<藤井聡太王位>(351)@第66期王位戦七番勝負第3局
7月
30日
29日、<藤井聡太王位>(23/竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将の七冠に)に<永瀬拓矢九段>(32)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負」の第3局が北海道千歳市のホテル「ポルトムインターナショナル北海道」で始まりました。
第1局は千日手が成立、指し直しの末に<藤井聡太王位>が先勝。第2局も難解なねじり合いを制して、<藤井聡太王位>が連勝でした。第3局は、<藤井聡太王位>が6連覇に王手をかけるか、<永瀬拓矢九段>が巻き返すかに注目です。
午前9時、立会人の<島朗九段>(62)の合図で、先手の<永瀬拓矢九段>が初手を「7六歩」と指しました。前局に続いて「角換わり」の戦型を見こみましたが、<藤井聡太王位>は3四歩(2手目)で予想を裏切り、角筋を止めて雁木に構えました。<永瀬拓矢九段>は7九角(15手目)から飛車先の交換を見せ、7七銀(17手目)から駒組みを目指しています。
藤井は雁木、永瀬は矢倉模様でじっくりとした駒組みが続き、<藤井聡太王位>が8六歩(38手目)と突き捨てて動きを見せましたが、本格的な開戦には至らず、両者とも一手一手に時間を使う難しいやりとりを展開しています。
先手番の<永瀬拓矢九段>が午後6時、47手目を封じて初日の戦いを終えています。各8時間の持ち時間のうち、第1日の消費時間は<永瀬拓矢九段>が3時間38分、<藤井聡太王位>が3時間57分です。第3局の二日目が、このあと午前9時から封じ手を開封し、指し継がれます。