27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に3営業日続伸し、前日比1円95銭円高・ドル安の「1ドル=151円10〜20銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=150円45銭」と約1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けています。円の安値は「1ドル=151円80銭」でした。
米債券市場では長期金利は一時、債券価格は高くなる前日比(0.08%低い)(4.22%)を付けています。27日実施の7年物国債入札の結果が堅調と受け止められたことも、需要の強さを意識した債券買いにつながりました。米長期金利は今月中旬に(4.5%)と約5カ月ぶりの水準に上昇し、円は対ドルで「1ドル=156円台」まで下落する場面がありました。27日は日米金利差の拡大観測が後退し、持ち高調整の円買い・ドル売りが入りやすくなっています。
米国は28日に〈感謝祭〉の祝日で休場となります。週末にかけて連休を取る市場参加者も多いとみられ、27日は、月末を控えた円買い・ドル売りが膨らんだようです。日銀が12月に利上げするとの観測が意識されており、円買い・ドル売りを促しているとの声も聞かれ、円高・ドル安が勢いづきました。