(86)。共演に『ファンタスティック・ビースト』シリーズの<ケビン・ガスリー>(31)、『天使の分け前』 (2012年・監督: ケン・ローチ)の<ポール・ブラニガン>(33)。
監督は、『ミュータント・クロニクルズ』(2008年)・『沈黙の殺意』(1999年)の<サイモン・ハンター>(50) 脚本は、<エリザベス・オハローラン>が務めています。
ダム、トンネルなど数々の大プロジェクトに携わってきた実存する組織「前田建設工業株式会社」の「ファンタジー営業部」を題材にした映画『前田建設ファンタジー営業部』が、1月31日(金)より公開されます。建設業に興味のない方々にも建設業の魅力を伝えられる作品となっています。
2003年、「前田建設工業」のオフィスの片隅にある広報グループ。ある日、満面の笑みをたたえたグループリーダーの「アサガワ」(小木博明)は「うちの技術で、マジンガーZの格納庫を作ろう!」と言い出します。働くことに情熱を見いだせないでいた「ドイ」(高杉真宙)をはじめ、同グループの「ベッショ」(上地雄輔)、「エモト」(岸井ゆきの)、「チカダ」(本多力)らは上司のムチャぶりに巻き込まれ、実際には作らないが実物を作るのと全く同じように取り組むという無謀なプロジェクトに立ち向かうことになります。
果たしてファンタジー営業部は、無事に「地下格納庫」の設計図と見積もり書を完成させ、プロジェクトを成功させることができるのでしょうか。
前田建設工業株式会社『前田建設ファンタジー営業部1 「マジンガーZ」地下格納庫編』(幻冬舎文庫)を原作として、監督は、『トリガール!』(2017年)の<英勉>(52)、 脚本は、『夜は短し歩けよ乙女』 (2017年・監督:湯浅政明 )の<上田誠>(40)が務めています。
映画監督<諏訪敦彦>(59)の『誰も必要としていないかもしれない、映画の可能性のためにー制作・教育・批評』が、1月24日公開される<モトーラ世理奈>を主演に迎えた最新作 『風の電話』 公開に先立ち、(フィルムアート社)より1月16日に発売されています。
本書は6章から構成されており、、自身の歩みを振り返る書き下ろし随筆、<北野武>やポルトガルの映画監督<ペドロ・コスタ>の作品を扱った映画評論、<西島秀俊>と<三浦友和>が<諏訪敦彦>とその作品を語る録り下ろしインタビューなどが収録されています。
また、かつて教鞭を執った東京造形大学(学長を2008年から2013年まで務め)での入学式や卒業式における式辞、『H Story』(2001年) ・ 『ライオンは今夜死ぬ』 (2017年)などのシノプシス、企画書といった貴重な資料も収められており。<諏訪>ファンならずとも映画ファンとして貴重な資料となる一冊だと思います。
1981年にロンドンで初演されて以来、観客動員数は世界累計8100万人に達し、日本公演も通算1万回を記録するなど、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔『キャッツ』を 映画化したした『キャッツ』 が、2020年1月24日(金)から全国で公開されます。
『レ・ミゼラブル』(2012年) ・ 『英国王のスピーチ』(2010年)の<トム・フーパー>が監督、<スティーブン・スピルバーグ>が製作総指揮を務め、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルの<フランチェスカ・ヘイワード>(28)が「ヴィクトリア・ザ・ホワイト・キャット」を演じたほか、<ジェームズ・コーデン>、<ジェニファー・ハドソン>、<テイラー・スウィフト>、<ジュディ・デンチ>、<イアン・マッケラン>ら豪華キャストが共演しています。
人間に飼いならされることを拒み、逆境の中でもしたたかに生きる個性豊かな「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる猫たち。満月が輝くある夜、年に一度開かれる「ジェリクル舞踏会」に参加するため、街の片隅のゴミ捨て場に「ジェリクルキャッツ」たちが集まってくる。その日は、新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜であり、猫たちは夜を徹して歌い踊るのですが。
『サウンド・オブ・ミュージック』・『スター・ウォーズ』などの大作映画を85年以上にわたって配給 1935年、「トゥウェンティエス・センチュリー・ピクチャーズ」と「フォックス・フィルムズ」の合併によって誕生した「20世紀フォックス」ですが、同社を買収したディスニーが、この社名から「フォックス」を外して「20世紀スタジオ」に変更します。
系列の映画制作会社「フォックス・サーチライト」の社名も、「サーチライト・ピクチャーズ」に変更されます。
ディズニーは昨年、フォックスの資産を710億ドルで買収しました。社名からフォックスがなくなっても、ロゴやタイトルカード、冒頭に流れる音楽は、フォックスの文字がなくなる以外は、そのまま変更しない。
「サーチライト・ピクチャーズ」の新社名は、2月14日に公開される『ダウンヒル』から使われます。「20世紀スタジオ」は、2月21日公開の『野性の呼び声』から登場します。
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