< 「ヌマタナガスクジラ」の全身骨格のレプリカ(画像:北海道沼田町) >
北海道沼田町は11日、1989年に町内の川で見つかった骨の化石を調べたところ、約700万年前に生息し、その後絶滅したクジラの新種と分かったと発表しています。
「ナガスクジラ」の仲間で、体長は推定10~15メートルといいます。中新世(約2300万~約530万年前)のナガスクジラ科の化石は少ないといい、町は「進化の過程の解明に役立つのではないか」としています。
1989年7月8日、釣りに訪れた深川市の故<大堀三郎>さん(当時74歳)さんが、雨竜川の川底に化石があるのを見つけました。クジラの頭骨の化石約10点を収集し町などが研究を進めると、頭部の耳骨が突起し「丸みを帯びた同クジラ科の他の家系とは異なる新種」(<田中嘉寛>大阪市立自然史博物館特別学芸員)と分かったといいます。今年1月、「ヌマタナガスクジラ」と名付けられています。
同町で新種の化石が確認されるのは、「ヌマタネズミイルカ」の論文発表以来19年ぶりになるそうです。同町は新種判明を記念した企画展を、4月29日(月・祝)から11月3日(日・祝)まで町化石体験館にて入場無料で開催します。
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