「1ドル=156円27銭」
5月
21日
20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続落し、前週末比60銭円安・ドル高の「1ドル=156円20〜30銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=156円31銭」、高値は「1ドル=155円74」銭でした。
米連邦準備理事会(FRB)高官が相次いで利下げ転換に慎重な認識を示したことを受け、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大観測で円が売られ、ドルが買われました。
アトランタ連銀の<ボスティック総裁>は朝方のテレビの番組で、インフレ率が2%へ向けた軌道に乗っていると確信するには「しばらく時間がかかるだろう」と述べ、利下げ転換に慎重な姿勢をみせました。<バー(FRB)副議長>も20日の講演で、2024年1〜3月期の物価指標をめぐって「失望的だった」とし、(FRB)は制限的な政策金利水準をさらに長く続ける必要があると述べています。
クリーブランド連銀の<メスター総裁>は20日のテレビに出演し、4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことは「良いニュースだった」と述べていますが、一方、「インフレがどのような道をたどっているかをみるにはまだ早い」と語り、さらなるデータで見極める必要があるとの見方を示しています。市場の過度な米利下げ期待が修正され、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大から、円売り・ドル買いが出ています。
一方、円の下値は限られました。週内発表の景気指標や4月30日〜5月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の内容を見極めたいとして、様子見の雰囲気がありました。