ファルコン植物記(2204)大きな果実【カリン】(6)
12月
14日
出向いていますデイケアで、大きな【カリン】の果実がありました。来週月曜日に行われます「絵手紙教室」で使用されるようです。
【カリン(花梨)】は、バラ科カリン属の落葉高木です。中国から日本へ渡来した薬用にもされる果樹で、その果実は石細胞が多く含まれるため硬く生食はできませんが、カリン酒や砂糖漬け、のど飴などの原料に使われています。
花期は3~5月頃で、新葉とともに5枚の花弁からなる白や淡紅色の花を枝先に咲かせます。果実は大型のナシ状果で、長さ10~15センチの楕円形または倒卵形で、紅葉する10~11月に黄色く熟します。
果実は、芳香が高いですが、果肉中に〈石細胞〉が多く含まれているので硬く、味もとても渋いので生食には適しません。また、【カリン】を含む「バラ科の植物」(ウメ・アンズ・モモ・ビワなど)の未熟な果実には、<アミグダリン>と呼ばれる青酸配糖体という成分が含まれています。この<アミグダリン>自体には毒性は無いのですが、これらバラ科の未熟な果実(特に種子)を生食すると、体内で腸内細菌の働きによって分解され、最終的にはシアン化合物である<青酸(シアン化水素)>を生じます。この<シアン化合物>が人間にとって有毒で、致死性の毒物ですが、カリン酒やカリンシロップなどを作る過程でアルコールや砂糖(ハチミツ)等によって毒性は分解されます。
投稿日 2024-12-14 16:56
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投稿日 2024-12-14 17:17
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投稿日 2024-12-14 17:28
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投稿日 2024-12-14 17:56
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