14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比75銭円高・ドル安の「1ドル=146円70〜80銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=145円78銭」、安値は「1ドル=147円10銭」でした。米国が日本に対して通貨安の是正を求めるとの思惑が広がり、円買い・ドル売りが進んでいます。
14日、ロイター通信が韓国政府関係者の話として「5日の米国との会談では韓国ウォン相場について協議した」と報じました。<加藤勝信財務相>が近く検討しています<ベッセント米財務長官>との会談で円安是正が議論されるとの観測にもつながり、韓国ウォンや円を買ってドルを売る動きが進んでいます。
市場では、米政権がドル安を好む傾向にあるようだとの市場の見方が強まったとの声が聞かれ、円買い・ドル売りが広がりました。このところ急激に進んだ円安・ドル高の持ち高調整も引き続き円を支えています。米財政を巡る懸念からも円買い・ドル売りが入った面もみられます。
一方、中国に続き日本など米国の主要な貿易相手国との交渉が進展するとの期待は根強くあり、円の上値を抑えています。米景気の底堅さを背景に、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期が後にずれるとの見方から、米長期金利が上昇したことも円相場の重荷となりました。