新型コロナウイルス@神戸市
5月
3日
チームによりますと、感染後しばらくしてできるIgG抗体が33人から検出されています。救急や発熱外来を受診した患者は対象から外しています。
神戸市全体の性別や年齢の分布に合わせて試算しますと、4月7日の緊急事態宣言が出る前に、既に2.7%に当たる約4万1千人に感染歴があったことになるといい、当時、神戸市でPCR検査によって把握されていた感染者数の数百倍が感染していた可能性があるとのことです。
研究チームは、「相当数の人が感染しており、PCR検査だけでは実態をつかめていない可能性が示された」と指摘。既に感染した人の割合が抗体検査で把握できるようになれば、外出やイベントの自粛を緩めるかどうかの判断材料にできるとの見方を示しています。
また、新型コロナウイルス感染症のため、神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区)に3月に入院した70代の男性患者が、5回目のPCR検査で初めて「陽性」反応が出ていたことが公表されています。症状があるのに、4回の「陰性」を経て感染が確認されました。同市保健所は「PCR検査は万能ではない」と感染を見極める難しさを指摘しています。