今年の読書(89)『パイレーツー掠奪海域ー』M・クライトン(ハヤカワ文庫)
7月
27日
この『パイレーツー掠奪海域ー』は、彼の死後発見された遺作で、17世紀のカリブ海を中心とする物語です。海賊(私掠)船の船長<ハンター>を主人公に、スペインの財宝船を掠奪しに仲間と共に出航しますが、スペイン軍艦の悪名高い司令官<カサーリャ>とのし烈な戦いが待ち受けていました。
一度は手に入れた財宝船ですが、無事に寄港できるのか、<M・クライトン>らしい波乱万丈の二転三転の構成で、読者に最後までどうなるのかとハラハラと楽しませてくれます。
「訳者あとがき」には、プロデューサーを<スピルバーグ>とする映画化が進んでいるようで、これまた配役が気になり封切が楽しみです。