大相撲九州場所(14日目)@福岡国際センター
11月
27日
前頭筆頭<高安>は前頭十五枚目<輝>を、「はたき込み」で制し五連勝で12勝目を挙げています。今年は春、秋場所と千秋楽まで優勝を争ってあと一歩及びませんでしたが、初優勝の可能性が見えてきました。
<高安>は、2005年春場所が初土俵。初土俵から所要105場所での初優勝なら、優勝制度ができた1909年(明42)以降、歴代2位の遅い記録となります(旭天鵬:121場所)。また、新入幕から所要68場所は歴代3位、32歳8カ月での初優勝なら年6場所制となった1958年以降では歴代4位となるなど、ベテランらしい記録となります。
大関<貴景勝>は前頭十三枚目<王鵬>を「押し出し」で破って3敗対決を制し、大関の意地を見せています。<高安>とは対戦を終えており自力優勝の可能性はありませんが、優勝への望みは残っています。
休場明けの前頭九枚目<阿炎>は力強い取組で関脇<豊昇龍>を引き落としで下し、<阿炎>も三敗対決を制し、優勝へ望みを残しています。
初の年間最多勝が確定している関脇<若隆景>は前頭五枚目<北勝富士>を「押し出し」で破り8勝目とし、勝ち越しを決めています。
(14日目)を終えて優勝争いは千秋楽に持ち越され、2敗の前頭筆頭<高安>、3敗の大関<貴景勝>、九枚目<阿炎>の3人に絞られました。