国が群馬県長野原町で建設を進めていました多目的ダム「八ツ場ダム」が、3月31日に完成します。建設計画が浮上した1952年以降、旧民主党政権時代に事業の是非が議論となるなどの曲折を経てきました。建設費用は約5320億円。4月1日から本格的な運用が始まり、利根川下流に位置する首都圏の治水と水源確保などに活用されます。
「八ツ場ダム」は1947年(昭和22年)9月8日~17日に関東・東北地方を襲ったカスリーン台風の被害を受けて、国が計画。建設に反対する地元の声もありましたが、水没する地域の住民との補償交渉が2001年に合意に達し、建設へ大きく動きだしました。
「コンクリートから人へ」を掲げた旧民主党政権では、<前原誠司>国土交通相(当時)が建設中止の方針を打ち出しましたが、地元の住民や首長らの反発を受け2011年に撤回されています。
2015年に本体工事が始まり、2019年6月に完了。有効貯水容量は9000万トンで、利根川上流のダム群の中でも比較的大規模となります。近年は台風の襲来や豪雨が頻発し、首都圏で広域的な浸水被害が発生しているほか、会期が延期となった2021年の東京五輪では水道需要の急増が見込まれます。このため、水害・渇水対策としての効果が期待されています。
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投稿日 2020-03-31 18:40
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2020-03-31 19:55
ワオ!と言っているユーザー