1日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、午前終値は前72銭銭(2.26%)安の3万8196円53銭でした。前日の米ハイテク株安や、日銀による追加利上げの思惑と外国為替市場での円高・ドル安傾向を受け、朝方から幅広い銘柄が売られました。
前日の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が(2.7%)安、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は(4.0%)安となるなど、ハイテク株や半導体株の下落が目立ちました。東京市場でも朝方から東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株が軒並み安となり、日経平均株価を押し下げています。
日銀の<植田和男総裁>は、
10月31日まで開いた金融政策決定会合後の会見で、次回の利上げについて「時間的余裕がある」との表現を使わないと語りました。早期の追加利上げが意識されたことで、外国為替市場では円相場が強含み、自動車や機械など輸出関連株売りにつながっています。半面、国内の長期金利が上昇したことで、銀行株の一角には利ざやや運用収益の改善を期待した買いが入り、相場を下支えしています。
3連休を控えるなか、11月1日に発表されます10月の雇用統計の発表や11月5日の大統領選など重要イベントが相次ぐとあって、午後も株の買い持ち高を手じまう動きが優勢でした。大引けにかけては一段安となっています。
終値は大幅に続落し、前日比1027円58銭(2.63%)安の3万8053円67銭で終えています。