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神戸:ファルコンの散歩メモ

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ご冥福を祈ります<八千草薫>さん

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ご冥福を祈ります<八千草薫>さ...
『宮本武蔵』・『ディア・ドクター』などの映画や『岸辺のアルバム』をはじめとする名作ドラマに出演した大阪府出身の女優の<八千草薫>(1931年1月6日~2019年10月24日)さんが、膵臓がんのため東京都内の病院でなくなられています。88歳でした。

昭和を代表する名女優がまた1人、静かに去りました。昨年2月9日に所属事務所の公式サイトで、2018年1月に膵臓がんの手術を受け、2019年に入って肝臓にもがんが見つかり、闘病中であることを公表していました。

<八千草>さんは、<倉本聰>氏(84)が脚本を書き、2019年4月にスタートするテレビ朝日の帯ドラマ『やすらぎの刻~道』に出演する予定でしたが、治療のため降板

作品は2017年4月から9月まで放送された『やすらぎの郷』の続編で、<石坂浩二>(77)扮する脚本家「菊村栄」が執筆するシナリオ「道」が新たに映像化されていく物語です。主人公の晩年を<八千草>さんが演じることになっていました。ドラマは2層構造で、「道」と同時に『やすらぎの郷』の「その後」も描かれる予定で、「九条摂子」役では一部に出演していました。

1947年に宝塚歌劇団に入団。1952年の『源氏物語』で「若紫」を見事に演じて評判を呼びました。美貌、清純派の娘役として一世を風びし、雑誌企画の「お嫁さんにしたい女優」で何度も1位を獲得しています。

1951年に『宝塚夫人』(監督小田基義)で映画デビュー。映画専科に所属して外部出演も数多くこなし、ヒロイン「お通」を演じた1954年の『宮本武蔵』(監督稲垣浩)が米アカデミー賞で名誉賞(外国語映画賞)を受賞するなど海外にもその名が知れ渡り、1955年公開の日伊合作の『蝶々夫人』(監督カルミネ・ガローネ)で主役の「蝶々」さん役に起用されました。

宝塚を1957年に退団して本格的に映像の世界に進出。『花の生涯』(1963年)『独眼竜政宗』(1987年)などのNHK大河ドラマで活躍。おっとりした良妻賢母のイメージが強かったですが、1977年の原作・脚本<山田太一>の『岸辺のアルバム』で浮気をする主婦「田島則子」役を好演し、ドラマの代表作なりました。

宝塚を退団した1957年に20歳近くも年上の映画監督<谷口千吉>氏と結婚して話題を呼びました。<谷口>監督が再々婚とあって周囲からは反対の声が上がりましたが、めげずにゴールイン。おしどり夫婦として知られ、<谷口>監督が95歳で亡くなる2007年10月29日まで50年間を連れ添いました。

息長く活躍し、2003年に毎日映画コンクールで田中絹代賞、2009年には『ディア・ドクター』で女優助演賞を獲得しています。82歳だった2013年には詩人の<柴田トヨ>の生涯を描いた映画『くじけないで』(監督深川栄洋)に主演しています。
#ブログ #訃報

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2019-10-28 17:08

素敵な女優さんでした
上品で可憐で、いかにも宝塚のトップ娘役出身でしたね
残念ですね
合掌

ワオ!と言っているユーザー

ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2019-10-28 17:13

おられるだけで凛とした雰囲気のある女優さんでしたね。
訃報を聞いて、多くの方がさびしく感じられるのではないでしょうか。

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