<前澤友作>さんの京都別邸〈智水庵〉@『Casa BRUTUS』7月号
6月
9日
<前澤友作>さんの京都別邸〈智水庵〉が、7月9日発売の『Casa BRUTUS』7月号の特集「和風モダンを学ぶ。」の表紙に本人共々登場しています。
〈智水庵〉は、明治30年代に建設が始まったと考えられ、遅くとも大正11年(1922)までには現在の構成になったと推測されています。これまでに所有者が何度も変わり、そのつど増築・改修が繰り返されてきましたが、<前澤友作>さんは2018年に購入して以降、約7年もの歳月を費やして、丹念に数寄屋建築の改修と日本庭園の作庭を行ない、表紙および47ページにわたるボリュームにて徹底取材されています。
「数寄屋」・「茶室」・「茶人」は、研究室時代の研究テーマでもありました。恩師の補助で設計業務に参加しました伊豆山の旅館には、初実施作品ということで、新婚旅行で出向きました。設計条件は「ひとり一泊10万」でした。
建築雑誌『新建築』をはじめ、多くの和風旅館特集で取り上げてもらい、写真家の<荒木経惟>の撮影場所になったときには、驚きました。
アクロバット的な現代建築と対照的な位置にいる「数寄屋建築」ですが、「粋な」日本建築の原点として、このような形で紹介されることは嬉しい特集でした。