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- 今年の読書(103)『ノーマンズランド』誉田哲也(光文社文庫)
本書『ノーマンズランド』は2017年11月に光文社より単行本として刊行されていました。待ちに待っていましたが、ようやく文庫本として2020年11月20日に文庫本化になりました。
捜査一課の刑事「姫野玲子」を主人公とした 『ストロベリーナイト』 に始まるシリーズとして、本書は前作 『ルージュ 硝子の太陽』 に次ぐ9冊目となります。
まず導入部は、バレーボールを通して親しくなった高校生の物語で幕を開けますが、女子高生の突然の失踪で、終わります。
東京都葛飾区で女子大生の他殺体が発見されますが、指紋から容疑者の男「大村」がすぐに割り出されますが、「大村」はすでに「佐久間」を殺した別件で逮捕されていました。
個の取り調べが極秘のうちに進められており、「姫川班」には「大村」の情報が判らず、捜査は行き詰まりを見せる中、「姫川」は、検事の「武見」と接触を図り事件の概要を聞き出そうとしますが、殺された「佐久間」は北朝鮮籍の「姜明秀」だとはんめい、事件の背後に北朝鮮による拉致問題が絡み、冒頭の女子高生失踪事件と結びつき、公安部との絡みで意外な展開が広がっていきます。
「姫川」の宿敵ガンテツこと「勝俣」刑事の公安部時代の過去とも絡めながら、幾重にも仕掛けが施された物語が展開する重い内容の構成でした。
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